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第八章 Reckoning
落とし前―⑬―
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「サキに何かあったら、キョウコにどやされるからな……カッコ悪いところは見せられないぜ、龍之助!!」
「そうだな……こんな奴らに根を上げてしまったら、アカリ達に顔向け出来ない」
一平が全身を揺らし、龍之助の方は背筋を伸ばしながら周囲を見渡す。
炎と氷。
堀川の中で、斎藤 一平と原田 龍之助を、表すのにこれ以上の言葉は思い当たらなかった。
そんな、対照的な二人の眼の奥底の輝き。
集団を前にしても揺らがない。
二人に共通する芯の強さを表していた。
堀川は二人から離れて“政市会”と“政声隊”の集まる場所に目を向ける。
“政市会”の達人たちと“政声隊”の武闘派――“力人衆”から、それぞれ飛び出た。
“力人衆”は、右目元に傷を負った大男が、氷を纏った拳で龍之助に肉迫した。
フットワークで鋭い視線を放つ一平には、“政市会”の男の右手から特殊警棒の一突きが襲う。
「一平、ロックの言う“命熱波”封じだ!! 気を付けろ!!」
龍之助が、右目元に傷跡を残した“政声隊”の氷の右拳を矛槍の穂先で叩き落す。
一平へ声掛けしたにも関わらず、龍之助の勢いは衰えない。
穂先に構えた右手から龍之助が大きく半身を引いた。
その勢いで左手に収まっていた矛槍の柄を、右眼元に傷痕のある男の右腿へ叩き落した。
痛みで右眼元の傷痕を大きく歪ませ、声にならない叫びを上げる。
苦悶に膝を折る男の口から流れ出る恨み節を、龍之助の右膝蹴りが塞いだ。
「分かってる!! そっちこそ、間合いに注意しろ!!」
口の端を吊り上げて笑う一平。
顔面に放たれた警棒の一突きを、彼は足捌きで左に移動。
しかし、交わしたと思った警棒が突如として、一平の右頬へ水平移動を取る。
“政市会”の男の攻撃は、ただ力任せに振りかざすものではなく、一撃を載せる様に綺麗な軌跡を描いた。
「危ねぇ!!」
一平は叫びながら右前腕を突き出す。
彼は男の得物に触れないように、警棒を持つ“政市会”会員の男の右腕を押し返した。
しかし、“政市会”の男は、崩れずに直立となる。
彼は、抜身の刀を思わせる、強靭さを備えて、一平と向き合った。
右手の警棒全体から、青白い火花が放たれ、一平の顔を照らす。
「こいつ……警棒捌きに無駄がない」
「なら、力を貸そうか?」
一平に、背中合わせとなった龍之助が問う。
眼鏡を掛けた矛槍の青年の視界には、白いトルクを着た“力人衆”が、三人。
彼らは靴底に氷を纏い、土瀝青を凍らせた路地を滑走して迫る。
しかし、堀川は龍之助の口調が何処か否定することを望んでいる様に思えた。
そして、堀川の予想通りだった。
「龍之助……狡すっからくて、承認欲求が服着ているイタいのに絡まれているけど、助太刀は?」
「不要だ!!」
氷と炎を思わせる二人が、飛び出す。
龍之助が矛槍を構えると、穂先が“政市会”会員に向かう一平を映した。
真正面からの攻撃と言う一平の無策振りに、抜身の脇差を思わせる鋭さを放ちながら、警棒の一撃で迎え撃つ。
堀川は右腕から放たれた警棒の先端は、一平の鼻を中心から破壊すると考えていた。
しかし、青白い害意を秘めた警棒は、一平の頭蓋ではなく空を貫く。
消えた一平を探す戸惑う“政市会”の男の両目が、彼に訪れた痛みで思わず天を仰いでいた。
地に落ちていく彼の“警棒”の青白い光が照らし出したのは、彼の足元にいた絶えぬ炎色のパーカーを纏う一平。
彼が滑り込んで放った左の蹴りが、“政市会”会員の右側の“弁慶の泣き所”――脛の前面の“脛骨”――を抉った。
脛骨の内部に感覚を担う器官は無い。
しかし、骨の表面の骨膜には痛覚神経線維が豊富にあり、それを刺激して激痛が全身を駆け巡る。
それによる悲鳴が夜の街に響くと思った。
しかし、堀川の耳を震わせたのは、二つの爆轟だった。
