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街に行こう!
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充実した1週間を送り、心も体もリフレッシュした俺は今日はスレイブとの約束の日だったため、今日は1人でこっそりとスレイブの商館へとやって来た。
「いらっしゃいませ、タクミ様。お待ちしておりました、こちらへどうぞ。」
俺とルナはスレイブに客間へと通され、奴隷購入の進展状況を確認する。
「それで前回の購入の件はどうなってるんだ?」
「マリー様がタクミ様との面会によりお決めになるそうなので現在元アルバート家の従者と共にこちらへと向かわれております。到着までは後2週間ほどかかるかと思いますので、もうしばらくお待ち下さい。それと頼まれていました優秀な人材を探し、5名ほど見つけました。」
まだ1週間だがスレイブ、仕事が早いな。まだまだお金に余裕はある、本当に優秀ならまだまだ人材が欲しい。
「さすがスレイブ、仕事が早いな。それでそいつ等はここにいるのか?」
「いえ、タクミ様は会って決められたいかと思い、今こちらへと向かっております。こちらも後、2週間ほどお待ちいただければ到着すると思います。」
スレイブなんて奴だ、こちらの志向に合わせた素早い仕事である。なんて仕事ができる奴、この男なら俺の無理難題をこなせるだろう。俺はダン、ラック、ユリ、タマに頼まれた人材を探して貰えるように頼みスレイブの店を後にした。
そして俺は念願だったヴェイグの元へと向かった。アリスに教えて貰った場所に到着するとモクモクと煙が上がり、中からカンッカンッと金属を叩く音が聞こえてくる。その音で俺のテンションがどんどんあがっていく。
「こんにちは。」
俺はワクワクを隠せず、ノックもせずにドアを開け大声で挨拶をする。すると中から訝しむような顔で男がやってくる。この男がヴェイグだろうか?でもオーラを感じないな。俺が男を値踏みしていると、男もまた俺を値踏みし話しかけてきた。
「ここはお前のような奴が来る所じゃない、帰れ。」
そう言うと男はドアを閉めようとする、俺は急いで靴を滑りこませる。そこから俺はドアを開けようとする、男も負けじと押し返してくる。こいつしつこいな、仕方ないこれだけは使いたくなかったがしょうがない。
「おい、お前、俺が誰の許可でここに来てるかわかってるのか?」
俺がそう言うと男の力が少し弱まる。
「だ、誰の許可でここに来たんだよ!」
「俺は正式にアリスの許可をもらってやってきた。その俺にこんな態度をとってどうなるかわかっているのか?」
これだけは使いたくなかったが、これ以上楽しい気分に水を差されたくなかったので、アリスの威を借りることにした。
「アリス様を呼び捨てだとふざけるな!お前みたいなのがアリス様の知り合いな訳ないだろ!騙そうと思ってもそうはいかないぞ!」
くそっ、イライラしてきたな、もう無理矢理ドアを壊してでもこじ開けようかな。俺の力を使えば余裕だしな。そんなことを考え始めていると、男の後から女の子の声がした。
「トラッシュさん、何をしてるんですか?」
「良い所に来たな、ニコラ。お前もコイツを追い出すのを手伝え!」
「え、、、この方は誰なんですか?」
「コイツはアリス様から許可をもらってやって来たと言っているが、俺は騙されない。コイツはアリス様を呼び捨てにする怪しい奴だ!」
「あ、アリス様の知り合いの方なんですか!?トラッシュさん何やってるんですか、開けてください!」
「バカ野郎、こんなふざけた服装の奴がアリス様の知り合いな訳ないだろう。騙されるな!」
「え、、でも、、、。」
ふざけた服の奴だって?心外な、ただ俺が着てるのは着やすさ重視のお手製スウェットなだけである。俺は外見より機能性を重視するタイプだからな。
玄関での押し問答をしていると更にもう1人やってきたようだ。
「ニコラ、何の騒ぎだ?」
「師匠!実は今、アリス様の紹介でやって来たと言う人が来ているのですが、トラッシュさんの言うにはアリス様を呼び捨てにするし、怪しい格好をした人みたいでトラッシュさんが追い出そうとしてるんですよ。」
「は~、トラッシュ開けてやれ。」
「ですが師匠、怪しい奴をここに入れる訳にはいきません!」
「トラッシュ、俺の言うことを聞けねぇのか。」
「、、、わかりました。」
トラッシュがそういうとやっと玄関のドアが開いた。そしてそこには少し身長が低い髭面の男が立っていた。ドワーフだ!始めて見た、ダークエルフがいたからドワーフもいると思ったがやっぱりドワーフもいるのか!横にいる少女も小さいがたぶんドワーフかな?
