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第二章 Beggar’s Banquet
狂宴―⑨―
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午後3時57分
呼吸、体中の動作に加え、体内を巡る時も止まったかのようにロックは感じた。
象牙眼の魔女――サロメ――によって貫かれた、褐色の少女――キャニス――。
褐色の少女の胸から血と湯気が噴き出し、サキの振り返った顔に広がる。
天を仰ぐ、キャニスの鮮やかな茶色の眼の輝きが失せ、鍛えられた肉体が足から水溜りに崩れ落ちる。
だが、彼女が、うつ伏せに砂利交じりの水に浸かることは無かった。
息絶え絶えで、仰向けに倒れそうなキャニスを、サキは両腕で抱き留める。
キャニスの首がサキの二の腕に収まると、ロックは、護拳から半自動装填式拳銃――“イニュエンド”を取り出す。
象牙眼の魔女の頭に、銃弾を一発。
特殊なナノ加工を受けた銃撃に、サロメは頭部を破壊されながら一回転。
キャニスを突き刺した位置から大きく吹っ飛んだ。
有角の象牙眼の像を歪ませながら、頭部右側に大きく穴を開けた銀人形――“フル・フロンタル”――に姿を変える。
見届けると、ロックはキャニスを抱えるサキへ駆け寄った。
キャニスの橙のタイツが、真っ赤というよりは、血色そのものと化している。
滲んだ血の池から、泡が吹き出ていた。
鮮やかな赤い傷は、酸素を多く含む心臓と肺に達していることを告げている。
「喋るな! 動くな!」
キャニスの口の動きを見て、ロックは制する。
彼の目の前で、死にゆく戦友はサキに向いた。
サキは顔を蒼白させながら、キャニスの口の動きを凝視する。
キャニスに言われたことと言うより、何が起きたのか反応しかね、サキは瞬きを繰り返す。
「ロック!」
呼びかけられて、振り返った先に、苔緑色の外套を着たブルース。
雨粒が滴る、彼の顔の口は静かに怒りで、閉ざされていた。
緑の視線は俯き加減に、担架に乗せられていた東洋人――ケンジと呼ばれたもの――に注がれている。
彼の頭には、大きく十字の傷が刻まれていた。
ブルースの持つショーテルが、十文字の傷口から紫電の糸を引く。
古い知り合いが、ノイズか波が掛かったかのように、ロックの目の前で歪んだ。
紫電を立てながら、銀灰色の扁桃頭に変わる。
「社の車を病院に先導させよう」
救急隊員と怪我人をかき分けて、カイル=ウィリアムスが言った。
カイルの後ろに、ナオトと犬耳の傭兵たちも続く。
オラクル語学学校の校長、カラスマは犬耳の傭兵たちの肩越しに、雨に濡れるキャニスに目を奪われていた。
「いや、キャニスは、俺たちが連れていく」
カイルの提案に、ブルースは首を横に振った。
ロックはブルースの返答に戸惑わなかった、ただ一人の人物――”ワールド・シェパード社”の傭兵に囲まれた、エリザベス――を見る。
彼女の首肯が、周囲の戸惑いを更に沸かせた。
カイルは、ブルースとエリザベスの真意を計り兼ねたのか、
「……こちらは、行政と連携している。命が助かる確率があるなら――」
カイルの持ちだした言葉――キャニスの命――に、ロックは首肯しかける。
だが、ブルースの視線に、ロックは遮られた。
「UNTOLD関係の技術、及び当事者の遺体は、すぐ”ブライトン・ロック社”に引き渡す……スコットランドのダンディーで、ナオトを便宜上の代表として”ワールド・シェパード社”が、停戦を結ぶときに取り決めた筈だ」
ブルースは、雨の降る中で、淡々と事務的に話した。
