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鍛冶職人への弟子入り
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「うちの弟子がすまなかった。」
「いや、急にやってきた俺も悪かったし、ヴェイグさんが悪かった訳ではないので謝らないでください。」
弟子の責任は師匠の責任とかいうが、1番悪いのは本人だし、いい大人なら自己責任である。
「そう言ってくれるとありがたい。儂もお前さんには興味があったから、会えて光栄だ。この間、譲ちゃんに言われて勇者への贈り物を見に行ったが、度肝を抜かされたぞ。久しぶりにいい刺激をもらえて、最近は充実した日々を送れている。それでお前さんは儂に会って何がしたかったんだ?」
何がしたいだって、そんなの決まっている。
「俺に鍛冶を教えてください。」
俺の言葉がよっぽど変だったのか、訝しむように俺を見てくる。それでも俺の言葉の真偽を測れなかったようで、ヴェイグは考えるのを止めてストレートに聞いてきた。
「お前さんが鍛冶を勉強したいという気持ちが本気なのはなんとなくだが伝わってきた。だがお前さんは当代きっての職人だ、何故鍛冶を勉強したいんだ?儂にはそれがわからん。片手間にやってみたいだけなら、他をあたってくれ。」
どうやら俺の本気度合いが伝わっていないようだな。ここは俺の思いの丈を伝える必要があるな。
「ヴェイグさん、俺は物作りに関して片手間なんてことは絶対にしない。だって俺は自分が納得できる物を作るまで投げたりしないからな。」
「それならお前さんは職人がモノになるまで時間がかかるのがわかっとるだろ。モノになるまでずっとここにいるつもりなのか?」
「いや、技術は盗むものだろ。師匠の業は見せてもらい盗む、自分の技術は家で自習する。ここにずっといる必要はないだろ?」
ヴェイグが驚いているが、何か変なことを言っただろうか?
「お前さんは俺に技術を教えて欲しいんだよな?俺の作業を見るだけでいいのか?」
ヴェイグは何を言ってるんだろう、確かにアドバイスを貰うのは大事だろうが、1流の職人の作業を見れる方が絶対に勉強になるだろう。
「ヴェイグさんのような1流の職人の作業を見れることが1番の勉強になるに決まってるじゃないですか!それに師匠の仕事の邪魔をするのは弟子としてありえませんよね。」
俺の言葉に反応したのはヴェイグではなく、後ろに控えていたトラッシュだった。
「師匠の手前黙っていたが、お前は何もわかっていないな。師匠の仕事を見るのが1番の勉強になるだと、師匠に教えてもらった方が成長するに決まっているだろ。だから徒弟制があるんだ!弟子は住み込みで働き、師匠の雑事をこなす。そして弟子は師匠の技術を早く習得し、それを昇華し発展させるんだ。だから師匠は弟子に時間を割いて弟子を育てる。師匠の仕事の邪魔だと、師匠は弟子を育てるのが仕事なんだよ。知りもしない奴が偉そうに何言ってやがる!」
このトラッシュって奴は頭がおかしいのか?師匠が弟子を育てるのが仕事だと?第一線を退いた職人や本当に才能のある弟子なら自分の時間を割いてでも育てようとするだろう。だが現役の職人は寝る魔を惜しみ自分の技術の向上を目指し続ける。それを行わない者は職人じゃない。その貴重な時間を割くのを当たり前だと吐かすこの男とこれから先、相入れることはないだろう。
ヴェイグはというとトラッシュの言葉を聞き、苦笑いを浮かべている。どうやらヴェイグも思う所があるみたいだな。
「師匠の時間を削るのが当たり前だと思っているのか?それに教えてもらった方が習得が早いだと?技術は教えてもらうものじゃなくて、自分で試行錯誤して昇華したものなんだよ。教えてもらっただけのは技術じゃなくてただの知識なんだよ。それで満足している人間が師匠を超えるだと?バカか、そんな奴が師匠に追いつける訳ないだろ!」
ふ~、言いたいことを言って少しスッキリした。俺の言葉を受けてトラッシュは顔を真っ赤にしている。ヴェイグは黙って頷いている。そしてニコラは難しい顔をしている。
トラッシュが何か言おうとしたが、それを遮るようにヴェイグが話し出す。
「お前さんの思いと考えはわかった。だが俺は基本弟子をとらない主義なんだ。だからいきなり弟子にするのもな、、、。」
