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第7章
表と裏
しおりを挟む2年4組の教室へ入ると、このクラスを仕切っている3つの
グループが分かれて、屯している。
外窓側の一番前列には、俺のお気に入りで清純派の
高橋綾乃を中心とした4人の女性グループ、。
同じく外窓側の最後尾には、4組最大グループで
天羽涼太、率いる6人の男性グループである。
そして、教室中央の最後尾に集まってる3人が
山田えみり、を中心とする3人の女性グループである。
この勢力図を見ても解るように、女性グループが
2つあると言う事は、犬猿の仲だと言う事だ。
暁はグループに目を付けられない様に、目立たぬ様に
静かに廊下側の自分の席に座った。
でも、気になるのは高橋綾乃である。
本当なら、D,W(ドリーム ワールド)で、今夜にでも、二人で
楽しい事を出来たのにと思うと、悔しくて仕方ない。
チラっと高橋を見ると、相手もおれを見ていたので
目と目が合い、恥ずかしくなった俺は下を向いてしまった。
暫くすると授業が始まったが、俺にはそれどころではない。
と言うのも、俺の妄想が始まってしまったからである。
今夜、D.Wで高橋と会ったら、何をするのかを、
高橋の座席の方を見ながら、あれこれと考えてしまう。
自分でもこれは、一種の病気ではないかと思う。
その後も、D.Wの事を思い出すと、高橋を見てしまう・・・・・
4時間目の授業が終わり、昼休みになった。
俺は、リュックからサンドウィッチとコーヒー牛乳を出し
一人昼食を始める事にした。
いつもは、もう一人の気の合うクラスメートがいて
二人で昼食を食べるのだが、今日は休みらしい。
俺が昼食を終えて、ライトノベルズを読んでいると
高橋のとりまきの一人である、手塚由衣が近づいて来た。
「一色君、ちょっといい?あのさぁ、綾乃があなたに話したい事が
あるんだって。付いて来てくれる?」
「あ、ああ。いいよ。」
えっ!何?俺に話?
もしかして、告られるのかな~~~?
それとも、高橋にはD.Wの記憶が残っていて、むふふふ・・・
俺は手塚の後ろを付いて歩いた。
廊下の一番奥の階段に向かっているようだ。
階段を踊り場まで降りると、高橋と仲間3人が待っていた。
女性4人に囲まれるのも悪くない気が・・・・・
そんな悠長な考えは高橋の言葉で、一瞬にして、
消し飛んでしまった。
「あのさぁ~、あんた、キモイんだよ。あたしの事ばかり見るの
止めてくれる?あ~~キモッ!」
「いや、そんな、見てないですよ・・・・」
「わかってんだよ。授業中もチラチラ見てるの・・・キモッ!」
俺は、もう黙るしかなかった。
これ以上反論して否定すると、全員からボロカスに言われる事が
目に見えていたからだ。
「一色のくせに、綾乃を見るなんて、100年早いんだよ。キモッ!」
その場にいる、足立 舞からも罵声が飛んできた。
俺って、何回、キモッって言われたんだろう・・・・そんなに
俺ってキモイのかよ?!
それよりも、心が折れたのは、今の今まで、清純派で優しそうで
可愛いと思っていた高橋綾乃がド腐れ女だったとわ・・・・・
俺って、つくづく、女を見る目が無いと実感した。
「はい。わかりました。もう見ないです。」
「わかりゃ、いいんだよ。もう私を見るなよ。キモッ!」
捨て台詞を吐くと、4人は階段を上がり、教室へと向かった。
暁も教室へ帰ろうとした時、ポケットに入っている
スマホのメール着信音が鳴った。
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