UNTOLD。便宜上、”命熱波”、命導巧に”ウィッカー・マン”等を指し“Utilization of Nucleus, Theory, Object, Leverage and Dimension(原子、物理法則、物体、力学と事象干渉を行う技術)”の頭文字から取られている。
仕組みが分からず、影響力も計り知れないものを表す代名詞だ。
「その取り決めは……人命救助、住民感情よりも優先することか?」
カイルの言葉が、敵愾心に近い質問をブルースに嗾ける。
ロックは、敵愾心が殺意に変わったのを、短く切り上げた金髪の男から感じた。
「安い人道主義が、人をあらぬ形で滅ぼすこともある……死んだ本人も含めてな」
ブルースは、一つ間違えれば、敵愾心と殺意の境界線を彷徨う傭兵に答える。
彼の口調は何処までも平然で、感情もない刃の様な視線を向けた。
二人の間に、ナオトが割り込む。
ブルースと視線を交わしたナオトは、カイル達に向け首を横に振った。
カイル達から、ロック達への怒気は感じられない。
だが、率いた銀騎士の対応への不甲斐なさを感じる余り、疑心の視線に変わる。
彼らのやり取りを目にしていたロックは、ブルースに肩を掴まれた。
直視する彼の眼に、蒼白するロックの顔を映しながら、
「あいつの人間としての尊厳を守る為に……俺たちが出来ることはこれしかない」
ブルースの言葉を、ロックは理解していた。
“命熱波”に魅入られた者は、人間としての死を迎えられない。
“命熱波”を顕現化させる“リア・ファイル”は、その遺体を手切れ金として食らいつくし、新たな宿主を探すだろう。
キャニスの遺体に――ブルース達の言う――適切な処置を施さないと、望まず与えられた力に死後も辱められる。
次なる獲物を求める呪いを、外ならぬ彼女の体から解き放つことになるのだ。
彼女を呪詛の代名詞にしない為に、遺体は口外できない場所に送るしかない。
どこまでも、ブルースの理屈は正しかった。
同時に、自分たちが人道主義を唱えられる立場でないことも。
悲しみを噛み締め、ロックは重く首肯する。
彼は、ブルースにキャニスを預けると、
「プレストンを呼ぼう。アイツに対処を任せる」
犬耳兵士たちを分け、凛として放たれたエリザベスの声が、ロックの耳を打った。
彼女がA4サイズの情報通信端末を取り出すと、
「来客を避難させよう。カイル隊員、今いる隊員たちを――!」
ナオトの声が、途切れる。
銀の鎧をまとった戦士のこわばった視線には、
「サキ!!」
銀灰色の扁桃人形の四肢にサキは覆われていて、ロックは叫んだ。
流動化し、脚が上半身、腕が下半身に纏わりつき、上体を逆さにして扁桃頭を錘にしている。
人間の可動域と言える首と腕と脚を、悉く支配していた。
一体、また一体と、サキを覆い包む。
地面の下から出た一体が、銀の胴体をサキの黒髪を舐めるように、絡みついた。
彼女の顔の横に、蹴球の大きさの銀色の塊が出来る。
銀の蹴球が、顔を形成し、
「頭を撃たれても痛くないですが、毎回やられて、気持ちいいとは思えませんね?」
象牙眼と石榴色の唇、遅れて整った鼻梁が作られ、蹴球はサロメの顔になった。
銀の流体が、象牙色の鎖になり、サキを締め上げる。
「痛みを忘れたテメェの姿の方が気持ち悪いぜ」
ロックは、涙滴の籠状護拳を構える。余剰次元を展開した力を溜めながら、象牙色の顔を睨みつけた。
犬耳兵士たちが、号令なくサロメに、黒と白に彩られた電子励起銃を向ける。
「人形遣いもここまで来ると、前衛芸術だよな」
ブルースは左手でショーテルの刃を下に。右手で上に向けて、吐き捨てた。
