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第一章
4月12日(金):煌めきの朝
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【京一】
「何をそんな変な顔をしているんデスカ、京一サン」
ずい、と小さなその身を間近まで寄せ、僕の顔を窺いながらキューピーは言う。
また同じであった。昨日と同様、この小人に連れられた先で見たのは、魔法少女の活躍劇。
昨日は巨大なタコの怪物で、今度の敵は巨大カエルだった。どうやらリンちゃんはカエルが苦手なようで、倒しきることはできず弱らせるだけで終えられてしまったが。……いやそんなことはどうでもいい。
「変な顔ってなんだ。……あのな、混乱してんだよ。なんで僕は二日連続であんな夢を見させられてんだ」
「あんな夢? ひどい言いようデスネ。素敵な夢じゃないデスカ。……アレは凛チャンが見ている夢デスヨ?」
「…………」
確かに昨日もそう言っていた。
キューピーが言うには、マジカルリンちゃんとかいうあの夢は、別にこいつが意図して僕に見せている映像でもなく、ましてや僕自身が思い描く夢でもなく、凛の夢なのだと。
この小人は『夢の案内人』――僕を彼女の夢に案内した、と言っているのだ。
彼女である理由は一番近いからだとか。まあ、確かに、凛はすぐ隣の家で寝ているので近い。
あれが、凛が見ている夢?
いやまさか、そんなわけはない。
仮に。キューピーというこの珍妙な小人が本当に存在するモノであり、人と人とを繋ぐ夢世界やらその渡航やらといったSF映画のような概念が実在したとして。小人の言うそれら現実離れした世界観の話は受け入れたとしても、それでも、あの夢が凛の見ている夢だということには決して納得できないのだ。
いくら眠りながらの無意識であれども、あの硬派な凛があんな魔法少女に変身して戦うなどという幼稚な夢など見るだろうか――疑うまでもなく、否である。
ああ、やはり。
こんなものは全てひっくるめてただの僕のくだらない夢なのだ。
そうだ、そんなことは始めから分かりきっていたことではないか。夢の案内人、なんて、そんなモノが本当に存在するわけないのだ。
「ふふん、今、京一サンが考えてることを当ててあげまショウ。明日のマジカル☆リンちゃんはどんなお話しになるのかなあ、今から楽しみだなあ、と思ってるデショ」
小人がまた見当違いも甚だしいようなことを言っているが……気にしまい。
こいつは所詮、僕が無意識的に産み出した妄想の産物。気にするだけ無駄なのだ。
ある種の悟りを開いたようなところで、不意に目が覚める。
朝。カーテンのすき間から朝陽が煌々と差し込み、僕の顔を照りつけている。ケータイのアラームを待たず、太陽光に起こされてしまった。不本意ながら、僕は体を起こす。
/
本日は、めずらしく時間に余裕を持って起きられた。これならいつもよりも一本早い電車に乗れそうだが。
とりあえず支度を進めていると、ケータイに一通のメッセージが届いた。
『寝坊した。完全に間に合わん』
差出人は晃だった。立て続けに、もう一通送られてくる。
『俺のことはいいから先に行け!』
僕はそれに『了解』とだけ返信して、すぐに家を出た。
最寄り駅のホームにて電車を待つ。普段より一本分早い時間である。
いつもは遅刻ギリギリの時間で教室に入るものだが、今日はしっかり始業前に到着できる。
ゲーム脳且つ能天気な腐れ縁の男も隣に立っていないことも手伝って、今朝はいささか気分が晴れやかである。
「あ。京一じゃん。おはよー」
ふと、背後から軽い調子で声をかけられる。振り向くと、そこには日独ハーフの少女が立っていた。
「イブ。おはよう」
「…………」
じと、と無言で僕を見るイブ。
「……あ、ごめん。名前で呼んだほうがいいか?」
昨日、彼女は再三『イブ』と呼ぶな、と言っていた。
しかしどうにも昔からの馴染みで、反射的にそう呼んでしまう。
「別にいいよ。ていうか、皆からそう呼ばれるのはいいんだけど、周りに人がいるところで呼ばないでほしい、っていうだけだから。広まったらヤだもん」
