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―02 桜華学院―
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桜華学院は男子校の名門。
学院の理事長は水無瀬緋鞠。__みなせ__ひまり__
有名な資産家で大手菓子メーカー[Sweet Sweets(スイートスイーツ)の代表取締役社長。
緋鞠には2人の双子の息子がおり、息子達も学院に通っている。
息子達に会社を継がせる為、幼い頃から2人には徹底的に英才教育を受けさせている。
―生徒会室。
「―失礼します。先生、水無瀬です。
頭のネジが外れた浅葱を連れて来ましたよー」
「あぁ、ご苦労。水無瀬弟」
生徒会室に先に入ったのは2年、水無瀬優斗。__みなせ__ゆうと__理事長、緋鞠の息子。
浅葱の双子の弟で兄、浅葱とは瓜二つの外見。(優斗は眼鏡を掛けている)
しかし性格は違い、冷静沈着。 成績は優秀。(テストは常に5位以内に入る)
浅葱のことは呼び捨てで呼んでいるがたまに、浅葱兄ぃと呼ぶことがある。
「―先生、色々突っ込むところあると思うけど?」
遅れて入って来たのが2年、水無瀬浅葱。__みなせ__あさぎ__緋鞠の息子。優斗の双子の兄。
成績は優秀。(テストは常に5位以内に入る)性格は明るく、飄々としている。
だが、いざという時、頼りになる。
「―水無瀬兄、君には生徒会長になって欲しい。
弟は副会長になって欲しい」
「……はいはい」
「分かりました」
「残りの書記、会計は追って教える。庶務と会報は兼任だ。
そろそろ入学式が終わる。
クラスが貼り出される。見に行きなさい」
「優斗ー。行くぞー」
「浅葱兄ぃとクラスが違うと嬉しい」
「なんでそんなつれないこと言うのー」
「……馬鹿兄貴…」
2人は話しながらクラスが貼り出される講堂に向かう。
(……さっきの子、いるかな……くそっ、名前聞いときゃ良かった…)
―講堂。
「―1年!!自分のクラスが分かったら行けよー。
黒板に席順が書いてあるからその通りに座れー。
2、3年も同じだー」
浅葱達が講堂に行くと多勢の人数で溢れていた。
「俺らは……―お、喜べ弟。
2―B。一緒だ」
「……不登校になってもいい?」
「新学期早々、不登校は駄目だろー」
浅葱が優斗の肩を叩く。
その2人の目の前を通り過ぎる生徒がいた。
「―朝比奈、俺とクラス一緒だろ」
(……あの子…か…?)
浅葱は一瞬でその生徒に釘付けになる。
「やった。睦月姫と一緒だ。中学からの腐れ縁だな」
「また、よろしくな。朝比奈」
2人は話しながら浅葱達の前を通り過ぎる。
そのとき生徒と目が合う。
(さっきはありがとうございました)
浅葱に頭を下げながら通り過ぎて行った。
「……―浅葱?どうした?」
「(……間違いない…あの子だ……睦月っていうのか。
良い名前だ)
……優斗……俺の姫は超絶美人で可愛いんだが、どうしたらいい?」
「なにその小説のタイトルになりそうな質問!?」
学院の理事長は水無瀬緋鞠。__みなせ__ひまり__
有名な資産家で大手菓子メーカー[Sweet Sweets(スイートスイーツ)の代表取締役社長。
緋鞠には2人の双子の息子がおり、息子達も学院に通っている。
息子達に会社を継がせる為、幼い頃から2人には徹底的に英才教育を受けさせている。
―生徒会室。
「―失礼します。先生、水無瀬です。
頭のネジが外れた浅葱を連れて来ましたよー」
「あぁ、ご苦労。水無瀬弟」
生徒会室に先に入ったのは2年、水無瀬優斗。__みなせ__ゆうと__理事長、緋鞠の息子。
浅葱の双子の弟で兄、浅葱とは瓜二つの外見。(優斗は眼鏡を掛けている)
しかし性格は違い、冷静沈着。 成績は優秀。(テストは常に5位以内に入る)
浅葱のことは呼び捨てで呼んでいるがたまに、浅葱兄ぃと呼ぶことがある。
「―先生、色々突っ込むところあると思うけど?」
遅れて入って来たのが2年、水無瀬浅葱。__みなせ__あさぎ__緋鞠の息子。優斗の双子の兄。
成績は優秀。(テストは常に5位以内に入る)性格は明るく、飄々としている。
だが、いざという時、頼りになる。
「―水無瀬兄、君には生徒会長になって欲しい。
弟は副会長になって欲しい」
「……はいはい」
「分かりました」
「残りの書記、会計は追って教える。庶務と会報は兼任だ。
そろそろ入学式が終わる。
クラスが貼り出される。見に行きなさい」
「優斗ー。行くぞー」
「浅葱兄ぃとクラスが違うと嬉しい」
「なんでそんなつれないこと言うのー」
「……馬鹿兄貴…」
2人は話しながらクラスが貼り出される講堂に向かう。
(……さっきの子、いるかな……くそっ、名前聞いときゃ良かった…)
―講堂。
「―1年!!自分のクラスが分かったら行けよー。
黒板に席順が書いてあるからその通りに座れー。
2、3年も同じだー」
浅葱達が講堂に行くと多勢の人数で溢れていた。
「俺らは……―お、喜べ弟。
2―B。一緒だ」
「……不登校になってもいい?」
「新学期早々、不登校は駄目だろー」
浅葱が優斗の肩を叩く。
その2人の目の前を通り過ぎる生徒がいた。
「―朝比奈、俺とクラス一緒だろ」
(……あの子…か…?)
浅葱は一瞬でその生徒に釘付けになる。
「やった。睦月姫と一緒だ。中学からの腐れ縁だな」
「また、よろしくな。朝比奈」
2人は話しながら浅葱達の前を通り過ぎる。
そのとき生徒と目が合う。
(さっきはありがとうございました)
浅葱に頭を下げながら通り過ぎて行った。
「……―浅葱?どうした?」
「(……間違いない…あの子だ……睦月っていうのか。
良い名前だ)
……優斗……俺の姫は超絶美人で可愛いんだが、どうしたらいい?」
「なにその小説のタイトルになりそうな質問!?」
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