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ー光ー 第五章 帰国
第七十四話 告白
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朝食部屋に行くと、皆が天俊熙にお祝いを言った。
そして、皆からプレゼントを貰った。
朝食を食べ終わったあとは部屋にプレゼントを置きにいき、今日は修行は辞め、市場へ行くことにした。
天麗華と天李偉と天李偉は人間の願いを叶えに行き、天宇軒、天万姫、天宇軒、天浩然はいつも通り仕事で忙しいため、やはり暇な天光琳と行くことになった。
「暇すぎて困っちゃう。僕も仕事したい」
天俊熙も仕事があったのだが、誕生日の日にやりたくないと、昨日まとめて終わらせた。
「俺は仕事したくない。めんどくせぇ......」
天俊熙は嫌そうな顔をした。
天俊熙は毎日やりたくないと、三日分まとめて一日で終わらせる。
天俊熙はまだそこまで多くないため、そういうのとかできるのだが、天宇軒たちはその何倍もあるので、まとめてやることは出来ない。
恐らく二十歳になったらどんどん仕事が増えていくだろう。
「俺、今日で十九かー。お前より年上だな」
「そんなこと言ってるけど、四ヶ月後には僕も同い年になるもんね!」
天光琳の誕生日は三月二十八日。
まだ先だ。
年上だの四ヶ月後には同い年だの言い合いをしていると、突然強風が吹いた。
「くしゅんっ!......うぅ......寒くなってきたね......」
天光琳はこの前のように白い布を被って全身を隠しているが、それでも寒い。
両腕を擦りながら寒そうに震えている。
「急に冷えたよな。マフラーでも買いに行くか......」
と天俊熙が振り返った瞬間。木の後ろから女神が二神走ってきた。
女神は二神の前で立ち止まった。
一神は天光琳より身長が高く、一神は天光琳より身長が低い。
身長が低い方の女神は両手で紙を持っていた。
......これは...手紙だ。
「「??」」
「俊熙様!!」
手紙を持っている女神は顔を真っ赤にし、天俊熙に手紙を渡した。
天光琳はこれから怒ることを察し、そっと一歩後ろに下がった。
「えーっと......」
「天俊熙様!好きです!付き合ってください!!」
「!?」
その瞬間、天光琳は笑いそうになってしまった。口元に手を抑え、必死に堪えた。
(俊熙が......女神に告白されてる......!)
女神に笑っている訳では無い。あの天俊熙が...っと。
(あれ...?)
天光琳はあることに気づいた。
この女神、そういえば昔、話したことがある。
半年前のことだ。
天光琳は修行を終え、城に帰るところだった。
いつもなら草沐阳が見送ってくれるのだが、前日、大雨だっため、天桜山の木々が数本倒されてしまったため、草沐阳は治しに行くことになった。そのため、いつもより早く修行を終えることになり、一神で帰っていた。
その途中、ある二神の女神から声をかけられた。
それが今、目の前にいる二神だ。姉妹だろうか。
身が低い女神の背中を、身が高い女神がそっと手を置いている。
「天光琳様......ですよね?」
「...?......そうですけど...」
このように話しかれられるのは何年ぶりだろうか。久しぶりすぎて天光琳は驚いた。
身が低い女神は少し恥ずかしそうな様子で話している。
「突然こんな話してすいません......。あ、少しだけお時間よろしいでしょうか?」
「大丈夫ですよ」
夕食の時間までまだある。
天光琳はなんの話をされるのか、全く予想がつかなかった。
「あの......その.........。...俊熙様の好きな女神のタイプ......知っていたら教えていただきたいのですがっ......!!」