トラッシュとかいう空気の読めない奴のせいでだだ下がりだったテンションもドワーフに会えたことで最高潮に達した。
「こんにちは、ヴェイグさんですよね!」
俺のテンションにヴェイグがちょっと引き気味だが、俺はそんなこと気にしない。
「ああそうだ。お前さんがタクミか?」
「そうです!鍛冶に興味があって見学にきました。」
「そうか、嬢ちゃんから聞いてる。まあここじゃなんだ、中に入れ。」
こうしてすったもんだありながら俺はヴェイグに家の中へと案内されたのだった。
「いらっしゃいませ、タクミ様。お待ちしておりました、こちらへどうぞ。」
俺とルナはスレイブに客間へと通され、奴隷購入の進展状況を確認する。
「それで前回の購入の件はどうなってるんだ?」
「マリー様がタクミ様との面会によりお決めになるそうなので現在元アルバート家の従者と共にこちらへと向かわれております。到着までは後2週間ほどかかるかと思いますので、もうしばらくお待ち下さい。それと頼まれていました優秀な人材を探し、5名ほど見つけました。」
まだ1週間だがスレイブ、仕事が早いな。まだまだお金に余裕はある、本当に優秀ならまだまだ人材が欲しい。
「さすがスレイブ、仕事が早いな。それでそいつ等はここにいるのか?」
「いえ、タクミ様は会って決められたいかと思い、今こちらへと向かっております。こちらも後、2週間ほどお待ちいただければ到着すると思います。」
スレイブなんて奴だ、こちらの志向に合わせた素早い仕事である。なんて仕事ができる奴、この男なら俺の無理難題をこなせるだろう。俺はダン、ラック、ユリ、タマに頼まれた人材を探して貰えるように頼みスレイブの店を後にした。
そして俺は念願だったヴェイグの元へと向かった。アリスに教えて貰った場所に到着するとモクモクと煙が上がり、中からカンッカンッと金属を叩く音が聞こえてくる。その音で俺のテンションがどんどんあがっていく。
「こんにちは。」
俺はワクワクを隠せず、ノックもせずにドアを開け大声で挨拶をする。すると中から訝しむような顔で男がやってくる。この男がヴェイグだろうか?でもオーラを感じないな。俺が男を値踏みしていると、男もまた俺を値踏みし話しかけてきた。
「ここはお前のような奴が来る所じゃない、帰れ。」
そう言うと男はドアを閉めようとする、俺は急いで靴を滑りこませる。そこから俺はドアを開けようとする、男も負けじと押し返してくる。こいつしつこいな、仕方ないこれだけは使いたくなかったがしょうがない。
「おい、お前、俺が誰の許可でここに来てるかわかってるのか?」
俺がそう言うと男の力が少し弱まる。
「だ、誰の許可でここに来たんだよ!」
「俺は正式にアリスの許可をもらってやってきた。その俺にこんな態度をとってどうなるかわかっているのか?」
これだけは使いたくなかったが、これ以上楽しい気分に水を差されたくなかったので、アリスの威を借りることにした。
「アリス様を呼び捨てだとふざけるな!お前みたいなのがアリス様の知り合いな訳ないだろ!騙そうと思ってもそうはいかないぞ!」
くそっ、イライラしてきたな、もう無理矢理ドアを壊してでもこじ開けようかな。俺の力を使えば余裕だしな。そんなことを考え始めていると、男の後から女の子の声がした。
「トラッシュさん、何をしてるんですか?」
「良い所に来たな、ニコラ。お前もコイツを追い出すのを手伝え!」
「え、、、この方は誰なんですか?」
「コイツはアリス様から許可をもらってやって来たと言っているが、俺は騙されない。コイツはアリス様を呼び捨てにする怪しい奴だ!」
「あ、アリス様の知り合いの方なんですか!?トラッシュさん何やってるんですか、開けてください!」
「バカ野郎、こんなふざけた服装の奴がアリス様の知り合いな訳ないだろう。騙されるな!」
「え、、でも、、、。」
ふざけた服の奴だって?心外な、ただ俺が着てるのは着やすさ重視のお手製スウェットなだけである。俺は外見より機能性を重視するタイプだからな。
玄関での押し問答をしていると更にもう1人やってきたようだ。
「ニコラ、何の騒ぎだ?」
「師匠!実は今、アリス様の紹介でやって来たと言う人が来ているのですが、トラッシュさんの言うにはアリス様を呼び捨てにするし、怪しい格好をした人みたいでトラッシュさんが追い出そうとしてるんですよ。」
「は~、トラッシュ開けてやれ。」
「ですが師匠、怪しい奴をここに入れる訳にはいきません!」
「トラッシュ、俺の言うことを聞けねぇのか。」
「、、、わかりました。」
トラッシュがそういうとやっと玄関のドアが開いた。そしてそこには少し身長が低い髭面の男が立っていた。ドワーフだ!始めて見た、ダークエルフがいたからドワーフもいると思ったがやっぱりドワーフもいるのか!横にいる少女も小さいがたぶんドワーフかな?
トラッシュとかいう空気の読めない奴のせいでだだ下がりだったテンションもドワーフに会えたことで最高潮に達した。
「こんにちは、ヴェイグさんですよね!」
俺のテンションにヴェイグがちょっと引き気味だが、俺はそんなこと気にしない。
「ああそうだ。お前さんがタクミか?」
「そうです!鍛冶に興味があって見学にきました。」
「そうか、嬢ちゃんから聞いてる。まあここじゃなんだ、中に入れ。」
こうしてすったもんだありながら俺はヴェイグに家の中へと案内されたのだった。
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