一平の双椀の手甲が、パーカーとお揃いの橙の炎を吐き出す。
炎の吹き出した勢いで、抜身の脇差を思わせる“政市会”の男は、弧を描きながら、一平を飛び越えた。
堀川の目の前で、双椀の炎で前進した一平が、“政市会”の群れに突っ込む。
両腕の爆炎に覆われた一平が、吹っ飛んだ“政市会”の男の後続で、警棒を構えた刺客も弾き飛ばした。
勢いは収まらず、広場を照らす激しい炎と衝撃と化した一平が、“政市会”会員の作る敵意の山を崩していく。
20代くらいので眼鏡を掛けた政市会”会員の女性を目の前に、一平による炎の特攻の勢いが衰えた。
一平は地べたに腰を下ろしているが、これまでの彼の攻撃の激しさに、女性は腰を抜かして立ち上がれないようだ。
しかし、その女性が一平から見て右側に吹っ飛ぶ。
あばた面の“政市会”会員が、女性を力任せに蹴飛ばした。
彼は、一平に青白く輝く警棒を天空に振りかざす。
青白い一撃が、一平の頭に振り落とされる。
一平はその警棒が届く前に、土瀝青と背中を密着。
直前で、後頭部を浮かせて、両足を突き上げた。
思わず、あばた面の大男は、彼の跳ね上げた両足に上半身を後退させる。
振り下ろされた警棒が一平という敵を失い、先端が宙で迷った。
一平は両脚から下半身に力を入れ、後ろに回転。
その勢いで立ち上がり、あばた面に駆ける。
一平の炎を纏った右拳が、あばた面の左顎を捉えた。
全身の体重で我を通していたあばた面の男は、一平の反転攻勢に出遅れる。
爆炎の一撃が、あばた面の半分を焼き尽くした様に炸裂。
あばた面の顔の左半分が、青白い光でめり込まれた拳の形を象る。
表面に傷はないが、衝撃によって顎骨が歪み、歯片と血が飛び散った。
しかし、あばた面の男の顔に、更なる苦悶が刻まれる。
一平が、あばた面の股間に右脚で蹴り上げたのだ。
「女を軽く扱う奴は容赦しねぇよ」
一平の口の端を吊り上げた笑みに、あばた面の男は股間を抑えながら崩れた。
あばた面の男を避ける様に“政市会”の男たちが二人、一平に襲い掛かる。
“命熱波”封じの警棒が一対、男たちは左右を入れ替えながら、一平との距離を詰める。
軽やかなフットワークで半身を切り替えながら一平が、左右から来る敵の出方を伺った。
一平が半身を左側に切り替えた時、右側の男からの一突きが彼の眉間を捉える。
しかし、視線が右側の男に集中してしまう。
右側の襲撃者の眼に鋭い眼光が宿った。
一平の背を狙う、左側の男の“命熱波”封じの青白い光と眼光が呼応するように輝く。
一平に向いた二人の男の二対の悪意に、堀川は息を呑んだ。
「だと思ったぜ!!」
一平の確信に満ちた声と共に、彼の両拳に炎が宿る。
堀川は、思い出した。
“アルティザン”で一平が拳を突き出した時の攻撃。
それが、堀川と胸に寄せる秋津を守ったことを。
思い出しながら、目の前の一平が構えた両腕を交差させる。
一平の両拳から爆炎が産声を上げた。
夜の沈黙は愚か、喧噪すらも打ち砕かん轟音が一発放たれる。
まずは、一平の右拳から。
左側の男の顔を轟炎が掠る。
男は避けたが、その衝撃を受けてそのまま倒れた。
一平の右腕から放たれた火球は、勢いをそのままに進むと、大きな爆発を上げて止まる。
“政市会”会員を爆炎が、散り散りにした。
両腕の“スウィート・サクリファイス”を突き出しながら倒れた。
接近戦と銃撃戦で行う様に、分担していたのだろうか。
そう考えた堀川は、一平の左腕の火球の行方が気がかりとなった。
結論から言えば、二発目は放たれていた。
右側の襲撃者に当たり、夜の広場で放物線を描く。
二人の連携技が不発の事実を受け取り始めた“政市会”会員達に、一平の追撃の手は緩まない。
呆然としていた、髪が後ろの二割しか残っていない筋肉質の会員の腹への一平の右拳が襲った。
一平がもたらした事実と激痛に崩れる男が、禿げた頭を照明と月光を輝かせながら倒れる。
“政市会”会員達が――老若男女問わず――一平の猛攻に気づき始めた。
しかし、彼らの意識の隙間を縫う様に、橙色の軌跡が刻まれる。
一平の振り向きざまに放った左直拳撃で、背後からの刺客の意識を奪った。