「!?」
この時もそういえば笑いそうになってしまった。
天光琳は一度咳払いをして、気持ちを落ち着かせた。
「ちょっと前に聞いたことがあるのですが......」
「教えてください!!」
この女神は天俊熙のことが好きなのだろう。
しかし、天光琳は教えていいのか分からない。あとで怒られないか不安だ。
「ダメですか...?」
「あー......大丈夫...です......」
圧を感じ、教えることにした。
別に誰にも言うなよ、とは言われていない。
怒られたら謝ればいいかっと思った。
「えーっと......俊熙の好きなタイプは......自分より身長が低くて、可愛くて、優しくて...面倒見がよくて、素直な子。周りのことをよく見ていて、料理が出来て......あとは...なんだっけなぁ......」
多すぎて全ては思い出せなかった。
「り...理想......高すぎませんか......?」
「ですよね、僕も思いました」
天光琳は苦笑いしながら言った。
しかし、女神は落ち込んでいる。身長は天俊熙より低いが、他は当てはまるのか不安なのだろう。
「大丈夫ですよ。俊熙、あの時ふざけて言っていただけかもしれないですし、全て当てはまらなきゃいけないってことでは無いと思います」
そう言うと、女神は不安そうに聞いた。
「あ、あの......俊熙様は女神と付き合ったことはありますか...?あ、あと、好きになったことはあるのですか?」
「うーん......今のところ、聞いたことはないです」
聞いたことがないだけで、実はあるかもしれないので、ないとは言いきれない。
そう言うと、女神は少し明るくなった。
「そうですよね、教えていただき、ありがとうございます...!!」
女神二神はお辞儀をした。
そして二神は走って帰って行った。
(俊熙......人気者だなぁ)
一神になった天光琳は空を見上げた。
もう日は沈み、星々が輝いている。
「いいな......」
天光琳はそう呟き、歩いて城へ戻った。
そして結果はー......
「え......あー、すいません。俺、貴方のことよく分からないので......ごめんなさい」
断った。
女神二神と天光琳は驚いた。
(なんでよ、勿体ない!!)
天光琳はこの女神のことがよく分からないから断った......ということに、理解ができなかった。
少し考える時間をくださいとか、とりあえず付き合ってみてから考えるとか、あるだろう。
天俊熙は考える時間もなく、即断ったのだ。
女神は目に涙を浮かべている。
(女神を泣かせたぞ!!俊熙、男神としてどうなんだ!!)
天俊熙は泣かせるつもりはなかったため、戸惑っている。
その様子を見て、後ろの姉らしき女神が背中をぽんぽんとして、女神を慰めた。
「突然すいません、天俊熙様。ほら、行くわよ」
「...うん......」
姉らしき女神は申し訳なさそうにペコペコとお辞儀をしながら、二神は去っていった。
「俊熙ひどーいっ!」
「仕方ないだろう!?」
天俊熙はそう言って、天光琳の腕を引っ張り、神通りが少ない所へ移動した。
「お前さぁ......はぁ」
「なに?」
天光琳は何も分かっておらず、天俊熙はため息をついた。
「俺があそこで『いいですよ』って答えたらどうなる?」
「付き合う......けど...?」
「あんまりこういうこと言いたくないけど、万姫様と宇軒様はお互い好きで結婚したか?」
あ...と天光琳は理解した。
天万姫と天宇軒は政略結婚だった。今はお互いを思っているが、もともとは美梓豪と天俊杰が決めた結婚だ。
まれに違う場合もあるが...王一族はほとんど政略結婚になってしまう。
