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源太
しおりを挟む入学式が終わり秋くんと里夏ちゃんと別れてアヴィオンの視察に連れていかれた。アヴィオンはショッピングモールで映画館、ゲームセンターとか色々あって凄く広い…ここだけで一日遊べそうだよね。今日は平日なのでそんなに人はいないって言ってたけどうちの地元近くの商店街よりは全然多かった。
「どうですか?この店は?まだ集客率が他の店舗より僅かながらに少ないんですけど……」
案内をしてくれた店長さんがまるでお伺いを立てるように私に聞いてきた。
「いえ……働いている人も明るくていい雰囲気だし僕もこんなとこでバイトしてみたいなって思いました。」
「そうですか、それは光栄です、是非お願いします。」
と、いい感じに和やかになったと思ったんだけどお婆様が途端に怒り出す……
「陽斗!何を言ってるの!?貴方がバイトなんてしていいわけないでしょ!?アヴィオンの跡取りなのよ!!」
それを本気と取ったのか立ち上がり私を睨んでいる……まあ冗談だしまだ15だからバイトも出来ないんだけど、どうしてそこまで怒ったのかよく解らなかった……
「……すみませんでした、お婆様……」
なんで謝らなければいけないのかわからないけど取り合えず謝っておく、店長さんも不味い話を振ったと思ったのかオロオロとしている。
「あ……いえ、ごめんなさいね、冗談なのよね……私の方こそ悪かったわ……」
ハッとしたお婆様は座り直した、店長さんも気を取り直し店舗の説明をし始めた。
視察が終わり次の会社の創立記念パーティーに向かう車の中でお婆様がとんでもない事を言い出した。
「陽斗……貴方に今から行く会社の社長になって貰うわ……」
「は!?」
何も言えなかったし自分が何を言われたかさえもよく解らなかった……社長!?
「あ、あの……どういうことですか……?」
「どうもこうもないわ、今言った通りだて。陽斗に社長をやって欲しいんだわ……」
「社長って……僕……私まだ未成年だし、陽斗君になるってちゃんと決めてないのに!?お婆様……宝珠さん強引過ぎます!」
「わかっとるて(わかってる)!わかっとるけど……今はそんなこと言っとる暇ないんだわ!」
「……どういう……事ですか?」
「……陽斗は賢い子でね……まだ五歳くらいの頃に……」
お婆様の話によると陽斗君は五歳の時にお婆様のお仕事に着いていった時に目を離した隙に会計の帳簿を見て間違いを指摘したらしい。
最初は偶々(たまたま)だと思ってたけど試しに他の帳簿も見せたら次々に間違いが出てきたそうだ、でもそれだけ間違いが出る会社ってヤバくね?
で、その後内緒で経営とか任せてたら潰れそうな会社が持ち直したとか……
どんだけレジェンドなんだ……陽斗君。
「それで……今から行く会社が不味いんですか?創立記念パーティーするのに?」
「まあ……そんなことしとる(している)場合じゃないのはわかっとるんだが 対外的にもやっとかな(やっておかないと)不味いって事になってね、勿論社長をやってもらうっていっても実質の社長はおる(居る)からこき使ってやればええから。その事もあってさっきのバイトの話を怒ったんだわ……」
「そんな事……私に出来るでしょうか……?記憶も完全じゃないのに……」
「……暫く千景さんを見とったけど、どこかかんか(色々)陽斗に見えるわ。頭だって陽斗だわ、入試の成績だって一番だったでしょ?」
「え?そうだったんですか?ながおかくんが一番だったんじゃないんですか?」
「ながおか……?ああ、確かその子は二番じゃなかったか?実力だわ、あんたの。私ゃ新入生代表挨拶の選考はしとらん(してない)でね。」
「……そうですか……」
「兎に角やってみてちょう(やってみて)?何でもそうだがやってみんとわからんでね、あかん(ダメ)ならあかんでまっぺん(もう一度)やってみたらいいんだが(いい)。」
「はい……」
なんだか上手くはぐらかされたような……
そんな事を思ってると会社の創立記念パーティーの会場についた……
パーティーが始まり来賓の人の挨拶や会社の人の話が続いた。
ここは市内のホテルで大きい会場を借りてるみたいだ、ホントに経営危ないの……?
