巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
90 / 557
第5章 王都シルフォードに向けて出発かもしれない。

5-7 ユウマの剣と・・・?

しおりを挟む



 良く見ると周囲のゾンビは姿を消したのでなく、消滅していた様だ。何故なら先程ゾンビがいたであろう場所に魔石が落ちているのが確認できた。



 恐らく先程の剣から発生した光で浄化できたのだろうと思った。
 そして、神々しい光を放っていた剣が?たしかに両手に持っていたはずの剣が無くなっているのに気が付いた。

『あれ?剣が無くなってる。何処いった?もしかして力を込めすぎて一緒に消滅したのか・・・?』
 周りを見渡して剣を探していると、虹色に光輝く玉が目の前を横切ってから自分の頭上を、飛んでる姿を見つけた。

『あれ?以前これと似たような光景を見た様な?』
 不思議に思っていると光の玉が語り掛けてきた。
『会いたかった。新しいそして運命の主様マスター!』
 頭の中に声が響き。先程の虹色の光の玉の中から紅の妖精フレイムフェアリーのフレイとよく似た、小さな少女の姿をした妖精が姿をあらわし。そして顔に抱きついてきた。

 そして、少し離れユウマに向けて語り掛けて来た。
主様マスター!私の名前は、虹の妖精レインボーフェアリーのファル、またの名を精霊エレメンタルソードグランドファルシオンよ!私は剣より生まれた妖精で有り、七属性の守護を持つ精霊でもあるの』
 
「なっ!なんですと?」
 このとき、ユウマは非常に驚いて思わず声をあげた。

『わっ!びっくりした。主様マスター!急に大声出したら驚いちゃうよ。で、何で驚いてるの?』

「いやいや、驚くだろう!なにかあの剣は、君なのか?それとも君が剣だったのか?妖精と剣どっちが本来の君なのか?でもさっき剣より生まれたって言ってたよな」
主様マスター!一気に質問しすぎ。今の私は、妖精フェアリーだよ。でもマスターが望めば剣にだって、人間の姿にだってなれるよ!』

「ほほぅ、なら何で妖精フェアリーなんだ?それに虹色の妖精レインボーフェアリーとか言ってたな」
『うん!実際には虹色の妖精レインボーフェアリーなんて種族はいないの、それに・・・・・』
 簡単に言うとファルの話では実際こうだ。

 むかし、ファルは守護短剣だったそうだ。それである都市を不思議な力で守っていた。そしてどこかの馬鹿が短剣を奪い森に捨てた。

 その後エルフに拾われ大切に使われていたが、もう短剣としての役目を終え精霊の泉に沈められた。

 泉に沈められ数年後、自我が芽生え泉から飛び出した。

 この時おそらく妖精フェアリーになっていたのだろう。そしていつの間にか、今度は剣の姿になっていて、勇者と共に戦っていた。
 勇者は、ファルであるこの剣の事を、グランドファルシオンと呼んでいた。何故かは解らない。

 もともと短剣の時はファルシオンとエルフに名付けられており、剣の時には不思議とグランドファルシオンと勇者に名付けられていたからである。

 そして勇者は使命を果たして戦いを終えた。でも、なぜかグランドファルシオンだけは、勇者の家系の家宝として大切に保管されていた。

 だが、その勇者の子孫が何を思ったのか間違って売り払ってしまっていた。

 その後、強力な剣であり何度か持ち主が代わり、ついにこの剣を悪用して最大の悲劇がおとずれた。ファルは、この様な悲しい悲劇を起こさない為、自分自身に封印を施した。

 封印を施したのは良かったのだが、数年経っても封印の解除できる優しい心を持った者は現れず。また現れても力が無いので封印の解けない等を繰り返していた。

 そしてファル自身も、何も考えなく自分で封印した為、自分でもどうし様も無くなり今まで、ただの長剣の姿のままだったそうだ。

 そして、やっとの事で運命の主様マスターが現れた。それがユウマだった。

 今まで何度も、冒険者の人達にアプローチをして来たのだけど。そのほとんどが、外れで封印まで解ける人達はいなかった。

 しかしファルは、ユウマを近くで感じて、すごい安らぎと力のある気を感じて、気付いて貰う為に必死でアプローチをした。

 だがこの時ユウマは、刀の子を手にしていたので、この人も駄目かと諦めていた。そしたら何故か自分を手にとって購入してくれた。このときは大いに喜んだ。しかも刀の子達と一緒に、これはもう運命としか思えないと思ったのだけど、実際そんなに甘くないよねと半分諦めていた。

 そんな矢先に彼、ユウマは決闘をさせられて、武器を持たずに戦っていた。

 その様子を彼の持つ水晶のアイテムボックス内からでも何故か、彼を感じる事ができ何が起こっているのかが、解っていた。
 そしてさすがに、それはないとも思っていた。

 できる事なら私か刀の子らを使ってくれれば、などと淡い期待を寄せていたが。彼は、おそらく決闘している青年を傷つけない様に戦っている事が解った。

 やはりこの人は優しさを持つうえに、強力な力を他人に向けるような事をしない人なんだと思っていると、その相手の青年は、卑劣にも卑怯な手を使ってきていた。
 それなのに、危険な状態に陥って自業自得な、その人を助ける為にわざわざ危険な場所に飛び込んでいき助けた。

 そしてファルは、この人と一緒に戦いたい。それも倒す為じゃなく、守る為にどうか私を使って欲しい、そして貴方と共にいさせてと願った。

 すると私を、グランドファルシオンを取り出して使ってくれた。

 そして今までに無いような魔力と聖なる力、それに何故か安らぎを感じる力を込めてくれた。ついに封印が解けるかもと思ったのだが、一瞬彼が躊躇した何故かと思ったら私に、剣の表面に亀裂が入っていたのに気が付いた。

 この時、ああ彼はこんなにも優しく、そして私に対しても、気遣ってくれたのだ。ここで止められたらもうチャンスが来ないかも知れない。
 だから彼を守れるならこんな刀身なんていらない私に、貴方の力をと願った。するとその願いが通じて今まで以上の優しいそして力強い力を感じて、私がと言うよりも今まで覆っていた何かが弾けて今まで以上の、そして過去で味わった事の無い力を感じて封印が解かれて完全に目覚めた。

 この時、ああっ!やっと私の封印を解ける人が、私の新しい主様マスターが現れたと思いつつ意識が薄れていったとの事だ。

 そして、あまりにも強力な力の目覚めであり。その上長い間、力を解放できなかった反動で、目覚めと共に先ほどまで違う意味で寝ていたそうだ。



 そして、ユウマが【聖光気】を開放したと同時に目が覚めて現在に至るそうだ。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです

MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。 しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。 フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。 クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。 ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。 番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。 ご感想ありがとうございます!! 誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。 小説家になろう様に掲載済みです。

私を家から追い出した妹達は、これから後悔するようです

天宮有
恋愛
 伯爵令嬢の私サフィラよりも、妹エイダの方が優秀だった。  それは全て私の力によるものだけど、そのことを知っているのにエイダは姉に迷惑していると言い広めていく。  婚約者のヴァン王子はエイダの発言を信じて、私は婚約破棄を言い渡されてしまう。  その後、エイダは私の力が必要ないと思い込んでいるようで、私を家から追い出す。  これから元家族やヴァンは後悔するけど、私には関係ありません。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

処理中です...