唸り声と呻き声が、一平と囲う“政市会”から覆い始める。
その様を見ていた堀川に、もう一つの爆発音が耳朶を震わせた。
「そうだな……こんな奴らに根を上げてしまったら、アカリ達に顔向け出来ない」
一平が全身を揺らし、龍之助の方は背筋を伸ばしながら周囲を見渡す。
炎と氷。
堀川の中で、斎藤 一平と原田 龍之助を、表すのにこれ以上の言葉は思い当たらなかった。
そんな、対照的な二人の眼の奥底の輝き。
集団を前にしても揺らがない。
二人に共通する芯の強さを表していた。
堀川は二人から離れて“政市会”と“政声隊”の集まる場所に目を向ける。
“政市会”の達人たちと“政声隊”の武闘派――“力人衆”から、それぞれ飛び出た。
“力人衆”は、右目元に傷を負った大男が、氷を纏った拳で龍之助に肉迫した。
フットワークで鋭い視線を放つ一平には、“政市会”の男の右手から特殊警棒の一突きが襲う。
「一平、ロックの言う“命熱波”封じだ!! 気を付けろ!!」
龍之助が、右目元に傷跡を残した“政声隊”の氷の右拳を矛槍の穂先で叩き落す。
一平へ声掛けしたにも関わらず、龍之助の勢いは衰えない。
穂先に構えた右手から龍之助が大きく半身を引いた。
その勢いで左手に収まっていた矛槍の柄を、右眼元に傷痕のある男の右腿へ叩き落した。
痛みで右眼元の傷痕を大きく歪ませ、声にならない叫びを上げる。
苦悶に膝を折る男の口から流れ出る恨み節を、龍之助の右膝蹴りが塞いだ。
「分かってる!! そっちこそ、間合いに注意しろ!!」
口の端を吊り上げて笑う一平。
顔面に放たれた警棒の一突きを、彼は足捌きで左に移動。
しかし、交わしたと思った警棒が突如として、一平の右頬へ水平移動を取る。
“政市会”の男の攻撃は、ただ力任せに振りかざすものではなく、一撃を載せる様に綺麗な軌跡を描いた。
「危ねぇ!!」
一平は叫びながら右前腕を突き出す。
彼は男の得物に触れないように、警棒を持つ“政市会”会員の男の右腕を押し返した。
しかし、“政市会”の男は、崩れずに直立となる。
彼は、抜身の刀を思わせる、強靭さを備えて、一平と向き合った。
右手の警棒全体から、青白い火花が放たれ、一平の顔を照らす。
「こいつ……警棒捌きに無駄がない」
「なら、力を貸そうか?」
一平に、背中合わせとなった龍之助が問う。
眼鏡を掛けた矛槍の青年の視界には、白いトルクを着た“力人衆”が、三人。
彼らは靴底に氷を纏い、土瀝青を凍らせた路地を滑走して迫る。
しかし、堀川は龍之助の口調が何処か否定することを望んでいる様に思えた。
そして、堀川の予想通りだった。
「龍之助……狡すっからくて、承認欲求が服着ているイタいのに絡まれているけど、助太刀は?」
「不要だ!!」
氷と炎を思わせる二人が、飛び出す。
龍之助が矛槍を構えると、穂先が“政市会”会員に向かう一平を映した。
真正面からの攻撃と言う一平の無策振りに、抜身の脇差を思わせる鋭さを放ちながら、警棒の一撃で迎え撃つ。
堀川は右腕から放たれた警棒の先端は、一平の鼻を中心から破壊すると考えていた。
しかし、青白い害意を秘めた警棒は、一平の頭蓋ではなく空を貫く。
消えた一平を探す戸惑う“政市会”の男の両目が、彼に訪れた痛みで思わず天を仰いでいた。
地に落ちていく彼の“警棒”の青白い光が照らし出したのは、彼の足元にいた絶えぬ炎色のパーカーを纏う一平。
彼が滑り込んで放った左の蹴りが、“政市会”会員の右側の“弁慶の泣き所”――脛の前面の“脛骨”――を抉った。
脛骨の内部に感覚を担う器官は無い。
しかし、骨の表面の骨膜には痛覚神経線維が豊富にあり、それを刺激して激痛が全身を駆け巡る。
それによる悲鳴が夜の街に響くと思った。
しかし、堀川の耳を震わせたのは、二つの爆轟だった。
一平の双椀の手甲が、パーカーとお揃いの橙の炎を吐き出す。
炎の吹き出した勢いで、抜身の脇差を思わせる“政市会”の男は、弧を描きながら、一平を飛び越えた。
堀川の目の前で、双椀の炎で前進した一平が、“政市会”の群れに突っ込む。