ヴェイグが悩んでいる、ここは秘密兵器を出すかな。俺は収納から樽を取り出す。
「酒か!?」
ヴェイグはドワーフの特殊能力なのか樽を見ただけで酒だとわかったようである。やはりこの世界でもドワーフは酒好きなようである。
「ここにはレンゲ村で作られたミードが入っています。これからお世話になるので、ほんの気持ちです。」
レンゲ村のミードと聞いた瞬間にヴェイグの喉がなった。ここはもうひと押しだな。
「今日は初めて会ったお祝いの日です。乾杯が必要ですよね。」
俺は収納から4つのコップを取り出し、別の樽からミードを注いで、皆に配る。
「さぁさぁ飲んでください。」
ヴェイグは俺の配ったコップの中のミードを見ながら迷っていたが、酒の魔力には勝てなかったようでぐびっと一気に飲み干してしまった。
「がはー、ちっとばかしアルコールが足りねぇがいいミードだな。さすがレンゲ村のミードなだけある。」
ヴェイグにつられてトラッシュとニコラがミードに口をつけた。
「まぁ、悪くない味だな。」
トラッシュがまんざらでもなさそうに言ったが、イラッときたのでコイツに大事なミードはご馳走しないことに決めた。ニコラはミードを口につけた途端に表情がキラキラと輝きだした。
「タクミ様、このミード美味しいです!私が今まで飲んだお酒の中で1番好きです!」
凄い熱量である、少し甘いミードはニコラの口にベストマッチしたようである。これだけ喜んでくれるとご馳走したかいがあるというものだ。
それじゃあ本題に戻るかな。
「ヴェイグさん、俺を弟子にしてください。」
ヴェイグはどうするか悩んでいる。たまにミードの酒樽を見て、また悩むを繰り返す。そんな中、助け舟を出してくれた人物がいた、そうニコラだ。ニコラは悩むヴェイグを説得し始める。
「タクミ様がここまで言ってるんです、師匠いいじゃないですか。それにミードも手に入るんですよ。」
「でもな、弟子は取りたくねぇんだよ。」
「何言ってるんですか師匠!2人も3人も一緒じゃないですか。それにタクミ様も師匠の仕事を見て覚えたいだけなのでたまにアドバイスをするだけなんですから簡単ですよね。ミードのためです、師匠ならできます!」
「ムゥゥゥ、、、。」
ニコラは完全にミードのためだな、だが味方してくるなら理由は何でもいい。
「師匠はあれだけの物を作れるタクミ様がどんな物を作れるようになるか気にならないんですか?」
「気にはなるな。」
「それならタクミ様を弟子にしましょう!」
「わかった、タクミ!大したことはしてやれんと思うがお前さんが良ければ仮で弟子にしてやる。」
やったー!!!仮でも教えて貰えるなら何でもいい。これで鍛冶ができるぞー!!!
こうして俺は鍛冶職人としての第一歩を踏み出したのだった。
「いや、急にやってきた俺も悪かったし、ヴェイグさんが悪かった訳ではないので謝らないでください。」
弟子の責任は師匠の責任とかいうが、1番悪いのは本人だし、いい大人なら自己責任である。
「そう言ってくれるとありがたい。儂もお前さんには興味があったから、会えて光栄だ。この間、譲ちゃんに言われて勇者への贈り物を見に行ったが、度肝を抜かされたぞ。久しぶりにいい刺激をもらえて、最近は充実した日々を送れている。それでお前さんは儂に会って何がしたかったんだ?」
何がしたいだって、そんなの決まっている。
「俺に鍛冶を教えてください。」
俺の言葉がよっぽど変だったのか、訝しむように俺を見てくる。それでも俺の言葉の真偽を測れなかったようで、ヴェイグは考えるのを止めてストレートに聞いてきた。
「お前さんが鍛冶を勉強したいという気持ちが本気なのはなんとなくだが伝わってきた。だがお前さんは当代きっての職人だ、何故鍛冶を勉強したいんだ?儂にはそれがわからん。片手間にやってみたいだけなら、他をあたってくれ。」
どうやら俺の本気度合いが伝わっていないようだな。ここは俺の思いの丈を伝える必要があるな。
「ヴェイグさん、俺は物作りに関して片手間なんてことは絶対にしない。だって俺は自分が納得できる物を作るまで投げたりしないからな。」
「それならお前さんは職人がモノになるまで時間がかかるのがわかっとるだろ。モノになるまでずっとここにいるつもりなのか?」
「いや、技術は盗むものだろ。師匠の業は見せてもらい盗む、自分の技術は家で自習する。ここにずっといる必要はないだろ?」
ヴェイグが驚いているが、何か変なことを言っただろうか?
