村娘から神子になったのでイケメン達に守られながら世界を旅します

水竜寺葵

文字の大きさ
14 / 26

第十二章 異世界から来た賢者

しおりを挟む
 神子達は遂に地図が示す邪神がいる北の地へと到着する。

「この地に来てからというもの荒魂や悪鬼に魔物との戦いが多くなったな」

「それだけ相手も必死に神子様の事を殺そうとしているという事か……」

伸介が言うように邪神の下へと近づくにつれて敵との遭遇が頻繁に起こるようになって、気を緩める時がないほど戦いの連続となっていた。

その様子に亜人が考え深げに話すとまだ見ぬ邪神へと睨み付けるように遠くを見据える。

「こんなんじゃうかつに夜も眠れやしないね。でも神子様達はゆっくり眠って大丈夫だからね」

「私のことは心配いらないわよ。それよりも信乃顔色が悪いみたいだけど大丈夫?」

弥三郎の言葉にレインが問題ないと言って答えると前を歩く信乃へと心配そうに声をかけた。

「……皆に認めてもらえたあの日から私のこの右の目の力を開放したの。だから今までよりも強く悪い存在がはっきり見えるようになって、その禍々しい力を感じるようになってそれでかな。あ、で、でも怖くなんかないの。昔はこの目に映るものが怖くて仕方なかった。だけど今はこの目が皆を助けるために必要なんだって思ったら、皆を守れるのは私なんだから怯えていちゃいけないって……そう思えるようになったの」

「信乃の右目に宿る力は信乃自信を守り、そして神子さん達も守ることができる。千里眼であり心眼である。それこそが信乃の右目に宿る力の正体だ」

「信乃の目に映るものすべてが真実の姿として映し出される。だから良きものは良きものとして悪しきものは悪しきものとして映し出されるんだ」

信乃が大丈夫だと柔らかく笑うことで答えると説明する。不思議そうな顔をする神子達へと紅葉と蒼が口々に話して教えた。

「だからね、遠くにいる悪いのも見えてるから、それがこっちにこないように結界を張って遠ざけてるの。それでちょっと疲れが出てるだけだから心配しないで」

「疲れが出るほど僕達のために一人静かに戦っていたという事ですか。それはいけません。すぐに休憩しましょう。ずっと能力を使いっぱなしではそのうち信乃さんの精神がやられてしまいますよ」

「信乃、俺と蒼が結界を張ってやってるから心配せずお前はゆっくり休め」

彼女の言葉に文彦が驚きすぐに休むようにと注意する。そうだといった感じで紅葉も言った。

「でも、皆の役にたちたいから……」

「皆の役にたちたいのは分かるが、それで信乃がぶっ倒れでもしたらそれこそみんなが心配するだろう。だから休め」

「うん」

皆のためになりたいのだと語る信乃へと彼が少し強い顔をして怒るとそう言って聞かせる。それに彼女は渋々といった感じに頷き、周囲に悪鬼達がいないことを確認し休憩することとなった。

「……もう直ぐ邪神のいる迷いの森に辿り着くんですよね」

「この地図の通りならそうなるな。神子様、怖気づいたか?」

神子が俯き呟いた言葉に隼人がまさかここまで着て怖気づいたのかと尋ねる。

「いいえ、ここまで着て怖気づくなんてそんなことはありません。でも、紅葉さんや蒼さんそれに信乃さんが結界を張ってくれているにもかかわらずこうして戦闘が続いているとなると、いざ邪神の下へたどり着いた時に本領を発揮できなかったらどうしようって少し心配で」

「お前、いつの間にか強くなったんだな。いや、変わったんだな。この旅で俺達皆変わったんだ。……心配する暇があるなら少しでも万全をきせるように今は体を休ませておけよ。紅葉や蒼は神様だからな。そんな簡単に霊力が衰えるとは思えないし、大丈夫だろう」