そういえば昨日の食堂でもそう言っていたか。このあだ名が広まるのが嫌なのだと。
中学ではすっかり広まって、彼女の同学年の生徒たちの大半からあだ名で呼ばれていたようだった。それが嫌らしい。
「アイツはほんと、勘弁してほしいわ。声でかいもん。めちゃくちゃ周りに聞こえる声で、イブイブって連呼すんだから。はらたつわー」
彼女の言うアイツはすなわちゲーム脳且つ能天気の例のアイツだ。
「イブ、一人? クララは一緒じゃないのか?」
「うん。蘭子は先に行ってる。……恥ずかしながら、今日あたし、寝坊しちゃってさ。いつもより一本遅い電車になっちゃった」
僕はこの電車でいつもより一本早いが。
少々寂れた駅のホーム。白線につま先を揃えるほどの位置で立っていた僕の隣に、彼女はちょこんと並んできた。
長い髪がふわりと揺れる。
彼女のそのブラウンの髪は、朝の陽を受けて華やかに煌めいていた。幼い頃から見慣れている僕でさえ、思わず目を惹かれる。
「あのさ」
線路に向けて視線を落しながら、イブが口を開いた。
「昨日のさ、お昼のときに……蘭子が京一に言ってたじゃん? その、……凛も一緒にお昼に誘いたいね、って」
「ああ、言ってたな」
「それで、どしたの? 京一、凛を誘ったの?」
「いや……」
一応、昨日の帰りの電車で、クララがそう言っていたことを凛には話した。話したが、クララがそう言っているから是非に――という明確な勧誘を行ったわけではない。
「誘ってないよ」
僕はハーフ少女の問いにそう答えた。実際、凛はそれを断っていたのだし、誘ってないことにしても間違いにならないだろう。
「そっか」
イブは少し安堵したような顔をした。
その様子を見て、僕はどうにも気になり、彼女に聞いてみた。
「イブは、あの場に凛を入れるのは反対?」
僕のその問いに対して、ばっ、と、こちらに向き直るイブ。
「い、いやっ、そんな、別にそういうわけじゃっ、あの……」
何を慌てているのか言葉を詰まらせるイブ。まずいことを聞いてしまったか?
「……うーん、なんていうか。ホラ、凛はさ、中学に入ったぐらいからちょっと雰囲気変わったじゃん? 小学校の頃はもっと明るい感じだったけど、物静かっていうか、――ぶっちゃけ、冷たくなったっていうか……」
イブは、慎重に言葉を選ぶように言う。
「凛が中学に上がってすぐの頃にさ、――あたしはまだ小学生だったけど、たまたま凛に会ってさ、話しかけたことがあったの。でも、そのときに、結構素っ気ない反応されちゃってさ……。一緒に小学校通ってたときはあんなに一緒に遊んだのに、中学に上がった途端そんな態度取るなんて――って、あたしもちょっとムッとして、すぐ離れて行っちゃって。
……それ以来、もう話ししてないんだよね。それで今、高校が同じになったからって、なんか今更普通に話すのも気まずいっていうか」
「…………」
電車はまだ来ない。
僕は静かに彼女の言葉を聞く。
「高校入ってから、一回、廊下ですれ違ったこともあるけど……そのときも、話しかけるような雰囲気じゃなくて。たぶん目合ったけど、なんかお互い知らん顔ってカンジで通り過ぎちゃった。……蘭子には悪いけど、凛と同じテーブルでお昼食べるのなんて、さすがに気まずいよ」
伏し目がちに話すイブ。
昨日、凛は言っていた。――自分はイブに嫌われているのではないか、と。
それに対して、僕はどう返せばよいか分からなかった。今も同じだ。
イブが言う、凛が中学に上がったばかりの頃というと、すなわち彼女にとって非常に重大な出来事があったとき。僕はよく知っているものの、イブや、あるいは晃やクララは、それについては何も知らないはずだ。
「あ、ごめんね。京一の前で、凛のことをこんな風に言ったら、だめだねっ」
ぱっと顔を上げて、さきほどと転じて明るい調子でイブが言う。
「なんでだよ?」
「だって、京一は凛と今でも仲良しでしょ。っていうか家が隣同士の幼馴染みって、もういわゆるアレじゃん。だから京一の前で、凛のこと悪く言うなんてダメだよね。……あ、ていうか、そういうのわざわざ言うのもヤボってカンジなのかな? えへへ、ごめんごめん」