両腕の爆炎に覆われた一平が、吹っ飛んだ“政市会”の男の後続で、警棒を構えた刺客も弾き飛ばした。
勢いは収まらず、広場を照らす激しい炎と衝撃と化した一平が、“政市会”会員の作る敵意の山を崩していく。
20代くらいので眼鏡を掛けた政市会”会員の女性を目の前に、一平による炎の特攻の勢いが衰えた。
一平は地べたに腰を下ろしているが、これまでの彼の攻撃の激しさに、女性は腰を抜かして立ち上がれないようだ。
しかし、その女性が一平から見て右側に吹っ飛ぶ。
あばた面の“政市会”会員が、女性を力任せに蹴飛ばした。
彼は、一平に青白く輝く警棒を天空に振りかざす。
青白い一撃が、一平の頭に振り落とされる。
一平はその警棒が届く前に、土瀝青と背中を密着。
直前で、後頭部を浮かせて、両足を突き上げた。
思わず、あばた面の大男は、彼の跳ね上げた両足に上半身を後退させる。
振り下ろされた警棒が一平という敵を失い、先端が宙で迷った。
一平は両脚から下半身に力を入れ、後ろに回転。
その勢いで立ち上がり、あばた面に駆ける。
一平の炎を纏った右拳が、あばた面の左顎を捉えた。
全身の体重で我を通していたあばた面の男は、一平の反転攻勢に出遅れる。
爆炎の一撃が、あばた面の半分を焼き尽くした様に炸裂。
あばた面の顔の左半分が、青白い光でめり込まれた拳の形を象る。
表面に傷はないが、衝撃によって顎骨が歪み、歯片と血が飛び散った。
しかし、あばた面の男の顔に、更なる苦悶が刻まれる。
一平が、あばた面の股間に右脚で蹴り上げたのだ。
「女を軽く扱う奴は容赦しねぇよ」
一平の口の端を吊り上げた笑みに、あばた面の男は股間を抑えながら崩れた。
あばた面の男を避ける様に“政市会”の男たちが二人、一平に襲い掛かる。
“命熱波”封じの警棒が一対、男たちは左右を入れ替えながら、一平との距離を詰める。
軽やかなフットワークで半身を切り替えながら一平が、左右から来る敵の出方を伺った。
一平が半身を左側に切り替えた時、右側の男からの一突きが彼の眉間を捉える。
しかし、視線が右側の男に集中してしまう。
右側の襲撃者の眼に鋭い眼光が宿った。
一平の背を狙う、左側の男の“命熱波”封じの青白い光と眼光が呼応するように輝く。
一平に向いた二人の男の二対の悪意に、堀川は息を呑んだ。
「だと思ったぜ!!」
一平の確信に満ちた声と共に、彼の両拳に炎が宿る。
堀川は、思い出した。
“アルティザン”で一平が拳を突き出した時の攻撃。
それが、堀川と胸に寄せる秋津を守ったことを。
思い出しながら、目の前の一平が構えた両腕を交差させる。
一平の両拳から爆炎が産声を上げた。
夜の沈黙は愚か、喧噪すらも打ち砕かん轟音が一発放たれる。
まずは、一平の右拳から。
左側の男の顔を轟炎が掠る。
男は避けたが、その衝撃を受けてそのまま倒れた。
一平の右腕から放たれた火球は、勢いをそのままに進むと、大きな爆発を上げて止まる。
“政市会”会員を爆炎が、散り散りにした。
両腕の“スウィート・サクリファイス”を突き出しながら倒れた。
接近戦と銃撃戦で行う様に、分担していたのだろうか。
そう考えた堀川は、一平の左腕の火球の行方が気がかりとなった。
結論から言えば、二発目は放たれていた。
右側の襲撃者に当たり、夜の広場で放物線を描く。
二人の連携技が不発の事実を受け取り始めた“政市会”会員達に、一平の追撃の手は緩まない。
呆然としていた、髪が後ろの二割しか残っていない筋肉質の会員の腹への一平の右拳が襲った。
一平がもたらした事実と激痛に崩れる男が、禿げた頭を照明と月光を輝かせながら倒れる。
“政市会”会員達が――老若男女問わず――一平の猛攻に気づき始めた。
しかし、彼らの意識の隙間を縫う様に、橙色の軌跡が刻まれる。
一平の振り向きざまに放った左直拳撃で、背後からの刺客の意識を奪った。
唸り声と呻き声が、一平と囲う“政市会”から覆い始める。
その様を見ていた堀川に、もう一つの爆発音が耳朶を震わせた。
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