「そうですよ。それに僕の腕輪に宿る神々や精霊の力で皆さんに加護が付与されてます。ですからこんなにたくさんの敵と対峙してきても倒れるほどの疲労感を感じないのです。体力や精神力など目に見えないものが加護の力により強化されているからなのですよ」

それに頭を振って答えると案じている事の内容を伝えた。それを聞いていた伸介が小さく笑って言った言葉に不思議そうにするものだから説明すると大丈夫だと言い聞かせる。

優人もそうだと言って微笑むと腕輪を右手でそっと触れて静かな口調で語った。

「そうですね。皆さんと力を合わせていればきっと大丈夫ですよね」

「ねえ、ねえ。見て見て~。こんな花見つけたんだ」

「私もこんな木の実を見つけたのよ」

「北の地は邪神の影響を受けて枯渇しているから地面は枯れ果てているはずだが?」

神子がふわっと笑い言った時どこかに行っていたケイトとケイコが花束と木の実を両手いっぱいに抱えて戻って来る。その様子に栄人が怪訝そうに首を傾げた。

「あっちの森の中にいっぱい生えていたんだ」

「あっちの森の中に一杯実っていたのよ」

「……どういうことなんだ。この地には植物がもう生えない程の影響が与えられていると言うのに」

「そんじゃさ、そっちに行ってみれば何かわかるかもしれないじゃん。もしこれが幻でもなんでもなく毒でもなく本当に食べられるものなら、そこには何かがあるのかもしれないしよ」

二人の言葉にアシュベルも眉をしかめて呟く。それに喜一が真相を確かめに行けば早いだろうとばかりに言うと腰をあげて一人先になって歩いていってしまう。

「待て、一人で行っては危険かもしれない」

「ケイト、ケイコ案内お願いできるかな」

栄人がその背中へと向けて静止の声をかけると真人がそう言って頼む。

「おっまかせ~」

「こちだよ!」

ケイトとケイコがほぼ同時に声をあげると二人の後について森があるという方向へと向かっていった。

「本当にここだけ草や木が生えてる……」

「邪悪な気配は感じないが、これが罠という可能性もありえなくはない。神子様オレ達の側から離れずについてきてください」

驚いて目をぱちくりする神子へと亜人がそう言って彼女の側へと駆け寄り身を守る様について歩く。

しばらく歩いていると前方に巨大な廃屋が見えてきた。

「この建物はとても大きいですね」

「ここはかつて瑠璃王国の姫アオイが友のために作った時の神殿へとつながる小屋だよ」

「誰だ」

巨大な廃屋を眺め神子が呟いた時誰かの声がかけられる。それに警戒し伸介が鋭い声をあげた。

「邪神が目覚めた事によりこの小屋は壊されてしまったから今は使えないけど、でもここが機能しないからといってこの森の奥にある時の神殿に影響はないんだけどね」

「聞こえなかったか、お前は誰だって聞いたんだ」

微かに微笑み語る少年のように見える少女へと彼が再度声をかける。しかし皆いつでも戦えるように武器へと手をかけている状態だ。

「そう警戒しなくていいよ。僕は君達の敵ではない。信託を受けし神子、君に力を貸しに来た」

「え?」

まつ毛すら動かすことなく無表情で淡々とした口調で話した人物の言葉に神子は不思議そうに声を漏らす。

「僕は刹那。この星よりはるか遠くの地より来た者。……君達の間では賢者と呼ばれている」

「賢者って……あの伝説の賢者のことか?」

「ではあなたが斗真さんが言っていた……」

刹那と名乗った人物の言葉に隼人が驚き目を見開くと神子も驚愕した顔で尋ねる。

「そう、瑠璃王国の再建後およそ100年に渡りその地を見守り続けた時の神殿に住む精霊。それが僕のことさ。……信託の神子と白銀の聖女と光の女神と腕輪を受け継ぎし者君達が出会い邪神の下へと向かう時、僕もこの地へと再びやって着た。君達を助けるためにね」

