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不穏な足音
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俺は晴れてヴェイグの弟子となり、ヴェイグの作業を見せてもらっている。さすがに初めて見る鍛冶の作業、作業工程がわからない。なので俺はニコラをミードで買収し、ニコラに説明してもらいながら作業を見ている。所々気になった所をメモしながらヴェイグの作業を見させてもらった。
俺の愛読書『伝説の鍛冶師ドワルゴンの手記』で注意点として書かれていた所に注意しながら見ているとなかなか勉強になり、早く自分で鍛冶を行いたいという気持ちが湧き出てくる。
1つ気になったのはヴェイグの作業中にも関わらずトラッシュの奴が質問をしてくるせいでヴェイグの集中力が落ち、品質が悪くなっていた気がした。ヴェイグにも考えがあるだろうから何も言わないが、絶対に止めた方がいい。
ヴェイグの作業が終わった後、気になった所をヴェイグに質問し、窯の作り方を聞いた俺はヴェイグにお下がりの鍛冶道具をもらって、この日は帰ることになった。
俺は帰る途中にクレセント商会へと向かった。
商館の前に豪華な場所が停まっている。そして入口付近で高価そうな服を少し着崩している、ヤクザっぽい男が店員と揉めていた。
「俺が誰だかわかってるのか!」
「えぇ、わかっております。アリス様のお兄様のジョルジオ様ですよね。お兄様と言えど、アリス様の許可なくアリス様のお部屋へはお通しできません。」
「お前はまだ俺が誰だかわかっていないようだな。ここに俺のクレセント商会内での権限が書いてある。これを見てもそんなことが言えるのか!」
男は店員に恫喝する。どこの世界にも柄が悪いやつがいるんだな、それにしてもコイツはアリスの兄なのか。あんまり似てないな、それにコイツには気品がない、ただのヤクザである。絶対にお近づきにはなりたくない。
店員はこれ以上ここで話をしたら迷惑がかかると思ったのか、仕方なさそうに男を奥へと案内していった。
嫌なものを見たが、気を取り直してアリスに頼んでいた物を見せてもらう。店員さんに確認すると、アリスに指示をされていた担当者に頼んでいた物を紹介される。
まずは魔石だ。ダンジョンに取り込んでいない魔石が欲しくてアリスにいろいろな魔石を集めて貰えるようにお願いしていた。
「こちらがご依頼になっていました魔石です。」
俺はその魔石の魔物名を見せてもらう。シルバータイガー、ウッドウルフ、シルバーウルフ、ワイルドブル、イーラブル、メルクー、ランペイジチキン等、酪農に必要そうな魔物の魔石が混じっているな。それにAランクの魔石もあるな、俺は持っていない魔石を全て買い取った。
店員さんも大商いになったことでニコニコ顔である。そんな店員さんに俺は窯用の魔物の素材を見繕って貰い、窯作りの材料を調達できた。
こうして俺は早速ダンジョンに戻り、鍛冶部屋を作り、そこに窯を設置した。
その後は時間を忘れて鍛冶に取り組んだ。今持っているナイフやヴェイグ作の双剣を参考にしながら、『伝説の鍛冶師ドワルゴンの手記』の作り方をお手本に何度も挑戦した。
そして3日たち、ようやくナイフとして使えそうなレベルの物が完成したので、俺はヴェイグの所へと向かった。
ヴェイグの工房へと到着すると中からヴェイグの怒鳴り声が工房の中から聞こえてくる。俺は何事かと恐る恐る工房へと入る。
「たかだか職人のくせにお前達は雇い主に逆らうのか!」
「貴様は職人を舐めとるのか!貴様の様な青二才に誰が従うか!儂はアリスの嬢ちゃんだったから専属契約をしたんじゃ、2度とこの工房に立ち入るな!」
中を覗くと激高したヴェイグと先日商館で見かけたアリスの兄とかいう男が取り巻きと共に対峙している。両者とも今にも殴りかかりそうな程ヒートアップしている。
ニコラもヴェイグとともに職人を見下したことに腹を立てたのか怒っており。
トラッシュがヴェイグを宥めようとしている。
