ライゼン通りの雑貨屋さん ~雑貨屋の娘とお客様~

水竜寺葵

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ライゼン通りの雑貨屋さん3 ~雑貨屋の娘と訳ありのお客達~

エピローグ

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 寒風吹きすさぶ中、今日も雑貨屋は大いに賑わっていた。

「はい、こちらは今季入荷したばかりですよ。お土産に如何ですか?」

「こんにちは」

「あら、ミラ。パン屋さんの方はいいの?」

忙しなく店内を飛び回っているとミラに声をかけられ近寄る。

「今の時間帯は落ち着いているから大丈夫よ。それよりも、ちょっとベティーに話でもと思ってね」

「話って?」

友人の言葉にベティーは首をかしげた。

「実は、ここ最近一人だとどうしても大変な時があってね。それでベティーにまた手伝ってもらえないかと思ったの」

「あら、いいわね。ならわたしも手伝うわ」

「「!?」」

ミラの言葉に答えたのは第三者の声で驚いてそちらへと振り返る。

「ロ、ローズ様。いつからいたの?」

「ついさっき、来たところよ。それよりもお店が忙しいならわたしが手伝ってあげる」

「え、でもローズ様に手伝ってもらうわけには……」

ベティーの問いかけに王女が答えると微笑む。それにミラが戸惑いながら言うも、その先の言葉を飲み込み見詰める。

「そうよ。私は兎も角ローズ様はちょっと……後で問題になったりしたら困るわ」

「あら、どうして? お友達が手伝うのに何か問題でもあるの」

王女に手伝ってもらうわけにはいかないと思う二人の様子など気にも留めずに、ローズが不思議そうな顔をして首をかしげた。

「「問題大ありよ」」

「わたしの立場を考えてるのかしら。それなら何も問題ないわ。ふふっ。それじゃまた今度パン屋さんに手伝いに行くからね」

「「はぁ……」」

声をそろえて言われた言葉に不思議そうにしながら答えるとローズは帰ってしまう。

その様子にミラと一緒に盛大に溜息を吐き出した。

「もう、ローズ様ったら仕方ないわね」

「ベティー。後で問題にならないかしら?」

「問題になったら本人に解決してもらいましょう」

「そうね」

二人で話し合っているとジュディーがやって来る。

「ベティーやミラちゃんと話しているところ悪いのだけれど、お客様に商品の説明をしてくれないかね。あちらの言葉で話されても解らなくて」

「分かったわ」

祖母の言葉に頷くとその様子を見ていたミラが口を開く。

「それじゃあ、私もパン屋に戻るわね。お店頑張って」

「ミラも頑張ってね」

彼女がそう言って踵を返すのでベティーも笑顔で送り出す。

こうして今日も看板娘として変わらずに雑貨屋のお店に立つのであった。
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