それにいつ結婚が決まるか分からない。
もし付き合ってしまっている間に結婚が決まったら大変だ。
王一族の者が他に結婚が決まっていると別れたいというなんて、良くない話だ。
「そうか......そうだよね......ごめん。酷いなんて言っちゃって。僕の方が酷いよね」
「別にいいよ」
天光琳は反省した。
天俊熙は酷い男神なのではなく、ちゃんとした理由があったからだ。
そのことを考えていなかった天光琳は、あの女神に好きなタイプを伝え、期待させてしまった。
「だから俺は今まで断ってきたんだ。でも、その女神の気持ちを考えると、すごく苦しいよ」
「い...今まで?」
天光琳は一回だけではなく、何度もあることに気づいた。
「お前もあるでしょ?辛くないか?」
「ないよっ!!!」
「あっ......ごめん......」
天光琳は口を尖らせ、よそを向いた。
天俊熙は聞かなければよかったと反省した。
別に自慢しようと聞いた訳では無い。
小さい頃、『王一族はよく告白されるから良かったな』と天浩然に言われたそうだ。
天浩然も小さい頃はよく告白されたそう。......天宇軒もだ。
そのため、悪気があって聞いた訳では無かった。
「いいなー、僕は俊熙みたいに人気者じゃないし。嫌われてるからさー」
天光琳は腕を組み、少し怒っているようだった。
しかし突然、表情が暗くなった。
「でも......他神に興味無いんだよね...」
「え?」
天光琳はボソッと小さな声で呟いた。
そして、皆からプレゼントを貰った。
朝食を食べ終わったあとは部屋にプレゼントを置きにいき、今日は修行は辞め、市場へ行くことにした。
天麗華と天李偉と天李偉は人間の願いを叶えに行き、天宇軒、天万姫、天宇軒、天浩然はいつも通り仕事で忙しいため、やはり暇な天光琳と行くことになった。
「暇すぎて困っちゃう。僕も仕事したい」
天俊熙も仕事があったのだが、誕生日の日にやりたくないと、昨日まとめて終わらせた。
「俺は仕事したくない。めんどくせぇ......」
天俊熙は嫌そうな顔をした。
天俊熙は毎日やりたくないと、三日分まとめて一日で終わらせる。
天俊熙はまだそこまで多くないため、そういうのとかできるのだが、天宇軒たちはその何倍もあるので、まとめてやることは出来ない。
恐らく二十歳になったらどんどん仕事が増えていくだろう。
「俺、今日で十九かー。お前より年上だな」
「そんなこと言ってるけど、四ヶ月後には僕も同い年になるもんね!」
天光琳の誕生日は三月二十八日。
まだ先だ。
年上だの四ヶ月後には同い年だの言い合いをしていると、突然強風が吹いた。
「くしゅんっ!......うぅ......寒くなってきたね......」
天光琳はこの前のように白い布を被って全身を隠しているが、それでも寒い。
両腕を擦りながら寒そうに震えている。
「急に冷えたよな。マフラーでも買いに行くか......」
と天俊熙が振り返った瞬間。木の後ろから女神が二神走ってきた。
女神は二神の前で立ち止まった。
一神は天光琳より身長が高く、一神は天光琳より身長が低い。
身長が低い方の女神は両手で紙を持っていた。
......これは...手紙だ。
「「??」」
「俊熙様!!」
手紙を持っている女神は顔を真っ赤にし、天俊熙に手紙を渡した。
天光琳はこれから怒ることを察し、そっと一歩後ろに下がった。
「えーっと......」
「天俊熙様!好きです!付き合ってください!!」
「!?」
その瞬間、天光琳は笑いそうになってしまった。口元に手を抑え、必死に堪えた。
(俊熙が......女神に告白されてる......!)
女神に笑っている訳では無い。あの天俊熙が...っと。
(あれ...?)
