文学フリマ京都10に向けた作品

枝浬菰文庫

文字の大きさ
12 / 37
2/9開催!〈文学フリマ広島7〉試し読み

第4作品「俺の愛人に手を出すな」

しおりを挟む
 


 ❁あらすじ
 彪賀組が営むBarにスタッフとしてミカサは働いていた。しかしとんだ客が来店し、ホスト全員を酔い潰されその中の一人ミカサは持ち帰りをされてしまった。そして快楽を求め合い、目が覚めるとミハエルという危険な組織のボスだということが分かった。しかしミカサは彪賀組若頭の元愛人でありミハエルはそんなミカサに恋をしてしまう。

 ❁登場人物
 ・ミカサ
 ・ミハエル
 ・ミヌエット
 ・黒服

 ●彪賀組
 ・彪賀 光輝(ひょうがこうき)
 他部下

 ●Bar
 ・店長
 ・同僚


 ❁試し読み 10ページ
 都内某所のとあるBarでその男は店員をひっくり返していた。


「ぷはぁっーおいおいBarの店員が呆れるぜ」

 接客を担当していた全員キューンとお酒を飲み過ぎて倒れていた。
 その様子を店長と掃除をしていた俺ことミカサが見ていた。

「おいおい、まじかよ」

 店長は呆れて頭に手を置いていた。
 飲んだくれの男……金髪の外国人は悠長な日本語でペラペラと悪態をついていた。

 遅く入った俺は現状を確かめるためにテーブルの上を見ると高級酒のピンが何本もあり、そりゃー度数が強く潰れるのも無理はない。
 接客といえど話し相手のイケメンホスト的な存在なのだから。
 客を酔わせお金を払わさせるのが目的だ。
 すでにスタッフたちはそれをやり遂げていた。
 それでもまだ外国人は酔ってさえいないのか酒を持ってこいとまでも言う。

「なぁミカサちゃん悪いんだけどホール入ってくれない?」
 
 掃除当番である俺にホールを勧めてきた。今日は楽な仕事と思ってきたのにホールに入ってあの外国人の相手をしないといけないなんて嫌すぎる。

「嫌ですよ、今日は掃除……」
「ん? どうしたの?」

 タブレットに注文されたのは俺の相方とでも言える酒の種類だった。

「ふん、ノッてやろうじゃないの」
「ミカサちゃんありがとう」
「店長、今日はホール分も入れておいてくださいよ」
「もちろんだよ、ハグしちゃう」
「それは結構です」抱きつかれそうなところを避けた。

 俺はボトルとグラスを持ち外国人の元へ向かった。

 薄らとあけた瞼の中にはコバルトブルーの瞳を持っていた。
 派手な金髪と指には宝石を散りばめた指輪。
 そして豪華なネックレス。
 これならどんなにボトルを開けようと払えそうだ。

「おや、お兄さん綺麗な顔をしているね」

「お客様、ご注文ありがとうございました、この後はミカサが担当いたします」

 そう言い一緒に来たスタッフに潰された人達を回収させた。

「ミカサくんか、いい名前だ」
 注いでいる時にさえ尻を撫でられた。

「お客様、こちらそういう店ではございませんので」
 俺は注意のために作り笑いで接した。

「なんだ、連れないな」というと身を寄せてきて耳元で「俺のをここにぶち込んで犯しまくりたいんだけどな」と言ってきたのだ。

 こんの変態外国人め。
 無表情になりながらさらにこう告げる。

「先ほども申しましたがここは……」俺の言葉は遮られた。

「わぁってるよ、二度も振られたくないからな」
「そうですか」

 ああー疲れる。

 しかし俺の相方のボトルは男を酔わせずにいた。

 はぁ……はぁ……なんだこの男、俺が一番この店で強いのにそれ以上だと!! しかももう三時間もぶっ通しで飲んでいるのに……。
 侮れない。

「お兄さん、体の関係持たないか?」

 俺が酔っているのを良いことに肩に腕を回され身動きを封じられる。
 さらに耳元で問いかけられる。

「このまま君を拉致して俺の寝どころに連れて行きたいよ」
 ぐっ……。
 くそっこのままじゃ俺も落ちる。
 うつらうつらとしていると店長が来た。

「あのお客様、申し訳ないのですがそろそろ閉店の時間でして」
「ああ、そんな時間か、なぁ店長さんよ、このミカサくんもらってもいいか?」
「えっと……」

 俺はこくりこくりと頷いてしまっていたので店長は勘違いしたのであろう。

「はいもちろんでございます、でお会計は……百三万でございます」
「……そんなもんか、日本の酒は安いな」
「ええ! そうでございますか?? またのご来店をお待ちしております」