彼が支えていたキャニスの遺体は、エリザベスが担架に乗せ終え、4WDで駆け付けたプレストンに手渡している。
フリースジャケットを着たプレストンは、手早く彼女を4WDに詰めると、寸暇を入れずに車を走らせた。
「ナオト。すぐさま、全員を離れさせろ。市民だけでなく、お前の兵士も含めて!」
「ブルース、君はどうする?」
背後のナオトの怪訝な疑問に、
「ロックと一緒に、芸術鑑賞と洒落込む!」
「サミュエルも連れてくれば良かったよ……」]
ブルース提案に、辟易しながらロックは、サキを取り込んだサロメを狙う。
ロックの逆手に構えた翼剣の切っ先が、サキを呑み込んだ白銀色の小山に触れた。
しかし、寸前で小山が滑り出す。
ドックのレストランの壁が音を立てて爆発する。
空気抵抗を否定した速度と力で小山がぶち抜いたのだ。
ロックと対面になったまま、サキは引き離されていく。
ロックは、ブラック・クイーンを構え、右脚に力を溜めた。
彼は、力いっぱい地面を蹴りだして解放。
周囲の雨粒が一粒ずつ、映える程、視界が緩慢となる。
“駆け抜ける疾風“の超反応速度で、ロックは白銀塊に照準を合わせた。
速度と質量の掛け算は、純粋な力となる。
人間の体重と、神経系の伝達速度を強化させた移動は最高の盾にして最強の矛と化した。
しかし、サロメの顔を覗かせた銀灰色は、抵抗はおろか重量や重力も無視するかのように滑走。
作用反作用の衝撃で壊された、商品やそれらが置かれている棚も左右にまき散らしていった。
目の前では、突風が吹いたようにしか見えないだろう。
少なくとも、ロックの前で壁に穴を開けたものを目にしなければ、の話ではあるが。
銀灰色の物体が瓦礫を飛ばすので、追っかけやすい。
ロックはそう考えていたが、
――そう上手く、いかねえよな。
銀灰色の岩塊が、一つ放たれる。
岩塊は、同色の人形に変わり、ロックへ青白い爪を突き立てた。
呼吸、体中の動作に加え、体内を巡る時も止まったかのようにロックは感じた。
象牙眼の魔女――サロメ――によって貫かれた、褐色の少女――キャニス――。
褐色の少女の胸から血と湯気が噴き出し、サキの振り返った顔に広がる。
天を仰ぐ、キャニスの鮮やかな茶色の眼の輝きが失せ、鍛えられた肉体が足から水溜りに崩れ落ちる。
だが、彼女が、うつ伏せに砂利交じりの水に浸かることは無かった。
息絶え絶えで、仰向けに倒れそうなキャニスを、サキは両腕で抱き留める。
キャニスの首がサキの二の腕に収まると、ロックは、護拳から半自動装填式拳銃――“イニュエンド”を取り出す。
象牙眼の魔女の頭に、銃弾を一発。
特殊なナノ加工を受けた銃撃に、サロメは頭部を破壊されながら一回転。
キャニスを突き刺した位置から大きく吹っ飛んだ。
有角の象牙眼の像を歪ませながら、頭部右側に大きく穴を開けた銀人形――“フル・フロンタル”――に姿を変える。
見届けると、ロックはキャニスを抱えるサキへ駆け寄った。
キャニスの橙のタイツが、真っ赤というよりは、血色そのものと化している。
滲んだ血の池から、泡が吹き出ていた。
鮮やかな赤い傷は、酸素を多く含む心臓と肺に達していることを告げている。
「喋るな! 動くな!」
キャニスの口の動きを見て、ロックは制する。
彼の目の前で、死にゆく戦友はサキに向いた。
サキは顔を蒼白させながら、キャニスの口の動きを凝視する。
キャニスに言われたことと言うより、何が起きたのか反応しかね、サキは瞬きを繰り返す。
「ロック!」
呼びかけられて、振り返った先に、苔緑色の外套を着たブルース。
雨粒が滴る、彼の顔の口は静かに怒りで、閉ざされていた。
緑の視線は俯き加減に、担架に乗せられていた東洋人――ケンジと呼ばれたもの――に注がれている。
彼の頭には、大きく十字の傷が刻まれていた。
ブルースの持つショーテルが、十文字の傷口から紫電の糸を引く。
古い知り合いが、ノイズか波が掛かったかのように、ロックの目の前で歪んだ。
紫電を立てながら、銀灰色の扁桃頭に変わる。
「社の車を病院に先導させよう」
救急隊員と怪我人をかき分けて、カイル=ウィリアムスが言った。
カイルの後ろに、ナオトと犬耳の傭兵たちも続く。
オラクル語学学校の校長、カラスマは犬耳の傭兵たちの肩越しに、雨に濡れるキャニスに目を奪われていた。
「いや、キャニスは、俺たちが連れていく」
カイルの提案に、ブルースは首を横に振った。
ロックはブルースの返答に戸惑わなかった、ただ一人の人物――”ワールド・シェパード社”の傭兵に囲まれた、エリザベス――を見る。
彼女の首肯が、周囲の戸惑いを更に沸かせた。
カイルは、ブルースとエリザベスの真意を計り兼ねたのか、
「……こちらは、行政と連携している。命が助かる確率があるなら――」
カイルの持ちだした言葉――キャニスの命――に、ロックは首肯しかける。
だが、ブルースの視線に、ロックは遮られた。
「UNTOLD関係の技術、及び当事者の遺体は、すぐ”ブライトン・ロック社”に引き渡す……スコットランドのダンディーで、ナオトを便宜上の代表として”ワールド・シェパード社”が、停戦を結ぶときに取り決めた筈だ」
ブルースは、雨の降る中で、淡々と事務的に話した。
UNTOLD。便宜上、”命熱波”、命導巧に”ウィッカー・マン”等を指し“Utilization of Nucleus, Theory, Object, Leverage and Dimension(原子、物理法則、物体、力学と事象干渉を行う技術)”の頭文字から取られている。
仕組みが分からず、影響力も計り知れないものを表す代名詞だ。
「その取り決めは……人命救助、住民感情よりも優先することか?」
カイルの言葉が、敵愾心に近い質問をブルースに嗾ける。
ロックは、敵愾心が殺意に変わったのを、短く切り上げた金髪の男から感じた。
「安い人道主義が、人をあらぬ形で滅ぼすこともある……死んだ本人も含めてな」
ブルースは、一つ間違えれば、敵愾心と殺意の境界線を彷徨う傭兵に答える。
彼の口調は何処までも平然で、感情もない刃の様な視線を向けた。
二人の間に、ナオトが割り込む。
ブルースと視線を交わしたナオトは、カイル達に向け首を横に振った。
カイル達から、ロック達への怒気は感じられない。
だが、率いた銀騎士の対応への不甲斐なさを感じる余り、疑心の視線に変わる。
彼らのやり取りを目にしていたロックは、ブルースに肩を掴まれた。
直視する彼の眼に、蒼白するロックの顔を映しながら、
「あいつの人間としての尊厳を守る為に……俺たちが出来ることはこれしかない」
ブルースの言葉を、ロックは理解していた。
“命熱波”に魅入られた者は、人間としての死を迎えられない。
“命熱波”を顕現化させる“リア・ファイル”は、その遺体を手切れ金として食らいつくし、新たな宿主を探すだろう。
キャニスの遺体に――ブルース達の言う――適切な処置を施さないと、望まず与えられた力に死後も辱められる。
次なる獲物を求める呪いを、外ならぬ彼女の体から解き放つことになるのだ。
彼女を呪詛の代名詞にしない為に、遺体は口外できない場所に送るしかない。
