『青い不死鳥の物語』に関する私的考察及び考証

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7・『ロシアン・トリコロール』と、第一章と、友情の続きと…

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 『青い不死鳥の物語』で、葵達に味方する超能力者に『ロシアン・トリコロール』と言う三人組がいる事を思い出す…と、言うのも、藍の下に『マイスター』&『アクトレス』関係の時に同行した女性研究家が意見を求めて来たのだ。相談内容で思い出した訳ではなく、あの時の彼女の格好が、アニメ一作目の『ロシアン・トリコロール』のM(ロシア語読み)のコスプレ…と言うにはやりすぎな格好だった事を思い起こしたからだ。
 彼等と葵達の出会いは、中学一年の秋も中頃…学校の帰りにケンカを吹き掛けられた。勿論、超能力でだが…その際、原作ではA(ロシア語読み)が念話通訳として登場するが、映像作品では当初から出てこない場合があり、Mのロシア語が分からず、葵がMの念を読んだり途中でAが出て来るパターンもある…もちろん、言語関係をすっ飛ばして、Mが日本語を話すと言うパターンもあったりするが…
 葵との決闘は、帰宅途中の休耕地のススキが生い茂る原っぱで行われる事となった。Mは相当の興奮状態で、空き地に着くまでの間にも襲って来そうな勢いだったが、葵的にはどの位の能力を持っているのかなぁ…程度の気軽なカンジ…
 緑を先に帰らせて、ススキの原を掻き分け、二人で中央付近に到着。
「え…と、ファイティング、オーケィ?」
 通じるか分からない日本語チックな英語で葵が問うと、Mがほぼ直上ジャンプ。
「いきなりだな」
 対する葵は、後ろに跳び、迎え撃つ体勢。
「あ、結構やるっぽい」
 右手から高エネルギーを収束させるMを確認。この状態からでも葵は迎撃可能だが、あえて、受ける姿勢を見せる。が、
「やっぱ、ヤメ‼」
 Mの攻撃範囲から回避すると、彼女の拳が地面を打ち付ける。
「避けるな‼(ロシア語)」
「避けるわ‼」
 それから、Mがススキの原っぱを、葵を追ってラッシュを掛ける。
 この際の映像作品の描写は、作品によって変わる。葵の反撃があったり、殴る蹴るの格闘があったりするが、基本的に葵が優勢に立ち回る…この際、葵は転移を使っていないのは各作品共通で、念動力格闘の殺陣がこのシーンから始まると言われる程、派手なエフェクトが盛り込まれている。まさに、映像関係者にとっては重要なシーンである。
 数分間の超能力格闘の後、キメとばかりにMが周囲のススキを刈り取り、葵の周囲に乱舞させる。対する葵にはMの位置が見えて…と言うか、感じ取れている。だが、刈り取られたススキの包囲が徐々に狭まり、ススキの葉が葵を叩き付ける。
「あああ‼ウザイ‼」
 力任せな爆発系の念動力で、ススキが葵から弾け飛ぶ。
「もらった‼(ロシア語)」
 ふと、真上かMの声。
「………‼」
 ススキの暴風は葵の精神を充分に逆撫でしたが、逆撫でし過ぎた。
 瞬間、葵が殺気を放つ。本気の殺気…何人もの人を殺してきた絶対的暴力の気配を全力で放ってしまう。
「ひっ‼」
 その気配にMが完全に委縮し、声を上げてしまう。
「あ…」
 その怯え切った表情に葵は冷静になる…そう、彼女は殺す必要はない…
「…あ…」
 Mの落下が彼女の意図しない速度で、緩やかに落とされる。その先には手を広げ受け止める体勢の葵…穏やかな笑みを見せる葵が、
「そ、そぉりぃ…?」
 と、言い放つと、
「…あ…アリガト…」
 受け止められて、Mが一言…まぁ、このシーンはAに抱き留められる場合もあるが…
「…済まなかった…」
 Aが駆け寄って、葵に謝罪する。
 Aの話では彼らはロシアで開発された超能力者で、葵達の戦力を測る為に派遣されたらしい…もっとも葵の意識は、Aの話の詳細ではなく、Aの念話技術…彼の口の動きと念話の言葉の速さが、ぴったり一致している事が驚嘆であった。これは映像作品ではロシア語の方をおざなりにしてしまう節があるのだが、それも時代が過ぎればロシア語と合わせる方向にある…
 そんな中で、Aが仲間からの念話を受け取る。
「…襲撃を受けた?(ロシア語)」
 Aの危機感が葵に伝わり、
「うぇあ?てれぱしー‼ぷれーす、てぃーち、みー‼」
 葵が自分の頭を指差しつつ、もう片方の手の人差し指を繁華街方面に向ける。
「あ、ああ‼OK‼」
 Aが葵の意図を汲み、もう一人の仲間の潜伏先のビルを思い浮べる。
「…あそこか」
 葵が呟くと、彼女の姿が一瞬で消える。
「…テレポーテーション…」
 …唖然とする二人…Mが呟く…
「…J(ロシア語)と合流しないと‼」
 遮る様に、Aが声を掛けると、二人はススキの野原を掻き分けて行く…
 …十分程経過した頃、AとMが向かった到着したのは、解体工事中の廃ビル…彼らの潜伏先ではなく、この場に追い詰められたらしい…塞がれている入口を、Mの念動力で抉じ開け、Aも中に入る…
「…済まん…しくじった…‼(ロシア語)」
 入口からすぐを右に入った通路にAとMの仲間であるJが、壁に背を預けている…
 映像作品では。この際、左肩を負傷している場合があるが、単純に出血している様に見せている為、銃傷か刃物による傷かは分かっていない。
「アオイは?」
 Mの問い掛けに、階段を指差すJ。その仕草と共に、何か…と言うより、人の呻き声と倒れる音が聞こえて来る…その後に逃げ惑う人々の足音…その内の一人が転倒する音が響き、最後の一人の足音がこちらに近付いてくる…やがて、階段を降りる足音が響き出し、踊り場から下の段に足を置こうとした途端、階段を下りる足音が崩れ、勢い良く階段落ち…階段に体を預けたままで、動かなくなってしまう…もっとも、彼の首が階段から落ちただけではあり得ない、おかしな方向に向けられているが…
 この戦闘に関しては、階段落ち以外は、映像作品でも音のみで描かれている。その際、の数作品は銃の発砲音があり、中には機関銃の様な連射音の場合もある。
「…来ちゃったの?」
 …今更ながらの葵の声に、一同の目が向けられる…
「ヤバいな…ここは彼女の狩場だ(ロシア語)」
 あまりに手慣れた他国の諜報員と思われる人々の始末具合にAが呟く。