 そう聞こえた気がした。だが俺はゆらゆらと肩に担がれている気がした。
 目の前に止まる車に乗せられ車窓が見えているが抵抗なんてことはできない。
 俺はどこかへと連れて行かれた。

 豪快に開けられたドアはその反動でしまった。

「さてとジャパニーズボーイの味はどんなかな?」

 ベッドに寝かせられふわふわしている中で金髪の男は服を脱ぎ……
 !?
 俺は慌てて起きた。

「おや、眠っていたんじゃないのか?」

「はぁ……はぁ……あんた、俺になにをして……」

 服を脱いだとたんタッパのある体付きと筋肉がなんともかっこい……じゃなくて色気が溢れていた。

「ん? 君みたいな子を食べられるなんて俺も幸せだよ」
「はぁ??」
「あれ? もしかしてミカサくん男とはやったことがない? いかにもやったことがありますような綺麗な顔をしているけど」

「……今はやってない」小さい声で答えた。

「ん? なんて言ったのかな聞こえるように言ってくれるかな?」
「……絶対に言わない」
「そうか……困った子猫ちゃんだ」

 酔わされ起き上がれないことをいいことに俺は良いように扱われていた。

「んひっ……」
 性器を吸われ、蕾に指が這い中をこれでもかと拡げられる。

「うーん、やっぱり初めてなのかな? それともご無沙汰かな? なかなか拡がらないね、まぁ俺ので拡げてもいいんだけどね」

「うっ……やめっ」

「ダメダメ、やめてとか嫌だとかは逆に煽り言葉なんだよ」
「…知らなっ」

 ぐちぐちと中を拡げられる感覚は懐かしいとも言える。
 酔っているからか体も熱いし……早くこれが欲しくなる。

「おや、おやおや?? やはり君ここ初めてじゃないね」
 そう言うと腰を持ち上げられ蕾を指で拡げた。
 そして口が開き舌が入ってきた。
「うっ……んっは!?」

 べろりと入ってきた舌は円を描くように内壁を舐められていた。
 そしてその横から指も出入りして最悪な気分になる。
「はぁ……はぁ……まじでやめてください」
「ん? 君は本当に綺麗だな」

 綺麗……綺麗と言うけど整った顔つきってだけだ。
 美少年や美男性でもない。なのに男はすでに入れる体勢になっていた。

「まっそれを入れるんですか?」
「ん? そうだよ」

 そうだよって軽く言うけどバカデカイんだよ!! 
 直径四センチいや六センチくらいはありそうだし、長い……。
 入れただけでも奥壁通り超して結腸入るんじゃないか??

「もうミカサくんを逃がさないよ」
 男の顔はすでに変態を通り超していた。

 ぴたりと蕾に吸い付き男を興奮させていた。

「可愛いね、吸い付いちゃってくぱくぱしているよ、本当は欲しいんだろ?」

「うっ……」
 俺は顔を横に向けた。

「まったく強情だね、でもミカサくんの歪んだ顔を拝めるのであれば俺はここにゆっくりと入れてあげるよ」
 腰と足を持ち上げられ男の性器はゆっくりと挿入してきた。

「……」
 俺は絶対に声を出すのが嫌だったから唇を噛みしめていた。

「まったく、君は強情だ」と耳元で言いその唇は俺の唇に合わさり性器も徐々に挿入された。
 ……やはりデカイ……お腹圧迫されるのが早いし、そこから先は……ひっ……。

 口内を犯されたまま性器は出入りを繰り返していた。

「んんっ……」
 苦しいのにお腹の圧迫が逆に気持ちがいい。

 ダメだ、思い出してしまうあの頃の俺を……。

「ん? なんだミカサくん足を腰に絡めちゃって俺の気に入ってくれた?」
「はぁ……はぁ……ちがっ……」

「まぁでもいいや、俺は嬉しいよ」
 パンパンとあからさまな音を鳴らす男は激しく出入りを繰り返していた。
「はぁ……はぁ……んぁあっ」
 思わず喘いでしまい腕を噛む。

「どうして? いいんなら喘いでくれたほうが俺も気持ちいいんだけど」
「ふはっふざけっ」


 ❁他
 youtube
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

休憩時間10分の内緒の恋人チャージ(高校生ver)

子犬一 はぁて
BL
俺様攻め×一途受け。学校の休み時間10分の内緒の恋人チャージ方法は、ちゅーとぎゅーの他にも内緒でしています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

タトゥーの甘い檻

マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代) どのお話も単体でお楽しみいただけます。 ​「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」 ​真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。 ​それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。 「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。 アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。 ​ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。 愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。 ​「……お前のわがままには、最後まで付き合う」 ​針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。 執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

処理中です...