どこまでも、ブルースの理屈は正しかった。
同時に、自分たちが人道主義を唱えられる立場でないことも。
悲しみを噛み締め、ロックは重く首肯する。
彼は、ブルースにキャニスを預けると、
「プレストンを呼ぼう。アイツに対処を任せる」
犬耳兵士たちを分け、凛として放たれたエリザベスの声が、ロックの耳を打った。
彼女がA4サイズの情報通信端末を取り出すと、
「来客を避難させよう。カイル隊員、今いる隊員たちを――!」
ナオトの声が、途切れる。
銀の鎧をまとった戦士のこわばった視線には、
「サキ!!」
銀灰色の扁桃人形の四肢にサキは覆われていて、ロックは叫んだ。
流動化し、脚が上半身、腕が下半身に纏わりつき、上体を逆さにして扁桃頭を錘にしている。
人間の可動域と言える首と腕と脚を、悉く支配していた。
一体、また一体と、サキを覆い包む。
地面の下から出た一体が、銀の胴体をサキの黒髪を舐めるように、絡みついた。
彼女の顔の横に、蹴球の大きさの銀色の塊が出来る。
銀の蹴球が、顔を形成し、
「頭を撃たれても痛くないですが、毎回やられて、気持ちいいとは思えませんね?」
象牙眼と石榴色の唇、遅れて整った鼻梁が作られ、蹴球はサロメの顔になった。
銀の流体が、象牙色の鎖になり、サキを締め上げる。
「痛みを忘れたテメェの姿の方が気持ち悪いぜ」
ロックは、涙滴の籠状護拳を構える。余剰次元を展開した力を溜めながら、象牙色の顔を睨みつけた。
犬耳兵士たちが、号令なくサロメに、黒と白に彩られた電子励起銃を向ける。
「人形遣いもここまで来ると、前衛芸術だよな」
ブルースは左手でショーテルの刃を下に。右手で上に向けて、吐き捨てた。
彼が支えていたキャニスの遺体は、エリザベスが担架に乗せ終え、4WDで駆け付けたプレストンに手渡している。
フリースジャケットを着たプレストンは、手早く彼女を4WDに詰めると、寸暇を入れずに車を走らせた。
「ナオト。すぐさま、全員を離れさせろ。市民だけでなく、お前の兵士も含めて!」
「ブルース、君はどうする?」
背後のナオトの怪訝な疑問に、
「ロックと一緒に、芸術鑑賞と洒落込む!」
「サミュエルも連れてくれば良かったよ……」]
ブルース提案に、辟易しながらロックは、サキを取り込んだサロメを狙う。
ロックの逆手に構えた翼剣の切っ先が、サキを呑み込んだ白銀色の小山に触れた。
しかし、寸前で小山が滑り出す。
ドックのレストランの壁が音を立てて爆発する。
空気抵抗を否定した速度と力で小山がぶち抜いたのだ。
ロックと対面になったまま、サキは引き離されていく。
ロックは、ブラック・クイーンを構え、右脚に力を溜めた。
彼は、力いっぱい地面を蹴りだして解放。
周囲の雨粒が一粒ずつ、映える程、視界が緩慢となる。
“駆け抜ける疾風“の超反応速度で、ロックは白銀塊に照準を合わせた。
速度と質量の掛け算は、純粋な力となる。
人間の体重と、神経系の伝達速度を強化させた移動は最高の盾にして最強の矛と化した。
しかし、サロメの顔を覗かせた銀灰色は、抵抗はおろか重量や重力も無視するかのように滑走。
作用反作用の衝撃で壊された、商品やそれらが置かれている棚も左右にまき散らしていった。
目の前では、突風が吹いたようにしか見えないだろう。
少なくとも、ロックの前で壁に穴を開けたものを目にしなければ、の話ではあるが。
銀灰色の物体が瓦礫を飛ばすので、追っかけやすい。
ロックはそう考えていたが、
――そう上手く、いかねえよな。
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