幼馴染…みたいな関係

華月和泉

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第1話

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卯月 涼斗side

「俺の青春はここから始まるっ!」
なんて言いながら俺の手を引っ張って走る翼の背中は眩しかった。いつでも自由で自分に素直に真っ直ぐに生きる、それが翼。小学生の時からずっと一緒の、そう幼なじみ……。高校で離れ離れになってしまうと思っていたから、俺の手を引き走る翼の後ろ姿に、正直凄く感動(?)した。まだ翼は俺と同じ制服を着て、同じ学校に通えるんだ、と思えるとワクワクしてしまう。何故かって?俺はコミュニケーション能力というものがとてつもなく低い、らしい。自覚はないが交友関係を広げていくことは苦手だ。別に、友達が欲しくないとかではなく……翼や両親曰く「涼斗はパーソナルスペースが狭い」とのこと。自分ではよく分からないが。まぁ心を許せる人が身内以外では翼しかいないだけ。気の置けない友人が翼しかいないだけ……で、あって……。
……この話は辞めよう。今は、目の前の翼いわくの「青春」を楽しむことに努めようと思う。「青春」が何かは分かりかねないが、きっと高校生になったんだ。いいことがあると信じて。


俺は翼の背中を追いつつ走った。
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