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ー光ー 第三章 旅の後
第四十一話 母親
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枕と掛け布団を持って、天光琳は天万姫の部屋へ来た。
取りに行っている時も、天万姫はずっとそばにいてくれた。
「お邪魔します...」
天光琳はゆっくり天万姫の部屋へ入った。
天光琳は母親である天万姫の部屋に入ったのは久しぶりだ。何年ぶりだろうか。
小さい頃はたまにここで寝ていた。普段は天麗華と寝ていたのだが、よく枕を持って天万姫の部屋へ行っていた。
家具もカーテンもカーペットも、昔と変わっていない。
天光琳は懐かしい気持ちになった。
天光琳はしばらく部屋の中を眺めていると、ベッドの上の布団を整えている天万姫が声をかけた。
「ベッド使って良いわよ、私はソファで寝るから」
天光琳はベッドの前に立っている天万姫の方を見た。
布団が乱れている......天万姫らしくない。
...やはり扉を開ける音で目が覚めて直ぐに駆けつけてくれたのだろう。
「え...でも母上......」
気を使ってくれたのだろう。部屋にはベッドが一つしかなく、大きいけれどさすがに一緒には寝れない。もう1神寝れるとしたらソファしかない。
息子をソファで眠らせ自分はベッドで寝るのは酷い......と天万姫は思ったのだろう。
天光琳はベッドのすぐ横にあるソファの近くに行った。大きく、触るとふかふかだった。
細身で小柄な体型の天光琳なら余裕で寝れる大きさだ。天万姫は普通体型だが、天光琳の方が小さいため、天光琳がソファで寝た方が良いだろう。
......申し訳ない気持ちでいっぱいなので、むしろそっちの方が有難いのだが...。
「母上、僕ソファで寝たいです!」
天光琳は目を輝かせながら言った。
こんなふかふかなソファで寝てみたい...そう思ったのだ。
「いいの...?寝にくくないかしら...」
「大丈夫です!」
夜中なので声のボリュームは下げているが、はっきりと答えた。
「ふふ、それなら良いわよ。寝にくかったらすぐに言ってね」
「はい!」
天光琳は笑顔で言った。
「そういえば......母上も疲れているように見えます...」
「...え?」
天光琳はふかふかのソファに寝転がりながら言った。
「どうして...?」
天万姫はベッドにすわり、布団を整えながら言った。
「笑顔が減ったというか......なんとなくですが...。何かあったのですか?」
天光琳がそう言うと、天万姫はふふっと笑った。
「さすが天光琳ね。でも大丈夫よ」
天万姫はそう言ったが、天光琳は気になって仕方がない。
心配なのだ。
「話...聞きますよ。...ぼ...僕でよければ...」
天光琳はいつも天万姫に助けて貰っている。今度はこっちの番だ。
「ありがとう......そうね...」
声が少し暗くなった。ただ事ではないな...と天光琳は察した。
「最近宇軒さんに避けられているような気がするの」
「え!?父上にですか!?」
天光琳は予想外の内容で驚いた。
天宇軒と天万姫はとても仲が良い。喧嘩したところなんて見たことがないのだが......そんな二神が突然どうしたのだろう。
「えぇ。最近口数が減って......宇軒さんから話しかけてくれることが無くなったの」
「...喧嘩したんですか...?」
「...いいえ。していないわ...」
突然冷たくなったようだ。
......玉桜山に言った天光琳たちを心配していたあの夜から。
天万姫には心当たりがないようだ。
天光琳も天万姫がなにかやってしまったとは思っていない。
...天宇軒も疲れているのだろうか。
「...って、ごめんなさい。こんな話をしてしまって......」
息子に話すような内容ではなかったと天万姫は後悔した。
「大丈夫ですよ。僕こそ、全然力になれなくてごめんなさい」
「うんん、話せて少し楽になったわ。ありがとう」
天万姫の声は明るくなった。
少しでも楽になったなら良かった...と天光琳は思った。
「そろそろ寝ましょうか」
「はい」
天万姫はベッドから降り、部屋の電気を消した。
「母上と寝るなんて久しぶりです」
「そうね、久しぶりね」