 …その後、その場で行われた話し合いで、三人は葵に対し、敵対しないと確約し、葵もこれを了承する。彼等三人的には力の差があり過ぎて、相手にもならないと悟った為でもあるが、しばらくは、日本で生活したいと思っていた事も大きいだろう…生活のサポートはどうするのか?と葵が心配したが、かなりの金額を研究機関から貰っているので、問題はないとの事…更に、葵の活動である『不死鳥の血』処分にも協力すると明言。
「超能力にも多様性が必要だからね(ロシア語)」
 葵の意図を、Aが代弁する。
 こうして、三人は、葵達とは別の方向での『不死鳥の血』回収に当たる事となる…

 …ちなみに、作品内では彼等を『ロシアン・トリコロール』とは呼んでいない。作者が彼らに対する想いが希薄だった…と言う訳ではないが、本筋である葵達の物語を際立たせたい為に、省略してしまったのかも知れない…何せ、文字制限いっぱい近くまで書いていたのだから…ただ、作者としても意外だったのは、彼らは『青い不死鳥の物語』の枠を超え、独立して物語を展開するまでに至っていた事だろう。それは、物語の要所に登場し、葵達を援助していた事もあるが、『青い不死鳥の物語』がこの一本の物語で完結し、続編が書けない物語だからでもある。ファン心理としては続編ではないにしろ、外伝が出た事に歓喜したのだが、出版社としては『青い不死鳥の物語』ブランドの権利をまだまだ行使できるとの判断もあった様だ…ただ、この外伝は『青い不死鳥の物語』の作者が手掛けた作品ではなく、何の因果か、『青い不死鳥の物語』が投稿された懸賞で、大賞を獲った者が著作担当となった…勿論、当時の小説評論レビューでは「プライドがないのか⁈」と叩く者もいたが、出来上がった物語を読み終えた者からは「本編より読み易い」とのレビューもあった…この辺は、小説を書く事も投稿する事も初めてだった『青い不死鳥の物語』の作者に対し、外伝担当の作家の方が経験豊富だったからと言う側面もあるだろう…『ロシアン・トリコロール』は計四巻刊行される事となった。ただ、最初こそ受け入れられたが、徐々に人気がなくなり、最終的に、物語としては強引な幕引きとなった。それでも、担当作家にとっては最も売れた作品となったが…

