3 / 13
―03 桜華学院の姫、誕生―
しおりを挟む
―1―A。
「―席に着いたかー。まずは席順に出身中学と簡単な自己紹介していけー。
朝比奈、お前からな」
「俺から!?」
「席順だからな。
お前が1番」
1―A担任、篠宮柚留。__しのみや__ゆずる__学年主任も担当している。
「はーい」
椅子から腰を上げたのは朝比奈大和。__あさひな__やまと__朝比奈病院、院長の息子。
性格は活発で朗らか。成績は上の中。(テストは10位以内に入る)
「朝比奈大和でーす。出身中学は桜蘭中学。
よろしくー。あ、睦月姫とは親友でーす」
大和が桜蘭中学の名前を出した途端、クラスがざわついた。
「聞いたか、桜蘭中学だと」
「中学じゃ華月中学と並ぶ名門中学…」
桜華学院に入る生徒は大抵、名門中学や進学校出身ばかりだが、桜蘭中学と華月中学は別格の名門中学。
資産家や会社社長、財閥、政治家、弁護士、医師の子供は桜蘭中学が多く、芸能人や花柳界の子供は華月中学に多く通う。
「すげぇな、あいつ…」
―席順で自己紹介していき、ある生徒の順が回ってきたとき、クラスが沸いた。
「―次、神崎」
「―はい」
篠宮に名前を呼ばれ、椅子から腰を上げる生徒。
神崎睦月。__かんざき__むつき__名門、神崎財閥、代表取締役、神崎誠__かんざき__まこと__の息子。
性格はツンデレ(ツンが多い。本人に自覚はない)、繊細。色白で中性的な顔立ちの為、中学のとき姫扱いされていた。成績は優秀。(テストは常に3位以内に入る)
「―神崎睦月。出身中学は桜蘭中学。
朝比奈は中学からの腐れ縁。それと下僕」
「俺は睦月姫の忠実な犬だからねー」
「……へぇ。校内で迷った俺を捜しもしなかったお前の何処が忠実な犬?」
「いや、あの、ほんっと、すいまっせん!!」
「……―めっちゃ可愛い!!」
「俺達の姫…いや、学院内の姫だ!!」
「黒髪でアシメ…似合い過ぎだろ、最高だな」
「―僕が下僕になろう、姫」
睦月は再び、姫扱いされることになった。
「―席に着いたかー。まずは席順に出身中学と簡単な自己紹介していけー。
朝比奈、お前からな」
「俺から!?」
「席順だからな。
お前が1番」
1―A担任、篠宮柚留。__しのみや__ゆずる__学年主任も担当している。
「はーい」
椅子から腰を上げたのは朝比奈大和。__あさひな__やまと__朝比奈病院、院長の息子。
性格は活発で朗らか。成績は上の中。(テストは10位以内に入る)
「朝比奈大和でーす。出身中学は桜蘭中学。
よろしくー。あ、睦月姫とは親友でーす」
大和が桜蘭中学の名前を出した途端、クラスがざわついた。
「聞いたか、桜蘭中学だと」
「中学じゃ華月中学と並ぶ名門中学…」
桜華学院に入る生徒は大抵、名門中学や進学校出身ばかりだが、桜蘭中学と華月中学は別格の名門中学。
資産家や会社社長、財閥、政治家、弁護士、医師の子供は桜蘭中学が多く、芸能人や花柳界の子供は華月中学に多く通う。
「すげぇな、あいつ…」
―席順で自己紹介していき、ある生徒の順が回ってきたとき、クラスが沸いた。
「―次、神崎」
「―はい」
篠宮に名前を呼ばれ、椅子から腰を上げる生徒。
神崎睦月。__かんざき__むつき__名門、神崎財閥、代表取締役、神崎誠__かんざき__まこと__の息子。
性格はツンデレ(ツンが多い。本人に自覚はない)、繊細。色白で中性的な顔立ちの為、中学のとき姫扱いされていた。成績は優秀。(テストは常に3位以内に入る)
「―神崎睦月。出身中学は桜蘭中学。
朝比奈は中学からの腐れ縁。それと下僕」
「俺は睦月姫の忠実な犬だからねー」
「……へぇ。校内で迷った俺を捜しもしなかったお前の何処が忠実な犬?」
「いや、あの、ほんっと、すいまっせん!!」
「……―めっちゃ可愛い!!」
「俺達の姫…いや、学院内の姫だ!!」
「黒髪でアシメ…似合い過ぎだろ、最高だな」
「―僕が下僕になろう、姫」
睦月は再び、姫扱いされることになった。
0
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる