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金色の花
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あるいなかの村にさやという心優しい女の子が妹のさきとお母さんのゆきと3人でくらしていました。3人のくらしは貧しかったけれど、さやはしあわせをかんじていました。
ある日のことでした。二人はお母さんにたのまれて、野菜のなえをかいにいちばへでかけました。お母さんからお金をわたされたけれど、さやはなにかあったときのためにおこづかいをもって行きました。
いちばは、たくさんの人でにぎわっていました。
「さき、はぐれないように手をつなごう。」さやは右手をさきにさしだしました。さきはその手をぎゅっとにぎりさやについて行きました。
お母さんからたのまれていたのはなすびのなえと、えんどう豆のなえでした。その2つはすぐにみつかりました。
「おじさん、この2つください。」さやがそう声をかけるとおくからすこし太めのおじさんがにこにこしながらでてきました。
「さやちゃんにさきちゃん、いつもおつかいたいへんだね。」おじさんがそういうとさやはくびをよこにふりました。
「いいえ。お母さんよろこんでくれるし、さきとおつかいはたのしいから。」さやのあとでさきもつづけて言いました。
「わたしもお姉ちゃんとおつかいたのしい。」そんな二人をみて、おじさんはなんだかうれしくなりました。
お金をはらい、帰ろうとしたとき、小さなお花屋さんをみつけました。そこには白くて小さいお花がおかれていました。どこにでもありそうなお花なのに二人はじっとみてしまいました。するとお花屋さんにいたおばあさんが二人にはなしかけました。
「その花を気に入ったんなら1つかっていくかい?」だけど、お母さんにわたされたお金はもうありません。さやがことわろうとするとさきがあかるいこえで言いました。
「このお花ほしい。」目をかがやかせているさきをみて、さやはもってきたおこづかいをだし、おばあさんにわたしました。
「いいかい?この花はいいそだて方をすると金色にかわって、それはそれは美しくなるけれど、まちがえばすぐかれてしまうんだ。このことをわすれないように。」さやはその話をしんじなかったけれど、さきはすっかりしんじてしまいました。
家に帰るとお母さんはお花をみておどろきました。
「お前たち、お母さんがわたしたお金はなえのお金だけだよ。そのお花はどうしたの?」すこしおこっているお母さんにさやは言いました。
「わたしのおこづかいでかったの。わたしもさきもほしかったから。」おかあさんはふっと一息ついて二人に言いました。
「ならしかたないわね。ちゃんとそだてるのよ。」さきはとびはねてよろこびました。
「やったー。金色のお花にそだてるぞ。」お母さんはなんのことかわからなかった。
つぎの日、水をあげようとさやがお花をみにいくと、昨日よりもすこし大きくなっていました。それにすこしおどろいたさやでしたが、きっと気のせいだとおもっていました。
水をあげおわるとお花に話しかけました。
「お前はちいさくてきれいだね。あのとき、かってよかった。」そう一言いうと、さやは家のなかへはいっていきました。
今日は村のお祭りの日です。二人ともはりきって準備していました。この日のためにお母さんはさやにゆかたをつくってあげていました。もちろんそのことは内緒にしていました。
「さや、おいで。」お母さんによばれてさやはとなりの部屋までいきました。たんすからきれいな赤いゆかたとおびをお母さんがとりだしてさやにみせました。
「どう?いつも頑張ってるさやへのごほうび。」さやはとてもよろこびました。
「ありがとうお母さん。すごくきれい。」はやくこのゆかたをきて、お祭りにいきたいとおもいました。すると、それをさきがみつけました。
「お姉ちゃんだけずるい。わたしのは?」お母さんはこまったようにさやがむかしきていたゆかたをみせました。