二神は嬉しそうに笑った。
母上がいるから今は怖くない...と天光琳は安心した。
そして二神は眠りについた。
取りに行っている時も、天万姫はずっとそばにいてくれた。
「お邪魔します...」
天光琳はゆっくり天万姫の部屋へ入った。
天光琳は母親である天万姫の部屋に入ったのは久しぶりだ。何年ぶりだろうか。
小さい頃はたまにここで寝ていた。普段は天麗華と寝ていたのだが、よく枕を持って天万姫の部屋へ行っていた。
家具もカーテンもカーペットも、昔と変わっていない。
天光琳は懐かしい気持ちになった。
天光琳はしばらく部屋の中を眺めていると、ベッドの上の布団を整えている天万姫が声をかけた。
「ベッド使って良いわよ、私はソファで寝るから」
天光琳はベッドの前に立っている天万姫の方を見た。
布団が乱れている......天万姫らしくない。
...やはり扉を開ける音で目が覚めて直ぐに駆けつけてくれたのだろう。
「え...でも母上......」
気を使ってくれたのだろう。部屋にはベッドが一つしかなく、大きいけれどさすがに一緒には寝れない。もう1神寝れるとしたらソファしかない。
息子をソファで眠らせ自分はベッドで寝るのは酷い......と天万姫は思ったのだろう。
天光琳はベッドのすぐ横にあるソファの近くに行った。大きく、触るとふかふかだった。
細身で小柄な体型の天光琳なら余裕で寝れる大きさだ。天万姫は普通体型だが、天光琳の方が小さいため、天光琳がソファで寝た方が良いだろう。
......申し訳ない気持ちでいっぱいなので、むしろそっちの方が有難いのだが...。
「母上、僕ソファで寝たいです!」
天光琳は目を輝かせながら言った。
こんなふかふかなソファで寝てみたい...そう思ったのだ。
「いいの...?寝にくくないかしら...」
「大丈夫です!」
夜中なので声のボリュームは下げているが、はっきりと答えた。
「ふふ、それなら良いわよ。寝にくかったらすぐに言ってね」
「はい!」
天光琳は笑顔で言った。
「そういえば......母上も疲れているように見えます...」
「...え?」
天光琳はふかふかのソファに寝転がりながら言った。
「どうして...?」
天万姫はベッドにすわり、布団を整えながら言った。
「笑顔が減ったというか......なんとなくですが...。何かあったのですか?」
天光琳がそう言うと、天万姫はふふっと笑った。
「さすが天光琳ね。でも大丈夫よ」
天万姫はそう言ったが、天光琳は気になって仕方がない。
心配なのだ。
「話...聞きますよ。...ぼ...僕でよければ...」
天光琳はいつも天万姫に助けて貰っている。今度はこっちの番だ。
「ありがとう......そうね...」
声が少し暗くなった。ただ事ではないな...と天光琳は察した。
「最近宇軒さんに避けられているような気がするの」
「え!?父上にですか!?」
天光琳は予想外の内容で驚いた。
天宇軒と天万姫はとても仲が良い。喧嘩したところなんて見たことがないのだが......そんな二神が突然どうしたのだろう。
「えぇ。最近口数が減って......宇軒さんから話しかけてくれることが無くなったの」
「...喧嘩したんですか...?」
「...いいえ。していないわ...」
突然冷たくなったようだ。
......玉桜山に言った天光琳たちを心配していたあの夜から。
天万姫には心当たりがないようだ。
天光琳も天万姫がなにかやってしまったとは思っていない。
...天宇軒も疲れているのだろうか。
「...って、ごめんなさい。こんな話をしてしまって......」
息子に話すような内容ではなかったと天万姫は後悔した。
「大丈夫ですよ。僕こそ、全然力になれなくてごめんなさい」
「うんん、話せて少し楽になったわ。ありがとう」
天万姫の声は明るくなった。
少しでも楽になったなら良かった...と天光琳は思った。
「そろそろ寝ましょうか」
「はい」
天万姫はベッドから降り、部屋の電気を消した。
「母上と寝るなんて久しぶりです」
「そうね、久しぶりね」
二神は嬉しそうに笑った。
母上がいるから今は怖くない...と天光琳は安心した。
そして二神は眠りについた。
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