予約がとれない男娼

枝浬菰文庫

文字の大きさ
11 / 40

仕置き

しおりを挟む
土曜日 11時
目隠しをして蒼真さんに連れられたのは地下だと思う。

エレベーターの轟音が聞こえ素肌に感じるのは冷たさだった。

バスローブを1枚羽織っていたとしてもこの部屋は寒い。


椅子に座らされ目隠しをとられた。
目の前には仮面をつけたボスと呼ばれる男が座っていた。


「やぁ、今日は私のほうが仮面をつけさせてもらったよ」
「……」

蒼真さんに肩を抑えられ前しか向けない。

「君がここへ来た理由は分かってるよね?」
「はい」

「おい、誰が発言していいと言った?」
その言葉に肩が震えた。

質問されているのに答えなくていいとはどういったことなんだ。


「今回用意したペナルティーはいろいろ考えたんだけどさ、少しでも借金減らしたいよね?
だからとっておきのペナルティーを用意したんだ」

そういうと右横の壁一面映像になり待機していた男ども。

「まぁ鬼ごっことか隠れんぼ大会も視野に入れてたんだけどうまく逃げ切れちゃったら意味がないからさ今回は4時間耐久セック○にすることにしたよ」
仮面だから分からないが不適に笑っているというのは分かった。


「で、まぁ気絶させないようにするのが私たちの仕事だからね、蒼真には5分に一度鞭で背中を打ってもらおうか」

へ?
蒼真さんの顔は真顔だった。

「喋ってても時間の無駄だしね、さっそく始めようか!!」
というと男たちが1列に並び始めた。

「あーこの人たちは君が気絶したときの人たちとあとは有料参加者だよ、よかったね、君人気者で」

嬉しいわけない。
4時間これからいろんな男に犯されるってなると不安でしょうがない。

列になってこの会場に入ってくると入り口付近でなにか渡しものをされていた。

「えーでは簡単に説明するよ、皆様1人の持ち時間を10分とします、基本は挿入のみ、可愛がるとこか今回はいいです、犯しまくっちゃってください、んで自分で扱けない人はA列にその場合挿入が最後のほうになります、B列はそのまま挿入しちゃってください、入り口で渡されローション付コンドームは必須、病気なんてかかりたくないでしょ?」

とボスが淡々と話した。


淡々と話している中ざわざわと客がどよめくがだいたいの人たちがボスの素性を知っているためいうことを聞いた。

そして始まる…………。


僕を専用のベッドにうつ伏せで寝かせるとB列に並んでいた男はさっそく挿入してきた。
「いっ……」

最近激しめの性行為を繰り返していたためすでに限界を迎えている蕾にズカズカと踏み込み中を荒らされる。


「この日を待ち望んでいたんだよ」
と客はいうとズコズコと出仕入れを返しした。
そしてA列に並んでいた男は口に入れてきて頭を掴み口内を犯す。

「ははっ初めはどうだろうと思っていたが穴の締まりが変わるな」
「んっんんっ」

蒼真さんが横に立ち鞭を振り上げ背中に衝撃が走った。
バチン!!!

「ぐっ……」
何回も振り下ろされていく。

痛みで蕾をきゅうきゅうと締め付けると客は喜んでいた。

「最高だぜ」
とパンパン腰を振りまくる。

これが1セット目ってなると4時間も耐えられない。
耐えられない……ってことでいいのか。
僕が壊れようとあの人たちには関係ないから。

考えていると急に口内に中だしをしてきた。
「うぐっ」

男は満足気な顔で性器を挿入したままにしていた。
体が無駄に反応してしまうが心は死んでる。

早くこの長い4時間が終わってほしい。

いつからだろ気力がつきたのはもうされるがままな状態で何回も性行為を行っている。
気絶さえしなければきっと終わる。

「あーあなんかされるがままでつまんなっ」

全員がビクリとした。

「あの篠田様、この者の働きはとても素晴ら……」

「だまれ外道」

「ひっ!?」
ボスは発言したものを気絶させた。
「ゴミを処分しろ」
「御意」

「うっ……」
今挿入している男は驚いて射精したようでコンドームの中に出した。

「はい、あんた交代」
と蒼真さんが言った。

それになんか篠田って聞こえたような気がするんだけど……もう頭ふわふわすぎて分からない。


うつらうつらと人が代わる代わるに僕を犯し続けているからもう分からない。

「おい蒼真もっとビシバシ叩け、生ぬるすぎる」
「御意」

バシン!!!

