はずれ職である魔法戦士に転生した僕はなぜかクリティカルヒットを出しまくるのでとりあえず異世界で無双します!

闇夜

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第1章

2.第二の人生も下り坂…

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 どういうこと?目が覚めたら荒れ地にポツンと1人であたりは何もない……あれ?もしかして僕、捨てられた?そんな!あの野郎!異世界楽しんでね!って言って転生させておきながらこれはないだろ!…。

「なんということだ!」

 ん?そういえばこのおじいさん、ずっと僕のことを見てるなぁ。この感じからすると僕は赤ん坊の状態か……。とりあえず泣いておこう。

「オギャア!オギャア!」
「あぁ可哀想に……大きな光が見えたから来てみれば、このようなかよわい赤ん坊が捨てられていたなんて…。」

 おじいさんはそう言って僕を抱き抱える。このおじいさん、よく見るとゲームでよく見る神官の格好をしてるなぁ。

「とりあえず、このままでは可哀想だ。私の村に連れていって育てるとしよう…。」

 おじいさんは僕を抱えて村へと連れていってくれた。

「しかし…ここら辺はたしか小さな村があったはず、それにあの光は……少し調べる必要があるな。」

 何か言っていたが、特に気にしないことにした。

 あれから僕は荒れ地で拾ってくれたアルマン=ラインハルトが神官をしているアルナ村でワーク=ラインハルトと言う名前をもらい、養子として育てられた。
 ちなみにワークと言う名前は拾った時に名札がついていたため、そこからとったそうだ。

 アルマンは僕を育てる過程でいろんなことを教えてくれた。この世界は「フルスティア」と呼ばれ、2人の神ライネルとハーティが造った5つの大陸で構成された世界だということ。
 人以外にもエルフ・獣人・竜人・鬼人・機械人などの種族が存在すること。
 この世界にはたくさんの職業《ジョブ》が存在すること。
 ちなみに僕が住んでいるアルナ村はクラナド大陸の南側に位置しており、比較的穏やかな魔物しか生息していないため、初級冒険者たちがよく立ち寄る場所でもある。

 ーそして月日はたち……僕は15歳になった。僕は村の真ん中に建てられている「女神ハーティの像」を眺めていた。
 僕を情けで転生させた女神の像は最初に出会ったかわいらしい女の子の姿とは異なり、女神らしい清楚できれいな姿をしていた。その像を眺めながら、

 (本当にこの世界の神だったんだ……。でも僕が会った時は小さかったんだけど…面影はあるけど同一人物とは思えないんだよなぁ…)

 などと考えていると

「あっ!いた。ワーくん!」

 後ろから声をかけられた。振り返ると茶髪でポニーテールの女の子が僕に駆け寄ってきた。

「エミリス義姉ちゃん!」

 彼女はエミリス=ラインハルト。アルマンの孫にあたる子で僕より2つ年上の義姉さんだ。

「もう…やっぱりここにいた!探したんだから!」
「ごめんなさい…」
「ほら、早く行くよ!もうすぐ儀式が始まるんだから急がないと!」
「あっ!そうか…忘れてた!すぐ行く!」

 そうして僕は義姉さんに連れられて教会へと向かった。

「私は楽しみだよ。ワーくんが職業適正の儀式が終わったら一緒に冒険しようと思ってるんだから。」
「ありがとうエミリス義姉ちゃん。職業、被らないといいね。」

 この世界では15歳の年に職業適正の儀式が行われる。
 たくさんの職業単語ジョブがあるからといって好きに選べる訳ではなく、必ずこの儀式で決まるそうだ。
 そして儀式が終わるとジョブ・レベル・スキルが表示されたステータスプレートがもらえ、はれて冒険者の一員となれるのだ。
 ちなみにエミリス義姉さんは魔法使い《メイジ》の適正を受けた。
 教会に着くと儀式を受ける人とそれを観る人で集まっていた。
 その奥では神官であるアルマンが祭壇で待っていた。

「ワークよ!このような大事な日に遅刻とは何事か!みんな待っていたぞ!」
「すみません!」
「まぁよい。ワークよ、皆の後ろに並ぶのだ。」

 僕は言われた通りに後ろに並ぶ。

「これより職業適正の儀を行う!名前を呼ばれた者はわしの前にある水晶に手をかざすのだ!」

 1人ずつ名前を呼ばれ、職業適正の儀式が行われた。戦士、魔法使いなど様々な職業が決められていき、念願の職業になれて喜ぶ者や逆になれずにがっかりする者もいた。
 やっぱりこういう大事な日っていうのは慣れないなぁ。しかも職業《ジョブ》は自分の運命を左右するものでもある。せめて戦士とかのかっこいい職業だったらいいなぁ…。そしてついに…

「最後にワーク=ラインハルト!」

 僕の番がきた。

「はい!」

 僕は元気よく返事をして祭壇の前に立つ。そして僕は魔力のこもった水晶に手をかざす。
 水晶の中の光が少し揺らいでみえた。それを見てアルマンは怪訝な顔をして僕に告げたのは、

「ワークよ、お前に魔法戦士《マジックナイト》の適正が出た。」

 魔法戦士《マジックナイト》……。何それかっこいいじゃん!
 響きもいいし、名前的にも魔法が撃てて、剣で攻撃の二刀流じゃん!
 そう思い、僕は嬉しくてガッツポーズをした。そんな中、周りの皆はひそひそと話しはじめる。

「まさか"はずれ職"の魔法戦士なんてかわいそうに……。」
「あの子、いろんなところを冒険したいって言ってたのよ」
「そりゃ無理だな。だって"はずれ職"なんだから…。頑張ってもこの大陸止まりだよ…。」
「下手すれば死ぬな…。」

 ん?なんで皆、そんなに雰囲気が暗いんだろう?
 魔法戦士だよ?
 かっこよくない?
 あれ、これ僕がおかしいのかな……?
 訳が分からず首をかしげているとその後ろでアルマンは頭を抱えていた。

「…ワークよ。"はずれ職"の話は聞いたことあるな。」

「……はい、確か…冒険に向かない職業があると聞いたような……。」

「うむ、魔法戦士も実はその"はずれ職"の1つなのだ……。ワークよ、ここで冒険者の道を諦めることができるが……どうする?」

 それを聞いて僕は言葉を失った。

 ……あれ、僕の第二の人生さっそく詰んだ…?
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