パーティーは立食形式で自由に食事が出来るらしいけど事前にそんなこと言われたらあんまり食べれないよね……
「陽斗、こっちがこの会社、アヴィオン物産の社長の越水源太だよ。越水、この子が孫の陽斗。あんたん(の)とこの経営を任せるから、打ち合わせとかするといい。」
「は、はい……陽斗……様、始めまして。越水源太と申します、宜しくお願いします。」
「……始めまして、久曽神陽斗と言います、よろしくお願いします。」
この人、私は……というか陽斗君は知ってる……何で始めましてなんだろ……?
越水さんは33才で親の後を継いで去年社長になったらしいけど経営が上手く行かなくなってお婆様に泣きついたというか申し出したらしい。
パーティーを外れて控え室になっている応接間に入る、会場はお婆様がいるから社長が抜けても大丈夫らしかった。
「……で?越水……さん、始めましてじゃないよね?どうして嘘ついたの?」
「……私は一昨年までアヴィオンの社長、隆さんの秘書をしておりました。因みに貴女の所に隆さんの命で行ったのは私です。【第9話 隆 参照】」
「え!?じゃあおばあちゃんに追い返されたのって……?」
「……私です、あの時は社長にものすごく怒られました……でも陽斗様がいなくなられる前から……知っていました……」
「陽斗君と……寝たんだよね?」
「……はい、陽斗様は今みたいに各子会社を廻っている時に……その……陽斗様から……」
「そうなんだ……全部知ってるんだよね?私の事……」
「……はい、陽斗様が女性だということや記憶を無くされている事ですよね?」
「黙っててくれる?」
「勿論です、私のせいでこんな事になったんですから……それに……私は元々陽斗様の雄奴隷でもありましたし……」
「雄奴隷!?」
「はい……調教されていて絶対服従を誓いました。その時の事が忘れられなくて……」
絶対服従ねえ……じゃあ多少無茶な事言っても大丈夫かな……?
ソファに深く腰かけると脚を差し出した。
「ズボン……脱がして……」
越水さんは何も言わず制服のベルトを外しズボンを脱がしてくれた、私もストレス溜まってるなあ…こんなこと人にさせちゃうなんて……
「下着も脱がせて、オマンコ舐めて。」
「……はい、陽斗様……」
下着は女物だからね?流石にそこまではしなくていいかなって、でも上はお婆様に貰ったナベシャツというのを着ている。サラシを巻くより楽だし胸が全く目立たない、オナベ?の人とか胸の大きい人用に作られたんだって。
……私だって目立つ位には胸、あるからね?
って、誰に言ってるんだ?私……
越水さんは言われたまま私の太股まで入り込みオマンコを舐めてくれてる……
「ん……んうっ……」
次第に脚が開いていく、股の周りは越水さんの唾液と私の分泌液でびしょびしょになっている……
濡れた部分を舐めとるように舌を蠢(うごめかす)、それに合わせるように脚を上げる……
私が初めて会う人の前でこうやって脚を開いてる事が信じられない……
クリも舌先でつつかれてる……身体が捻ねじれる……
「あ…あんっ……くんっ……」
思わず声が漏れてしまう……隣ではみんながいるのに……
「陽斗様…ここは防音ですからいくら声をあげられても構いませんよ?」
私の心を見透かすかの様に越水さんは私に告げる。
「じゃあもっと奥まで舐めてよ?大きい声出させて?」
嫌味を言って越水さんの背中を掴み脚は肩に掛ける、お尻の穴まで丸見えだ……
越水さんはまたオマンコに口を浸けた……
「へゃ!!ひゃはんっ!ああっ!」
「そろそろ誰か来るかも…」
「ひゃ!や、やだあっ!?みられたくぬゎいぃ!」
「では絶頂して下さい、陽斗様。」
越水さんの舌の動きが速くなって凄い……!
「あっ!あっ!あああ!!」
また綺麗に舐めて貰い下着とズボンを履く、上も乱れてないか気にした。
「打ち合わせ……何もしてないけど?」
「まあ後日ということで、今日は顔合わせですから。」
顔合わせというよりオマンコ会わせてるんだけど……
すみません、親父ギャグでした……
それにしても……陽斗君の記憶が全く無い訳じゃないから出来ないこともないだろうけど……
高校生活と同時に社会人かぁ……はあ………
応援ありがとうございます!
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