「いっ……」
背中にはミミズ腫れがいくつもありそれを舐める者もいれば指で触る者もいた。

一気に現実に引き戻され暗闇の中性行為は続いた。
いつ終わったのかは分からない。

気絶は……しなかったと思いたい。
気絶してたらまたペナルティーがつくだろう。

ピカっと電気がつけられた、真っ正面に電球がありまぶしい。

「本当に生ぬるいよね」
横を向くと深くフードをかぶった人が喋りだした。

蒼真さんもきて
「目隠しする」
と言われたのできっとあれはボスなんだとわかった。

「柚、ご褒美だよ」
というと
足を上にあげボスは挿入してきた。

「いっ……」
本当にもうどうしようもないほどに痛い。
お願いもうやめて……。

「うわぁ泣いちゃった、楽しみがいがあるな」
根元までゆっくりと挿入をしてきていったん止まると

キスをしてきた。

「んっ」

「柚の唇って何度味わってもぷりんぷりんしてて可愛いんだよね」
はむはむと唇を食べられる。

「それに柚を可愛がらないと本性なんて出てこないんだよね」
僕のなにを知っているんだ。

ねっちこいけど優しく抱いてくれる。
こんなの……久々な気持ちにさせてくれる。

「ほら、顔真っ赤になった」
ゆっくり性器を出し入れしているからか痛みはあまりなく腕をボスの首に回してせがんでしまった。

「あらあら、可愛いことしてくれるね」
「でも」
ぐっと首を絞められる。

!!??

急に息が苦しくなり抵抗をするが

腕を拘束された。

「うっ……」
「あーいいね、絞まるー」
ドクドクと心臓が鳴り続けていた。

「はぁー気持ちいい柚はこれくらいしてあげないとダメだよね?」

根元までずっぽりと入っているそれは動かずただその場にとどまっていた。
「うっ……」腹いっぱいに中出しを終えたのかそれを感じた。
「はぁー最高」

体全体が脱力するとゆっくりと首から手を離した。

「あーこのまま殺したい」
とボスの声が聞こえた。

「ゲホゲホ……」
「蒼真、部屋に連れてけ」
「御意」




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

どうしょういむ

田原摩耶
BL
苦手な性格正反対の難あり双子の幼馴染と一週間ひとつ屋根の下で過ごす羽目になる受けの話。 穏やか優男風過保護双子の兄+粗暴口悪サディスト遊び人双子の弟×内弁慶いじめられっ子体質の卑屈平凡受け←親友攻め 学生/執着攻め/三角関係/幼馴染/親友攻め/受けが可哀想な目に遭いがち 美甘遠(みかもとおい) 受け。幼い頃から双子たちに玩具にされてきたため、双子が嫌い。でも逆らえないので渋々言うこと聞いてる。内弁慶。 慈光宋都(じこうさんと) 双子の弟。いい加減で大雑把で自己中で乱暴者。美甘のことは可愛がってるつもりだが雑。 慈光燕斗(じこうえんと) 双子の兄。優しくて穏やかだが性格が捩れてる。美甘に甘いようで甘くない。 君完(きみさだ) 通称サダ。同じ中学校。高校にあがってから美甘と仲良くなった親友。美甘に同情してる。

若頭と小鳥

真木
BL
極悪人といわれる若頭、けれど義弟にだけは優しい。小さくて弱い義弟を構いたくて仕方ない義兄と、自信がなくて病弱な義弟の甘々な日々。

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...