イジメられっ子のタメのハーレムの作り方

かぼちゃ

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第39話 恋人はいかがですか?

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 12月26日。
 記念すべき冬休み1日目――案の定体調を崩し、朝起きると目が覚めると体の調子が変で、熱を測ってみたらそこそこの高熱。
 この時期に下手に病院に行くと逆にインフルエンザなんかを貰いそうで怖いから、寝て治るのを待つことにしたものの……。

「こういう長期連休の時、避難所があるとマジで助かるわ」
「一応僕病人なんですけど。病人の部屋避難所にするの止めてもらっていいですか?」
「だから看病のためにチカちゃんに来てもらったじゃん」
「いや、そういうことじゃなくて……」
「冷蔵庫開けるからね。食べれるなら雑炊作るけどどうする?」
「……お願いします」

 昼過ぎに家の扉を叩く音で飛び起きて、何事かと思えば木本だった。
 親とケンカをして家を飛び出してきたらしいが、どうしてうちに来るのかという質問については、

「時間を潰すのにだって金がかかるの。その点ここならセックスって労働を対価に置いてくれるでしょ? 安いもんだぜ」

 同人誌でそういう内容の本があるらしいが、断じてそういう訳ではない。
 そして先生の作ってくれた雑炊を啜っていると、勝手に宇野に声を掛けていて、一緒に居た矢賀までついて来た。

 初めての訪問になる矢賀はちゃんと小声で「お邪魔します」と言って、物珍しそうに部屋の中をキョロキョロと見回し、先生が居ることに気付くと言葉を失っていた。その一方でもはや勝手知ったる宇野は、買ってきたものを何も言わずに冷蔵庫に入れている。

 そして雑炊を食べ終えた後、また寝ようと布団に横になるのだが、その隣では女子会が開催されていてなかなか寝付けない。聞こえる話の内容は、なぜか僕の部屋で年越しカウントダウンパーティーと新年会を開くことが提案されていて、口を挟むこともできずにいると、どうやら勝手に可決されてしまったらしい。



「ホントに泊まる気ですか?」
「行くところないからね」
「家があるでしょ」
「家って言っても、北緯38度線上にあるような家なんだよ。おっ、熱下がってきてるじゃん」

 夜になって木本だけが部屋に残った。

「まあまあ、看病もするし、そう邪見にしないで肉枕だと思って置いておくれよ」

 木本は服を脱いで下着姿になると、断りもなくベッドに潜り込んできた。

「別に身体で払えとか求めてませんから」

 そう断ると木本が言ったことは、「うちらってこれまでに何回ヤッタか覚えてる?」と。

「そんの数えてないんで分かりませんけど」
「だよね。うちも数えてないから分からないし、かなりの回数やってるよね」

 そして。

「でもさ、うちらって1回もベッドでヤッテないんだよ。気付いてた?」
「…………」

 思い返してみると、木本とは部室でしかやった覚えがない。
 それこそ、週2という木本との約束があったから、義務的にヤッテいたわけだで、僕の気持ち的には木本の性処理に付き合っている感じでいた。

「あんた、サヤカとはちゃっかり部屋でやってるんだろ? うちとも恋人みたいにヤッテみない?」

 そう言って木本はズボンの上からムスコを握ると、すでに勃起していることにクスリと笑った。

「うち、ベッドの上だったらメチャメチャ尽くすよ」

 耳元で囁くように「どう?」と聞いてくるが、どう答えたところで同じ結果を迎えるような気がした。
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