「…………」
僕は呆れ、言葉もない。
どうやらイブは、ゲーム脳且つ能天気な男から何か良からぬ影響を受けているらしい。
「何をそんな変な顔をしているんデスカ、京一サン」
ずい、と小さなその身を間近まで寄せ、僕の顔を窺いながらキューピーは言う。
また同じであった。昨日と同様、この小人に連れられた先で見たのは、魔法少女の活躍劇。
昨日は巨大なタコの怪物で、今度の敵は巨大カエルだった。どうやらリンちゃんはカエルが苦手なようで、倒しきることはできず弱らせるだけで終えられてしまったが。……いやそんなことはどうでもいい。
「変な顔ってなんだ。……あのな、混乱してんだよ。なんで僕は二日連続であんな夢を見させられてんだ」
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「…………」
確かに昨日もそう言っていた。
キューピーが言うには、マジカルリンちゃんとかいうあの夢は、別にこいつが意図して僕に見せている映像でもなく、ましてや僕自身が思い描く夢でもなく、凛の夢なのだと。
この小人は『夢の案内人』――僕を彼女の夢に案内した、と言っているのだ。
彼女である理由は一番近いからだとか。まあ、確かに、凛はすぐ隣の家で寝ているので近い。
あれが、凛が見ている夢?
いやまさか、そんなわけはない。
仮に。キューピーというこの珍妙な小人が本当に存在するモノであり、人と人とを繋ぐ夢世界やらその渡航やらといったSF映画のような概念が実在したとして。小人の言うそれら現実離れした世界観の話は受け入れたとしても、それでも、あの夢が凛の見ている夢だということには決して納得できないのだ。
いくら眠りながらの無意識であれども、あの硬派な凛があんな魔法少女に変身して戦うなどという幼稚な夢など見るだろうか――疑うまでもなく、否である。
ああ、やはり。
こんなものは全てひっくるめてただの僕のくだらない夢なのだ。
そうだ、そんなことは始めから分かりきっていたことではないか。夢の案内人、なんて、そんなモノが本当に存在するわけないのだ。
「ふふん、今、京一サンが考えてることを当ててあげまショウ。明日のマジカル☆リンちゃんはどんなお話しになるのかなあ、今から楽しみだなあ、と思ってるデショ」
小人がまた見当違いも甚だしいようなことを言っているが……気にしまい。
こいつは所詮、僕が無意識的に産み出した妄想の産物。気にするだけ無駄なのだ。
ある種の悟りを開いたようなところで、不意に目が覚める。
朝。カーテンのすき間から朝陽が煌々と差し込み、僕の顔を照りつけている。ケータイのアラームを待たず、太陽光に起こされてしまった。不本意ながら、僕は体を起こす。
/
本日は、めずらしく時間に余裕を持って起きられた。これならいつもよりも一本早い電車に乗れそうだが。
とりあえず支度を進めていると、ケータイに一通のメッセージが届いた。
『寝坊した。完全に間に合わん』
差出人は晃だった。立て続けに、もう一通送られてくる。
『俺のことはいいから先に行け!』
僕はそれに『了解』とだけ返信して、すぐに家を出た。
最寄り駅のホームにて電車を待つ。普段より一本分早い時間である。
いつもは遅刻ギリギリの時間で教室に入るものだが、今日はしっかり始業前に到着できる。
ゲーム脳且つ能天気な腐れ縁の男も隣に立っていないことも手伝って、今朝はいささか気分が晴れやかである。
「あ。京一じゃん。おはよー」
ふと、背後から軽い調子で声をかけられる。振り向くと、そこには日独ハーフの少女が立っていた。
「イブ。おはよう」
「…………」
じと、と無言で僕を見るイブ。
「……あ、ごめん。名前で呼んだほうがいいか?」
昨日、彼女は再三『イブ』と呼ぶな、と言っていた。
しかしどうにも昔からの馴染みで、反射的にそう呼んでしまう。
「別にいいよ。ていうか、皆からそう呼ばれるのはいいんだけど、周りに人がいるところで呼ばないでほしい、っていうだけだから。広まったらヤだもん」
そういえば昨日の食堂でもそう言っていたか。このあだ名が広まるのが嫌なのだと。