「ごめんね。さきのぶんはつくれなかったの。」さきは、ついになきだしてしまいました。それをみたさやは、かわいそうになり、お母さんにおもいきって言いました。
「お母さん、ごめん。たいへんだろうけど、これ、さきのためにつくりなおして。」それを聞いたお母さんは、さやのやさしさにおどろきました。ずっときたがってたきれいなゆかたを妹にあげるのです。
「さや、いいの?ずっときたがってたじゃない。」
「うん。でも、さきがしあわせなほうがいいから。」お母さんは、ゆかたをつくりなおすことにしました。
「さき、お姉ちゃんがゆずってくれたよ。」さきはなきやみ、さやにありがとうと言いました。
お祭りの夜もさやはさきのお願いをきき、自分のほしいものはなに1つかいませんでした。
つぎの日、さやがお花をみにいくと、そこには金色のきれいなお花がさいていました。さやは、おどろきました。なにも特別なことはしていないからです。
さやは部屋にもどり、さきにつたえた。
「さき、お花が金色になってるよ。」それを聞いたさきは、いそいでお花のところへいきました。
「すごーい。ほんとにさいてる。すごいすごーい。」さやもこのときはとてもうれしかったのです。
そこに、たまたまお金持ちの人がとおりかかり、そのお花をみておどろきました。
「金色の花とはめずらしい。これをそだてたのはあなたたちですか?」そう聞かれるとさきはこたえました。
「いいえ。お姉ちゃんだよ。」それをきいたお金持ちの人はさやにいいました。
「なにかほしいものはありませんか?めずらしいものをみせてもらったおれいをしたいのですが。」さやは、すこしかんがえてこたえました。
「それでは1つだけ、お母さんと妹にきれいなきものをください。」
「あなたはなにもなくていいのですか?」さやはうなずいた。
その日から、金色のお花のうわさはひろまり、みんながひとめみたいとあつまってきました。
ある夜、さやの夢にかわいい女の子がでてきました。
「わたしは、あなたがそだてた花です。わたしはあなたのやさしさでそだちました。ありがとうございます。あなたにしあわせがありますように。」
つぎの日の朝、夢のことをおもいだしたさやは、今がしあわせなんだよと金色のお花にむかっていいました。気のせいか、ありがとうときこえたきがしました、
ある日のことでした。二人はお母さんにたのまれて、野菜のなえをかいにいちばへでかけました。お母さんからお金をわたされたけれど、さやはなにかあったときのためにおこづかいをもって行きました。
いちばは、たくさんの人でにぎわっていました。
「さき、はぐれないように手をつなごう。」さやは右手をさきにさしだしました。さきはその手をぎゅっとにぎりさやについて行きました。
お母さんからたのまれていたのはなすびのなえと、えんどう豆のなえでした。その2つはすぐにみつかりました。
「おじさん、この2つください。」さやがそう声をかけるとおくからすこし太めのおじさんがにこにこしながらでてきました。
「さやちゃんにさきちゃん、いつもおつかいたいへんだね。」おじさんがそういうとさやはくびをよこにふりました。
「いいえ。お母さんよろこんでくれるし、さきとおつかいはたのしいから。」さやのあとでさきもつづけて言いました。
「わたしもお姉ちゃんとおつかいたのしい。」そんな二人をみて、おじさんはなんだかうれしくなりました。
お金をはらい、帰ろうとしたとき、小さなお花屋さんをみつけました。そこには白くて小さいお花がおかれていました。どこにでもありそうなお花なのに二人はじっとみてしまいました。するとお花屋さんにいたおばあさんが二人にはなしかけました。
「その花を気に入ったんなら1つかっていくかい?」だけど、お母さんにわたされたお金はもうありません。さやがことわろうとするとさきがあかるいこえで言いました。
「このお花ほしい。」目をかがやかせているさきをみて、さやはもってきたおこづかいをだし、おばあさんにわたしました。
「いいかい?この花はいいそだて方をすると金色にかわって、それはそれは美しくなるけれど、まちがえばすぐかれてしまうんだ。このことをわすれないように。」さやはその話をしんじなかったけれど、さきはすっかりしんじてしまいました。