 『ロシアン・トリコロール』の件で思い出した…と言う訳ではないが、本編の作者には執筆において、協力者が二人存在していた。
この二人は、実は『青い不死鳥の物語』にも登場するゆかりとれもんである。勿論、二人の本当の名前は、作中に登場する名前のままではないが…
 彼女達の出会いは高校の時、作者の住む地域に引っ越してきた二人が、作者に出会った事が起因している。超能力が解放された時、作者は葵の今までの記憶を受け継ぐ事となった…その記憶が、小学校時代に仲の良かった友人である事を思い出し、今まで思い出せなかった事を激しく後悔する…そんな思いもあって、作者としては懸命にその思い出を覚えていたかったが、当時、高校受験を控えていた為、受験勉強に集中せざるを得ない状態だった…やがて、高校に合格し、オリエンテーションで同じ組になった二人を見て、驚愕。記憶の中の二人がいた為である。また、二人も葵からの記憶を貰っていた為、作者の姿に驚いてしまう。三人同時に「いたー‼」と声を上げてしまい、周囲から奇異な目で見られてしまった…それからは事あるごとに三人で行動する事となり、高校時代では一度も同じクラスにはなれなかったが、同じ大学の同じ学科に進学。大学二年生の夏休みを利用して、弾丸取材旅行と、『青い不死鳥の物語』の執筆を強行した。この際、共同執筆と言う形にしたかったのだが、多くの記憶を所持しているのが作者であった事と、国語の成績が三人の中でダントツに良かったと言う理由で、作者の連絡先を投稿フォームに登録してしまった…いや、登録させられたのだろうか…作者にとっては、それこそ佳作に当選すれば儲けものと考えていたし、選外であったとしても、どこかの投稿サイトにこっそり出せばいいくらいの軽い気持ちの投稿だった…
 『青い不死鳥の物語』が爆発的ヒットしても、三人の関係が変化する事はなかった。大学卒業、就職してからも、三人の関係は良好で、示し合わせるでなく、作者の住居に二人が遊びに行くくらいの関係ではあった。作者自体は、結果的に就職はしなかった。大学卒業時に既に、『青い不死鳥の物語』の印税がかなり入っており、計算すると今から百年近くは今の出費を続けても問題ない状況だと判明した為である。そんな資産的には悠々自適に暮らせる作者としては、ゆかりとれもんには申し訳ない気持ちでいっぱいだった…彼女達の就職先や家庭の事情を愚痴られるたびに、執筆を助けてもらった分と言う事で、資金を渡そうとした事が何度もあったが、その度に、彼女達は自信の能力で難局を乗り切り、「ほら、大丈夫‼」と胸を叩いて見せた…作者にとって自慢の友達…いや、仲間だった。

 作者と葵の関係は小学校時代の友人らしいが、その記録も記憶も存在しない…この辺りは葵の徹底した情報操作の影響だろうが、作者やゆかり&れもんには記憶を譲渡していた。ゆかり達は中学時代の友人として当然だったのだろうが、作者への記憶譲渡には思い入れがあったのかもしれない。そもそも、葵はその時代で唯一と言って良い超能力者で自分自身もその特異性に気付いていただろう…そうなれば、積極的に他人に関わろうとせず、存在を消す覚悟で周囲に溶け込んでいた可能性もある…それが友人として認める程の交流があった存在がいたとなれば、特別扱いもするだろう…
 ただ、作者は葵との関係を他者に語る事はなかった。ゆかり&れもんに対しても語っていなかった。と言っても、二人は聞きもしなかったらしいが…どう言った仲だったのかは謎のままだが、良好な関係だったのだろう…それこそ、彼女を自らが発端となる危険から守る為に、自分の姿を消す程度に…
十二歳、三月。真新しいセーラー服を着て、少女は旅立った。
 第一章と呼ばれるこのト書きから始まる『青い不死鳥の物語』…その旅立ちの場所は現在、公園になっている。その場所が知られたのは作者の住んでいる学区にある鳳家がその一軒だった為である。勿論、彼女の生活の痕跡は、その家には一切残っていない…該当の鳳家は子供がいない事もあって、居住していた夫妻の死後、自治体に譲渡された…

 レポートをいきなり第二章から始めた事での苦情が来たので、今回のレポートは第一章を含める事となった。藍としては、第一章はそれ程、手持ちの情報がある訳ではないのでレポートを纏める事に抵抗があった…正直、この程度なら公的機関でも調べられるので放置していたのだが、そうは問屋が卸さないと言う事か…
「あたしの所感がほしいのか?」
 レポートを渡す藍がぼやくと、
「さぁな」
 受け取った白井が溜息一つ…
 ひとまず、自費で第一章の舞台である公園に藍は向かっていた。十回近く来ている公園には、青い鳥の思念体は発見できなかった…期待もしていなかったし、子供達の遊ぶ広場で徘徊している自分を不審者と思われるのも嫌なので、早々に藍は帰路についた…
 近隣の駅には葵をモチーフにした落書きにも見えるポップアート系の壁画が描かれている。桜の散る中を旅立つ、セーラー服の少女の姿が描かれていた…
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