偽りだらけの恋愛

みるくちょこ

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12歳の春

不気味な笑み

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その不気味な笑みをみて確信した。
ああ、これから暴力よりも酷いをされるんだろうなと。

「おい、黒羽あさひ。」

突然、名前を呼ばれた。

「え、なんで私の名前を…」

彼、羽柴ゆうきとは初対面のはずだ。

「お前みたいに根暗なデブスは教室で浮いてる存在だからつい、目についてな。」

「だからって名前までは…」

「ふん。だからこそだろうがよ。桜花入学前から噂されてる奴に、声掛けられて協力しないバカがいると思うのか?」

ああ、この人はピラミッドの頂点を陣取る人だ。

「なあ黒羽。制服を汚されたくなければ全部脱げ。」

私は指示通り、制服を脱いだ。

「おい。俺は脱げっていったんだけど。」

「ご、ごめんなさい!!」

慌てて下着を外そうとしたその時。
更衣室に置いてあるマットの上に押し倒された。

「……!」

驚きのあまり声が出ない。

「ったくほんと汚ね身体だなあ」

そう言いながら彼は、私の胸を力任せに揉みだした。

「ちょっ…力強っ…くて痛ぃ…」

だがそんなお構いなしのようだ。
しばらく痛いのを我慢し続けていたら急に手の力が弱まり安心しかけた

その時。彼の舌があさひの乳首をコロコロと口の中で転がしてきた。

「ひゃあっ」

口から自分の声とは到底思えないような声が漏れ、慌てて口を手で塞いだ。

「はっ。お前こんな状況で感じてるとかド変態だな。」

感じてる?変態?私が?
羽柴に言われた言葉が頭の中でぐるぐるしている。

「まあ、簡単に調教できそうだからいいんだけどな。」

そう言うと羽柴はまた不気味な笑みをこぼした。
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