「そういうことでしたか。神子様、賢者様が力を貸してくださるため自らの意志で僕達の前に現れてくれたようですよ。これで邪神の倒し方が分かりますね」

「賢者様にあったら聞きたいと思っていたことがあります。この破魔の矢で射貫くことは本当にできないのでしょうか」

彼女の言葉に優人がふっと微笑み神子を見ると話す。彼女は小さく頷くと以前蒼から聞いたことが本当なのかと問うた。

「その破魔矢はかつて瑠璃王国の姫アオイと腕輪を持ちし麗奈の力によって邪神を射貫いたもの。しかし何百年もの間邪神の力を吸い込んで破魔矢としての能力が失われた。だからその矢でただ射貫くだけでは奴は倒せない」

「それではどうすればよろしいのですか?」

刹那の説明を聞いて困った顔になった神子が更に質問する。

「簡単さ。信託を受けし神子と白銀の聖女と光の女神と腕輪を受け継ぎし者、君達の力を一つにまとめ光り輝く矢を出現させそれで邪神の心臓を射貫けばいい」

「力を一つにまとめるって……そんな事どうやって」

彼女の言葉に弥三郎が怪訝そうに尋ねた。

「今話したところで君達が理解できるとは思えない。その時が来たらおのずとやれるようになるから、そんな事よりこの森だけが何で奴の影響から免れたか知りたいんでしょ」

「どうしてそれを?」

彼の質問には答えずに刹那がそう話す。その言葉に信乃が驚き目を見開く。

「君達の事を少し前から見ていたからね。で、声をかけるタイミングを見計らっていたのさ。さて、この森がこんなに緑豊かなのはなぜかだけど、この森の反対側にはかつて瑠璃王国があった。その近くの森という事はこの森こそ時の神殿へとつながる場所。時の神殿は精霊の力で守られているためこの辺一帯は見えない結界がはられている。つまり邪神の力の影響を受けない唯一の土地ということさ」

「なるほど、だからここだけ自然豊かだったわけか」

少し前から見ていたと話しこの森の存在が何なのかを教えた彼女の言葉に納得した喜一が頷いた。

「この森の中にいる間は邪神も手出しできないし、奴がこちらの様子を知ることもできやしない。言いたいことは分かるね」

「つまりここでなら邪神に聞かれたくない話しができるって事だね」

にやりと笑い話した刹那へと真人が理解した顔で言う。

「そういうこと。君達は大分疲れているみたいだからね、ここでゆっくり休んで英気を養った方がいい。そして邪神がいる迷いの森の奥地へと向かう」

「この地図に示されている場所を目指すんですね」

彼女の言葉に文彦が言うと刹那は小さく首を横に振る。

「いや、地図に記されている場所にただ向かうだけでは意味がない。あそこは迷いの森だ、一度迷えば一生彷徨い続ける事となる。だから僕の後についてきて、邪神を封印した場所に確実に連れていくから」

「たしかに刹那のいう通りかもしれないな。ただ迷いの森の中を歩いていても邪神の下へは辿り着けないだろう。彷徨っている間に奴が荒魂や悪鬼や魔物を使ってこちらへと攻め込んできたら力尽きてしまう可能性は大いにありえるからな」

彼女の説明を聞いて栄人もそのとおりだなといった顔をして同意した。

刹那について森の奥へと向かうとそこには巨大な神殿が姿を現す。かつての技術力で作られたと思われるが昔の人が造り上げたにしては今の江渡の時代でも見た事のない作り方で建てられており、一同驚きと興奮でしばし観察する。