「師匠、落ち着いてください。ジョルジオ様も厚遇すると言ってますし、いい条件じゃないですか。ジョルジオ様に雇われるのもいいと思いますよ。」
「黙っとけトラッシュ!どんな条件を出されてもこんな奴の下になんてつけるか!」
そういうとヴェイグはヴェイグの腕を押さえていたトラッシュを吹き飛ばした。トラッシュは出ていくタイミングを逃し、隠れて様子を窺っていた俺の方へと飛んでくる。皆の視線がトラッシュから俺へと注がれる。
「取り込み中にすまない。俺のことは気にせずに続けてくれ。」
「お前は誰だ?」
俺がせっかく気にするなと空気を読んでやったのに、皆の目が俺から離れない。俺のオーラが注目を集めてしまうのだろうか、ここは仕方ない俺がこの場を収めてやるか。
「なんだ俺のことを知らないのか、新入りか?」
ジョルジオがコイツは何なんだ?という顔をしている。
「この辺りの有名人か?俺がこんな片田舎の人間なんて知るわけないだろ!」
「これだから常識のない奴は、仕方ない俺のことを教えてやる。俺はヴェイグの弟子だ!」
ジョルジオは最初はハ?という顔だったがどんどん顔が赤くなりプルプルしてくる。そして怒りが爆発した。
「お前、ふざけてるのか!!!コイツを見せしめにやっちまえ!」
ジョルジオがそう言うと横の取り巻きが俺の方へ襲いかかってきた。
俺は仕方なく、収納より拳大の大きさの石を全員の頭に落とす。取り巻き共はなすすべなく、全員が膝をついた。どうやらジョルジオの取り巻きは雑魚ばかりのようだ、手応えがなさ過ぎる。こんな取り巻きしか連れてないコイツもたかが知れているんだろうな。
「は~、お前の部下はこの程度か?こんなのを引き連れている、お前も程度がしれているな。」
「き、貴様ー!!!」
ジョルジオは俺に挑みかかってこようとしたが、もう面倒だな。俺の力は手加減ができないことに気づいたので、無力化するのを考えるのが面倒くさい。
「言っておくが、俺は殺さないように手加減してやったんだぞ。だが俺はこれ以上手加減ができないぞ、それでもよければかかってこい。」
俺が脅すとジョルジオは挑みかかるのを踏みとどまった。どうやら日和ったようだな、早く帰ってほしいな。
するとジョルジオは少し考え「一週間、時間をやる。俺の力を使えばお前なんて簡単に消せる、そこを頭にいれて考えておけ!次は賢い返答を期待する。オマエ等早く立て、行くぞ!」と捨て台詞を残して逃げていった。
俺の愛読書『伝説の鍛冶師ドワルゴンの手記』で注意点として書かれていた所に注意しながら見ているとなかなか勉強になり、早く自分で鍛冶を行いたいという気持ちが湧き出てくる。
1つ気になったのはヴェイグの作業中にも関わらずトラッシュの奴が質問をしてくるせいでヴェイグの集中力が落ち、品質が悪くなっていた気がした。ヴェイグにも考えがあるだろうから何も言わないが、絶対に止めた方がいい。
ヴェイグの作業が終わった後、気になった所をヴェイグに質問し、窯の作り方を聞いた俺はヴェイグにお下がりの鍛冶道具をもらって、この日は帰ることになった。
俺は帰る途中にクレセント商会へと向かった。
商館の前に豪華な場所が停まっている。そして入口付近で高価そうな服を少し着崩している、ヤクザっぽい男が店員と揉めていた。
「俺が誰だかわかってるのか!」
「えぇ、わかっております。アリス様のお兄様のジョルジオ様ですよね。お兄様と言えど、アリス様の許可なくアリス様のお部屋へはお通しできません。」
「お前はまだ俺が誰だかわかっていないようだな。ここに俺のクレセント商会内での権限が書いてある。これを見てもそんなことが言えるのか!」
男は店員に恫喝する。どこの世界にも柄が悪いやつがいるんだな、それにしてもコイツはアリスの兄なのか。あんまり似てないな、それにコイツには気品がない、ただのヤクザである。絶対にお近づきにはなりたくない。
店員はこれ以上ここで話をしたら迷惑がかかると思ったのか、仕方なさそうに男を奥へと案内していった。