家に帰るとお母さんはお花をみておどろきました。
「お前たち、お母さんがわたしたお金はなえのお金だけだよ。そのお花はどうしたの?」すこしおこっているお母さんにさやは言いました。
「わたしのおこづかいでかったの。わたしもさきもほしかったから。」おかあさんはふっと一息ついて二人に言いました。
「ならしかたないわね。ちゃんとそだてるのよ。」さきはとびはねてよろこびました。
「やったー。金色のお花にそだてるぞ。」お母さんはなんのことかわからなかった。
つぎの日、水をあげようとさやがお花をみにいくと、昨日よりもすこし大きくなっていました。それにすこしおどろいたさやでしたが、きっと気のせいだとおもっていました。
水をあげおわるとお花に話しかけました。
「お前はちいさくてきれいだね。あのとき、かってよかった。」そう一言いうと、さやは家のなかへはいっていきました。
今日は村のお祭りの日です。二人ともはりきって準備していました。この日のためにお母さんはさやにゆかたをつくってあげていました。もちろんそのことは内緒にしていました。
「さや、おいで。」お母さんによばれてさやはとなりの部屋までいきました。たんすからきれいな赤いゆかたとおびをお母さんがとりだしてさやにみせました。
「どう?いつも頑張ってるさやへのごほうび。」さやはとてもよろこびました。
「ありがとうお母さん。すごくきれい。」はやくこのゆかたをきて、お祭りにいきたいとおもいました。すると、それをさきがみつけました。
「お姉ちゃんだけずるい。わたしのは?」お母さんはこまったようにさやがむかしきていたゆかたをみせました。
「ごめんね。さきのぶんはつくれなかったの。」さきは、ついになきだしてしまいました。それをみたさやは、かわいそうになり、お母さんにおもいきって言いました。
「お母さん、ごめん。たいへんだろうけど、これ、さきのためにつくりなおして。」それを聞いたお母さんは、さやのやさしさにおどろきました。ずっときたがってたきれいなゆかたを妹にあげるのです。
「さや、いいの?ずっときたがってたじゃない。」
「うん。でも、さきがしあわせなほうがいいから。」お母さんは、ゆかたをつくりなおすことにしました。
「さき、お姉ちゃんがゆずってくれたよ。」さきはなきやみ、さやにありがとうと言いました。
お祭りの夜もさやはさきのお願いをきき、自分のほしいものはなに1つかいませんでした。
つぎの日、さやがお花をみにいくと、そこには金色のきれいなお花がさいていました。さやは、おどろきました。なにも特別なことはしていないからです。
さやは部屋にもどり、さきにつたえた。
「さき、お花が金色になってるよ。」それを聞いたさきは、いそいでお花のところへいきました。
「すごーい。ほんとにさいてる。すごいすごーい。」さやもこのときはとてもうれしかったのです。
そこに、たまたまお金持ちの人がとおりかかり、そのお花をみておどろきました。
「金色の花とはめずらしい。これをそだてたのはあなたたちですか?」そう聞かれるとさきはこたえました。
「いいえ。お姉ちゃんだよ。」それをきいたお金持ちの人はさやにいいました。
「なにかほしいものはありませんか?めずらしいものをみせてもらったおれいをしたいのですが。」さやは、すこしかんがえてこたえました。
「それでは1つだけ、お母さんと妹にきれいなきものをください。」
「あなたはなにもなくていいのですか?」さやはうなずいた。
その日から、金色のお花のうわさはひろまり、みんながひとめみたいとあつまってきました。
ある夜、さやの夢にかわいい女の子がでてきました。
「わたしは、あなたがそだてた花です。わたしはあなたのやさしさでそだちました。ありがとうございます。あなたにしあわせがありますように。」
つぎの日の朝、夢のことをおもいだしたさやは、今がしあわせなんだよと金色のお花にむかっていいました。気のせいか、ありがとうときこえたきがしました、
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