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第11話

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暁は住宅街の一角にある、木造二階建ての小さな家の

ドアの鍵を開けると、そのまま二階の自分の部屋へと

進んだ。


リュックをデスクの上に放り出すと

自らをベットの上に横たえた。

短時間に色々な事が多くあり過ぎて、疲れた・・・・


俺は、一つづつ、思い出していたが、岸田と言う男の

言った事が真実だとすれば、俺は日本国に選ばれたヴァーチャルワールドの

一国一城の主の一人だと言う事であり、リアルでは、冴えない三枚目の男が

その国を統治する事となるのだ。

と、言う事は、昨夜の様に、俺は中世のような言葉や話し方を

しなくてもイイんだよな?

俺が一番偉いんだから・・・・あははははは。

面倒だったんだよなぁ~あの話し方!


それにもう一つ、一応

リアルとヴァーチャルの両方で、記憶を共有出来るのは

俺だけらしいから・・・・・

要するに、D.Wで俺が何をしようが、リアルでは誰も何も覚えて

いないって事だよなぁ~。



それにしても、高橋綾乃の本性がビッチヤンキーだったとは

驚きだし、D.Wでもそうなのかなぁ~?

まぁ、岸田の言ってた通りなら、今回DrawすればD.Wでの知識が

ダウンロードされ、全てが明らかになる。


幸いにも、学校を早退したおかげで、家の中には俺一人だし

妹の紗理奈が帰ってくるまでは、2~3時間はある。


俺は眠りに就いて、D.Wに行く事にした。

暫くは寝付かれなかったが、いつの間にか意識が無くなっていた。


脳の中に大量のデーターが流れ込む感じを、無意識の内に悟った。

少し頭が痛くなる位に、データーが一気に流れ込んでくる・・・・

もう、限界だと思った瞬間に、目の前が明るくなり

見覚えのある景色が徐々に、ハッキリと見えて来た。

ここは、昨日、俺が眠気に襲われて、寝入ってしまったD,Wの

俺の寝室だ。


全てがわかる。

そう、昨日まで、何一つ解らなかった事が・・・・

この世界の知識が全て記憶として、頭の中に入ったのだ


時間は俺が寝入った時と、さほど変わっていいないと言う事は

岸田の言った通りこの世界では、俺が眠ると時間が止まるようだ。




今日は、アイ~んが午後から当主として、貴族達との会議があると

言っていたなぁ。

何の会議か?

まぁ、そんな事どうでもいいや。

俺は、ベッドの枕元に、天井から下がっている三つ編みのロープを

二度引いた。

暫くすると、扉の向こうから、入室の理を入れる女性の声がした。

「エドワード様、入ります。」


すると、大きく開いた両開きの扉から白服のラムと黒服のメグと言う名の

メイドが、エドワードの着替えを持って、入って来た。

昨日はメイド達の顔を良く見なかったのだが、今日は余裕があるせいなのか

二人の顔を目で追った。

あっ!

この二人に見覚えが・・・・そうだ、リアルの駅前のベーカリーの

アルバイトの大学生だ。

白いメイド服の方には、すこぶる悪い印象がある・・・・


そう、あれは高校1年生の春に、通学の途中で昼食のパンを

買いに寄った時に、俺がレジまで持って行き、支払いの時に小銭を落として

拾ってる時、あの白いメイド服のラムは俺のパンをトングで

袋に入れるのを失敗して、地面に落としたのに、俺が見ていないと思ったのか

何食わぬ顔で、拾ったパンを袋に入れやがったんだ。

それで、俺はその日の昼飯を抜いたのを覚えている。


この世界での性格がどうであれ、ちょっと意地悪をしないと

気が済まない。
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