冷酷魔法騎士と見習い学士

枝浬菰文庫

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炎と氷を司る弟子

氷樺 修業⑤

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はぁーなんとか1時間以内、30分までは縮めることができた。

普通にキツい。

今は飛行魔法で秒数を縮める他にマーベラス様のお手伝いもしているので1
ヶ月前の修業のほうが楽だったと思うようになってきた。

「少し休憩~」
焼きたてのパンのいい匂いがして俺はお店に入った。

「うわぁ~めちゃくちゃいい匂い~美味しそう」
ずらーと並べられたパンの数々。どれにしようか迷ってしまう。

「あら、いらっしゃい、最近この辺飛び回ってる子でしょ?」

「え? あ、はいすみませんご迷惑おかけしてますよね……」
「いやいや実はちょっと見物みものなのよ」
「見物?」

「だってあなたこの国回るのすごい速いじゃない、子供たちにも人気なのよ」

「そ、そうだったんですか、俺の師匠が内周は5秒で回れるって言って今修業中なんです」
「へぇーそんなすごい人って言ったらルイス様のお弟子さんですか?」

あ……。
店の中でカフェに来ていた者たちが静まりかえったのを俺は第六感で感じ取った。
これが冷たい視線……。


肯定するべきことなんだけど、はいって言えない。
でも

「はい、そうです」
とにこっと笑顔でいうと

「やっぱり~そうだったのね! ルイス様最近お疲れじゃない?」
「え? 最近はお会いする時間なくて……」
「弟子でも会えないのか?」
あれ? 意外と普通に会話できてる。

「はい、なにかしてるみたいで全然お会いできてないです」

「まったく困ったね」
「あの、ルイス様のこと怖がったりしないんですか?」
「ん? どうして?」
「だって彼は魔法国のなのに」

え?

「もしかしてルイス様気にしちゃってるのかしら??」
「あ、はい結構気にしてて……俺にも弟子になるな~なんてこと言われたことあって……」
「可哀想に……だいたいねことを荒げているのは貴族だけなのよ」
「そうよ、庶民の私たちなんてルイス様のことは本当にこの国の誇りで敬うべき!」

「そうだ! 今日はマーベラス様のところに戻るのでしょ?」
「はい」
「たくさんパンを届けてくれるかしら」

「え!? いいのですか?」
「日頃の感謝を込めてよ」

「ありがとうございます」

「そうだ、君はなんて名前なんだ?」
「氷樺といいます」

「あら、綺麗なお名前ね」
「じゃぁ伝えておいてくれるかしら、私たちはルイス様のこと大好きですって」
「分かりました、きっと師匠頷くだけだと思います」

「ハハハっそれもそれで年相応だろ」

年相応……そうだ、俺まだ師匠の年齢知らないんだ。

この機会に聞いちゃおう!!

俺は一度マーベラス様のご自宅に戻ると悲惨な光景を見てしまった。
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