「お前さんは俺に技術を教えて欲しいんだよな?俺の作業を見るだけでいいのか?」
ヴェイグは何を言ってるんだろう、確かにアドバイスを貰うのは大事だろうが、1流の職人の作業を見れる方が絶対に勉強になるだろう。
「ヴェイグさんのような1流の職人の作業を見れることが1番の勉強になるに決まってるじゃないですか!それに師匠の仕事の邪魔をするのは弟子としてありえませんよね。」
俺の言葉に反応したのはヴェイグではなく、後ろに控えていたトラッシュだった。
「師匠の手前黙っていたが、お前は何もわかっていないな。師匠の仕事を見るのが1番の勉強になるだと、師匠に教えてもらった方が成長するに決まっているだろ。だから徒弟制があるんだ!弟子は住み込みで働き、師匠の雑事をこなす。そして弟子は師匠の技術を早く習得し、それを昇華し発展させるんだ。だから師匠は弟子に時間を割いて弟子を育てる。師匠の仕事の邪魔だと、師匠は弟子を育てるのが仕事なんだよ。知りもしない奴が偉そうに何言ってやがる!」
このトラッシュって奴は頭がおかしいのか?師匠が弟子を育てるのが仕事だと?第一線を退いた職人や本当に才能のある弟子なら自分の時間を割いてでも育てようとするだろう。だが現役の職人は寝る魔を惜しみ自分の技術の向上を目指し続ける。それを行わない者は職人じゃない。その貴重な時間を割くのを当たり前だと吐かすこの男とこれから先、相入れることはないだろう。
ヴェイグはというとトラッシュの言葉を聞き、苦笑いを浮かべている。どうやらヴェイグも思う所があるみたいだな。
「師匠の時間を削るのが当たり前だと思っているのか?それに教えてもらった方が習得が早いだと?技術は教えてもらうものじゃなくて、自分で試行錯誤して昇華したものなんだよ。教えてもらっただけのは技術じゃなくてただの知識なんだよ。それで満足している人間が師匠を超えるだと?バカか、そんな奴が師匠に追いつける訳ないだろ!」
ふ~、言いたいことを言って少しスッキリした。俺の言葉を受けてトラッシュは顔を真っ赤にしている。ヴェイグは黙って頷いている。そしてニコラは難しい顔をしている。
トラッシュが何か言おうとしたが、それを遮るようにヴェイグが話し出す。
「お前さんの思いと考えはわかった。だが俺は基本弟子をとらない主義なんだ。だからいきなり弟子にするのもな、、、。」
ヴェイグが悩んでいる、ここは秘密兵器を出すかな。俺は収納から樽を取り出す。
「酒か!?」
ヴェイグはドワーフの特殊能力なのか樽を見ただけで酒だとわかったようである。やはりこの世界でもドワーフは酒好きなようである。
「ここにはレンゲ村で作られたミードが入っています。これからお世話になるので、ほんの気持ちです。」
レンゲ村のミードと聞いた瞬間にヴェイグの喉がなった。ここはもうひと押しだな。
「今日は初めて会ったお祝いの日です。乾杯が必要ですよね。」
俺は収納から4つのコップを取り出し、別の樽からミードを注いで、皆に配る。
「さぁさぁ飲んでください。」
ヴェイグは俺の配ったコップの中のミードを見ながら迷っていたが、酒の魔力には勝てなかったようでぐびっと一気に飲み干してしまった。
「がはー、ちっとばかしアルコールが足りねぇがいいミードだな。さすがレンゲ村のミードなだけある。」
ヴェイグにつられてトラッシュとニコラがミードに口をつけた。
「まぁ、悪くない味だな。」
トラッシュがまんざらでもなさそうに言ったが、イラッときたのでコイツに大事なミードはご馳走しないことに決めた。ニコラはミードを口につけた途端に表情がキラキラと輝きだした。
「タクミ様、このミード美味しいです!私が今まで飲んだお酒の中で1番好きです!」
凄い熱量である、少し甘いミードはニコラの口にベストマッチしたようである。これだけ喜んでくれるとご馳走したかいがあるというものだ。
それじゃあ本題に戻るかな。
「ヴェイグさん、俺を弟子にしてください。」
ヴェイグはどうするか悩んでいる。たまにミードの酒樽を見て、また悩むを繰り返す。そんな中、助け舟を出してくれた人物がいた、そうニコラだ。ニコラは悩むヴェイグを説得し始める。
「タクミ様がここまで言ってるんです、師匠いいじゃないですか。それにミードも手に入るんですよ。」
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「ムゥゥゥ、、、。」
ニコラは完全にミードのためだな、だが味方してくるなら理由は何でもいい。
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「気にはなるな。」
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