まるで時が止まってしまっているかのように当時のまま変わらぬ姿で佇む神殿の姿を神子達は呆けた顔で見上げ続けた。

「さ、中に入って」

口をあんぐりと開けたままの彼等へと刹那が声をかけるも神子達は気付かず呆けた顔のまま突っ立っている。

「これが時の神殿……」

「すげ~。こんな建物今まで見た事ねえ」

「こんな凄い建物を当時の人々は造り上げたというのか?」

神子が呟くと伸介と喜一も驚きをそのまま声に出して独り言を漏らす。

「この神殿は僕がこうやってつくるようにと指示を出して造ってもらったものだからね。この世界の技術ではない技で造られている。だから見た事ないのも当然だよ」

「刹那さんは本当にこの世界の外より来たお人なのですね」

そんな彼等の呟きに答えるように彼女が話すと文彦が改めて刹那がこの世界の外より来た賢者であると認識する。

「私は知ってるよ。これイギリス辺りの神殿と作りが似てるから」

「あっちの技術力とほぼ同じレベルで造られてるみたいだからな」

信乃が知ってるとばかりに話すと紅葉もそう言って笑った。

「君達は近未来の日本で生活していたからね。さ、もういいでしょ。中へと入るよ」

刹那が再度声をかけると皆足を動かし神殿の中へと向かう。

中へと入ると会議室のような感じの部屋へと連れて行かれ、そこに座ってこれからのことについて話すこととなった。

「邪神は今持ちえる力の限りを使い神子の旅を妨害し殺めようとしている。それが叶わなかった時は自分の下へとやって着た神子を殺しその魂を食らうつもりだ」

「でも、そんなことは絶対にさせやしない。俺達が必ず邪神を討ち滅ぼす。そうなんだろ」

皆が座ったのを確認し口を開いた刹那の言葉に伸介が真っ先に話す。

「そう、だからこそちゃんとした作戦を考えないといけない。邪神は君達が何も知らずにやって来ると思っている。だからその隙をついて奴は神子や君達を殺すつもりなんだ。でもこちらは邪神の陰謀に気付いている。だから身構えていくわけだ。でもそれだと邪神はこちらが自分の存在について気付いてると知り警戒する。言いたいことは分かるね」

「つまり邪神の陰謀がバレている事に気付いていないふりをして奴に隙を与えるという事だな。こちらが身構え過ぎていれば邪神は持ちえる限りの勢いで襲い掛かってくる可能性があるから」

彼女の話に真人が理解しているといった感じで語った。

「その通り。こちらが身構えて行けば奴は隙を作ることなくいきなり襲い掛かってくるはず。こちらが有利に戦えるようにするには奴が襲い掛かってくる前に先手を打つ必要がある」

「つまり先制攻撃って事だね」

刹那の言葉にレインが口を開く。それに彼女がこりと笑い頷く。

「それで、これが一番大事なんだけど、君達が行う作戦は……」

『……』

真剣な顔で話す刹那の次の言葉を皆固唾を飲み見守る。

「……特に何も考えず自然体で相手と対峙する事」

「はぁ? なんだそりゃ。そんなのが作戦なのか」

しかし次に口にされた作戦内容に拍子抜けした顔でアシュベルが尋ねた。

「頭を使った戦術や練り固めた作戦で奴を簡単に倒せるならとっくに倒せているさ。それより重要なのは君達が普段から出している実力でそのまま挑めるかどうかだ。力みすぎても焦りすぎても相手を倒す事なんかできやしないからね」