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「こちらがご依頼になっていました魔石です。」
俺はその魔石の魔物名を見せてもらう。シルバータイガー、ウッドウルフ、シルバーウルフ、ワイルドブル、イーラブル、メルクー、ランペイジチキン等、酪農に必要そうな魔物の魔石が混じっているな。それにAランクの魔石もあるな、俺は持っていない魔石を全て買い取った。
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こうして俺は早速ダンジョンに戻り、鍛冶部屋を作り、そこに窯を設置した。
その後は時間を忘れて鍛冶に取り組んだ。今持っているナイフやヴェイグ作の双剣を参考にしながら、『伝説の鍛冶師ドワルゴンの手記』の作り方をお手本に何度も挑戦した。
そして3日たち、ようやくナイフとして使えそうなレベルの物が完成したので、俺はヴェイグの所へと向かった。
ヴェイグの工房へと到着すると中からヴェイグの怒鳴り声が工房の中から聞こえてくる。俺は何事かと恐る恐る工房へと入る。
「たかだか職人のくせにお前達は雇い主に逆らうのか!」
「貴様は職人を舐めとるのか!貴様の様な青二才に誰が従うか!儂はアリスの嬢ちゃんだったから専属契約をしたんじゃ、2度とこの工房に立ち入るな!」
中を覗くと激高したヴェイグと先日商館で見かけたアリスの兄とかいう男が取り巻きと共に対峙している。両者とも今にも殴りかかりそうな程ヒートアップしている。
ニコラもヴェイグとともに職人を見下したことに腹を立てたのか怒っており。
トラッシュがヴェイグを宥めようとしている。
「師匠、落ち着いてください。ジョルジオ様も厚遇すると言ってますし、いい条件じゃないですか。ジョルジオ様に雇われるのもいいと思いますよ。」
「黙っとけトラッシュ!どんな条件を出されてもこんな奴の下になんてつけるか!」
そういうとヴェイグはヴェイグの腕を押さえていたトラッシュを吹き飛ばした。トラッシュは出ていくタイミングを逃し、隠れて様子を窺っていた俺の方へと飛んでくる。皆の視線がトラッシュから俺へと注がれる。
「取り込み中にすまない。俺のことは気にせずに続けてくれ。」
「お前は誰だ?」
俺がせっかく気にするなと空気を読んでやったのに、皆の目が俺から離れない。俺のオーラが注目を集めてしまうのだろうか、ここは仕方ない俺がこの場を収めてやるか。
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ジョルジオは最初はハ?という顔だったがどんどん顔が赤くなりプルプルしてくる。そして怒りが爆発した。
「お前、ふざけてるのか!!!コイツを見せしめにやっちまえ!」
ジョルジオがそう言うと横の取り巻きが俺の方へ襲いかかってきた。
俺は仕方なく、収納より拳大の大きさの石を全員の頭に落とす。取り巻き共はなすすべなく、全員が膝をついた。どうやらジョルジオの取り巻きは雑魚ばかりのようだ、手応えがなさ過ぎる。こんな取り巻きしか連れてないコイツもたかが知れているんだろうな。
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「き、貴様ー!!!」
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「言っておくが、俺は殺さないように手加減してやったんだぞ。だが俺はこれ以上手加減ができないぞ、それでもよければかかってこい。」
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するとジョルジオは少し考え「一週間、時間をやる。俺の力を使えばお前なんて簡単に消せる、そこを頭にいれて考えておけ!次は賢い返答を期待する。オマエ等早く立て、行くぞ!」と捨て台詞を残して逃げていった。
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