中学ではすっかり広まって、彼女の同学年の生徒たちの大半からあだ名で呼ばれていたようだった。それが嫌らしい。
「アイツはほんと、勘弁してほしいわ。声でかいもん。めちゃくちゃ周りに聞こえる声で、イブイブって連呼すんだから。はらたつわー」
彼女の言うアイツはすなわちゲーム脳且つ能天気の例のアイツだ。
「イブ、一人? クララは一緒じゃないのか?」
「うん。蘭子は先に行ってる。……恥ずかしながら、今日あたし、寝坊しちゃってさ。いつもより一本遅い電車になっちゃった」
僕はこの電車でいつもより一本早いが。
少々寂れた駅のホーム。白線につま先を揃えるほどの位置で立っていた僕の隣に、彼女はちょこんと並んできた。
長い髪がふわりと揺れる。
彼女のそのブラウンの髪は、朝の陽を受けて華やかに煌めいていた。幼い頃から見慣れている僕でさえ、思わず目を惹かれる。
「あのさ」
線路に向けて視線を落しながら、イブが口を開いた。
「昨日のさ、お昼のときに……蘭子が京一に言ってたじゃん? その、……凛も一緒にお昼に誘いたいね、って」
「ああ、言ってたな」
「それで、どしたの? 京一、凛を誘ったの?」
「いや……」
一応、昨日の帰りの電車で、クララがそう言っていたことを凛には話した。話したが、クララがそう言っているから是非に――という明確な勧誘を行ったわけではない。
「誘ってないよ」
僕はハーフ少女の問いにそう答えた。実際、凛はそれを断っていたのだし、誘ってないことにしても間違いにならないだろう。
「そっか」
イブは少し安堵したような顔をした。
その様子を見て、僕はどうにも気になり、彼女に聞いてみた。
「イブは、あの場に凛を入れるのは反対?」
僕のその問いに対して、ばっ、と、こちらに向き直るイブ。
「い、いやっ、そんな、別にそういうわけじゃっ、あの……」
何を慌てているのか言葉を詰まらせるイブ。まずいことを聞いてしまったか?
「……うーん、なんていうか。ホラ、凛はさ、中学に入ったぐらいからちょっと雰囲気変わったじゃん? 小学校の頃はもっと明るい感じだったけど、物静かっていうか、――ぶっちゃけ、冷たくなったっていうか……」
イブは、慎重に言葉を選ぶように言う。
「凛が中学に上がってすぐの頃にさ、――あたしはまだ小学生だったけど、たまたま凛に会ってさ、話しかけたことがあったの。でも、そのときに、結構素っ気ない反応されちゃってさ……。一緒に小学校通ってたときはあんなに一緒に遊んだのに、中学に上がった途端そんな態度取るなんて――って、あたしもちょっとムッとして、すぐ離れて行っちゃって。
……それ以来、もう話ししてないんだよね。それで今、高校が同じになったからって、なんか今更普通に話すのも気まずいっていうか」
「…………」
電車はまだ来ない。
僕は静かに彼女の言葉を聞く。
「高校入ってから、一回、廊下ですれ違ったこともあるけど……そのときも、話しかけるような雰囲気じゃなくて。たぶん目合ったけど、なんかお互い知らん顔ってカンジで通り過ぎちゃった。……蘭子には悪いけど、凛と同じテーブルでお昼食べるのなんて、さすがに気まずいよ」
伏し目がちに話すイブ。
昨日、凛は言っていた。――自分はイブに嫌われているのではないか、と。
それに対して、僕はどう返せばよいか分からなかった。今も同じだ。
イブが言う、凛が中学に上がったばかりの頃というと、すなわち彼女にとって非常に重大な出来事があったとき。僕はよく知っているものの、イブや、あるいは晃やクララは、それについては何も知らないはずだ。
「あ、ごめんね。京一の前で、凛のことをこんな風に言ったら、だめだねっ」
ぱっと顔を上げて、さきほどと転じて明るい調子でイブが言う。
「なんでだよ?」
「だって、京一は凛と今でも仲良しでしょ。っていうか家が隣同士の幼馴染みって、もういわゆるアレじゃん。だから京一の前で、凛のこと悪く言うなんてダメだよね。……あ、ていうか、そういうのわざわざ言うのもヤボってカンジなのかな? えへへ、ごめんごめん」
「…………」
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