「なるほど。つまり私達が奴に勝てるかどうかは普段の実力を出せるかどうかにかかっているという事だな」

「警戒しすぎても相手に感づかれては全ての計画が水の泡になる。だからこそあえて簡単明確な作戦で挑むという事か」

刹那の言葉に納得して隼人が頷く。亜人もなるほどといった感じで話した。

「君達全員の絆の力、そして揺るぎない信頼関係があれば必ず邪神を打倒せる。だから不安がる必要はない。君達ならできる。だから大丈夫だ」

彼女が言うとふわりと笑う。その励ましの言葉に緊張していた皆の心が緩み、本当に自分達なら大丈夫だと思えるようになった様子で今まで硬かった表情に笑顔が浮かんだ。

「何かわからない事があれば何でも聞いて。僕が知りえる邪神についての情報を提供するから」

「流石は賢者様。とても心強い仲間ができましたね」

刹那がその言葉で締めると優人が微笑み神子へと話す。

「ねえねえ、ボクこの神殿の中を探検したい」

「私も。久々にこの中を見て見たいな」

すると今まで空気を読み黙って話を聞いていたケイトとケイコが口を開いた。

「いいけど、勝手に魔法陣を発動させたり、変な所に入り込んだり、書棚の本をぶちまけたりとかしないでね」

「し、しないよ。あの頃のボク達とは違って成長してるんだから」

「そ、そうよ。ワタシ達もう何千年も生き続けてる立派な大人なのよ。そんなことしないわよ」

そんな二人へと彼女が溜息交じりに注意する。ケイトとケイコが抗議するように話すが何やら挙動不審である。

「じゃあ何で目が泳いでるのかな」

「「ゔっ」」

それに気づいている刹那がジト目で二人を見やり尋ねるように言うとケイトとケイコは声を詰まらせた。

「……後始末が大変なんだから、変な事はしないでね」

「「気を付けま~す」」

溜息を吐き出しそう言った彼女へと二人が慌てて返事をする。

「あのケイトとケイコをここまで制御できるなんて」

「ぼくの言うことを聞くようになったのにも時間がかかったと言うのに。流石は賢者様」

「僕達の知らない過去に何があったのでしょうかね。まあ、何があったとしても賢者様と二人の関係は目に見えてわかりますが」

栄人が驚き呟く横で真人も同じような顔をしながら刹那を讃嘆する。優人が独り言を零すと苦笑した。

こうして賢者として称えられ伝説の人物として後の世まで語り継がれていた刹那が仲間に加わりいよいよ邪神の下へと向かうこととなる。

刹那は邪神の真の倒し方も知っている様子だが、そのことについて今は口に出しては決して語らなかった。神子達はそれがなぜかは分からなかったがこれ以上のことは聞けず、とにかく今は疲れ果てた体と心を休ませるために時の神殿で眠りにつく。

「……さあ、この長く続いた物語の本当の結末を皆で迎えよう。……君達なら大丈夫さ。あのころと違ってとても強くなったし、力をつけてきたのだから。そして世界を護る神々や精霊達に愛されてその加護を一身に受けて育ってきたのだからね」

皆が寝静まった夜更けに一人だけ起きている刹那はそっと微笑み空に浮かぶ不気味なほどに赤い月を眺めながら独り言を話す。

「アオイ達との約束だからね。神子達の事は僕に任せて、必ずや守り抜いてみせるから。そして、この長く続いた聖女伝説を本当の意味での聖女伝説へと変えよう」

そう呟くと胸元に揺れる緑の石へと手を伸ばし祈りを捧げる。するとこの地を守るかのようにきらめきが広がり見えない力が包み込む。

「邪神……君の下にもこの力が伝わっているだろう。神子達に逃げ場がないように君にも逃げ場なんかどこにもない。常に僕が目を光らせていることを知るといい。君の思惑通りになんかさせやしないからね」

にやりと笑うとどこかを見据えて独り言を呟く。100年前から続いた邪神と瑠璃王国の姫との因果関係の決着がようや終結する。その日は刻一刻と迫っていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。

しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。 しかし―― 彼が切り捨てた仲間こそが、 実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。 事実に気づいた時にはもう遅い。 道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。 “荷物持ちがいなくなった瞬間”から、 アレクスの日常は静かに崩壊していく。 短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。 そんな彼と再び肩を並べることになったのは―― 美しいのに中二が暴走する魔法使い ノー天気で鈍感な僧侶 そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。 自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。 これは、 “間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる” 再生の物語である。 《小説家になろうにも投稿しています》

無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!

飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。 貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。 だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。 なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。 その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...