冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰文庫

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ドゥーラ王国

競技大会~剣術大会①~

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アルゴと別れ控室に向かった。
まさか飛行魔法のあとに1年だけ競技が開かれるとは思わなかった。
3時間も浮遊していて魔力がまだ残る生徒なんてきっと俺しかいないだろう。

周りをみても飛行魔法に参加していた者はいなかった。

「おや、シルヴィーは剣術大会に出場するんだな」
「え!? すごい魔力まだ温存しているのか?」

と同じ1年生が興味を持った。

「まぁな」
「今度俺にも魔力温存強化魔法とか教えてくれよ」
「別に強化はしてないけどな」

「またまたぁ」
と話が弾んだ。


「そういえば大会はどのようにして開催されるんだ?」
「鐘が鳴ったらどこでもいいからドアの前に立つんだ」

「ランダムということか?」
「うん」

「そろそろ開始されるよ」

鐘がなり適当なドアの前に立った。


自動でワープされたがまさかの全員同じところにワープされたそうだ。

「どういうことだ?」
「異例なのか?」
と生徒は戸惑っていた。

〈では諸君1年生代表を選んでくれ〉
「は? ふざけてるのか??」

〈話合いでも構わない〉
「……」
「話し合いって……」

「どうした? 戦わないのか?」

「んーとなんか分からないけどこれは異例だね」
「異例?」

「なんというか観客席、あれって騎士族出身の方々だよね、もしかしたら試験だったりするのかな?」

「試験??」

「俺辞退しようかな」
「俺も」

「私も」
「シルヴィーはどうする?」
「は? 辞退なんてするわけないだろう」
「そうだよね、シルヴィー強いから」


10人いた生徒も3人だけが残った。
「やはりシルヴィー残ったか」
「ああ」

〈さて残り3人どうする?〉
「俺はシルヴィーと戦ってみたい」
「俺も」

「んじゃ2人同時にくれば?」
と余裕を見せた。

「転校生のくせに生意気な」

〈おっと!! ついに剣術大会始まった!!〉
ナレーション役の人が盛り上がる。


剣術大会もお宝争奪戦と同じくどの魔法を使っても問題ない。

「ユン俺が前線たつから援護してくれ」
「OK」

意外にも連携が取れていた。
「ほぉ」

剣を構えてユウタが突入してくる、だが俺はユウタの背中に片手をつき後ろ側へ
そこにユンの火球魔法が飛んできたがすっとよけあっという間に2人を倒してしまった。

観客席も盛り上がっていた。

〈おっとさすがシルヴィーだ!! いとも簡単に2人を戦闘不能に!!〉

「素晴らしい、見ものだな」と影から見る男が言った。


〈えーでは1年生代表はシルヴィーです、明日の大会までお待ちください〉


なにもせずにあっけなく終わり寮に戻った。
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