天光琳はあることに気づいた。
この女神、そういえば昔、話したことがある。
半年前のことだ。
天光琳は修行を終え、城に帰るところだった。
いつもなら草沐阳が見送ってくれるのだが、前日、大雨だっため、天桜山の木々が数本倒されてしまったため、草沐阳は治しに行くことになった。そのため、いつもより早く修行を終えることになり、一神で帰っていた。
その途中、ある二神の女神から声をかけられた。
それが今、目の前にいる二神だ。姉妹だろうか。
身が低い女神の背中を、身が高い女神がそっと手を置いている。
「天光琳様......ですよね?」
「...?......そうですけど...」
このように話しかれられるのは何年ぶりだろうか。久しぶりすぎて天光琳は驚いた。
身が低い女神は少し恥ずかしそうな様子で話している。
「突然こんな話してすいません......。あ、少しだけお時間よろしいでしょうか?」
「大丈夫ですよ」
夕食の時間までまだある。
天光琳はなんの話をされるのか、全く予想がつかなかった。
「あの......その.........。...俊熙様の好きな女神のタイプ......知っていたら教えていただきたいのですがっ......!!」
「!?」
この時もそういえば笑いそうになってしまった。
天光琳は一度咳払いをして、気持ちを落ち着かせた。
「ちょっと前に聞いたことがあるのですが......」
「教えてください!!」
この女神は天俊熙のことが好きなのだろう。
しかし、天光琳は教えていいのか分からない。あとで怒られないか不安だ。
「ダメですか...?」
「あー......大丈夫...です......」
圧を感じ、教えることにした。
別に誰にも言うなよ、とは言われていない。
怒られたら謝ればいいかっと思った。
「えーっと......俊熙の好きなタイプは......自分より身長が低くて、可愛くて、優しくて...面倒見がよくて、素直な子。周りのことをよく見ていて、料理が出来て......あとは...なんだっけなぁ......」
多すぎて全ては思い出せなかった。
「り...理想......高すぎませんか......?」
「ですよね、僕も思いました」
天光琳は苦笑いしながら言った。
しかし、女神は落ち込んでいる。身長は天俊熙より低いが、他は当てはまるのか不安なのだろう。
「大丈夫ですよ。俊熙、あの時ふざけて言っていただけかもしれないですし、全て当てはまらなきゃいけないってことでは無いと思います」
そう言うと、女神は不安そうに聞いた。
「あ、あの......俊熙様は女神と付き合ったことはありますか...?あ、あと、好きになったことはあるのですか?」
「うーん......今のところ、聞いたことはないです」
聞いたことがないだけで、実はあるかもしれないので、ないとは言いきれない。
そう言うと、女神は少し明るくなった。
「そうですよね、教えていただき、ありがとうございます...!!」
女神二神はお辞儀をした。
そして二神は走って帰って行った。
(俊熙......人気者だなぁ)
一神になった天光琳は空を見上げた。
もう日は沈み、星々が輝いている。
「いいな......」
天光琳はそう呟き、歩いて城へ戻った。
そして結果はー......
「え......あー、すいません。俺、貴方のことよく分からないので......ごめんなさい」
断った。
女神二神と天光琳は驚いた。
(なんでよ、勿体ない!!)
天光琳はこの女神のことがよく分からないから断った......ということに、理解ができなかった。
少し考える時間をくださいとか、とりあえず付き合ってみてから考えるとか、あるだろう。
天俊熙は考える時間もなく、即断ったのだ。
女神は目に涙を浮かべている。
(女神を泣かせたぞ!!俊熙、男神としてどうなんだ!!)
天俊熙は泣かせるつもりはなかったため、戸惑っている。
その様子を見て、後ろの姉らしき女神が背中をぽんぽんとして、女神を慰めた。
「突然すいません、天俊熙様。ほら、行くわよ」
「...うん......」
姉らしき女神は申し訳なさそうにペコペコとお辞儀をしながら、二神は去っていった。
「俊熙ひどーいっ!」
「仕方ないだろう!?」
天俊熙はそう言って、天光琳の腕を引っ張り、神通りが少ない所へ移動した。
「お前さぁ......はぁ」
「なに?」
天光琳は何も分かっておらず、天俊熙はため息をついた。
「俺があそこで『いいですよ』って答えたらどうなる?」
「付き合う......けど...?」
「あんまりこういうこと言いたくないけど、万姫様と宇軒様はお互い好きで結婚したか?」
あ...と天光琳は理解した。
天万姫と天宇軒は政略結婚だった。今はお互いを思っているが、もともとは美梓豪と天俊杰が決めた結婚だ。
まれに違う場合もあるが...王一族はほとんど政略結婚になってしまう。
それにいつ結婚が決まるか分からない。
もし付き合ってしまっている間に結婚が決まったら大変だ。
王一族の者が他に結婚が決まっていると別れたいというなんて、良くない話だ。
「そうか......そうだよね......ごめん。酷いなんて言っちゃって。僕の方が酷いよね」
「別にいいよ」
天光琳は反省した。
天俊熙は酷い男神なのではなく、ちゃんとした理由があったからだ。
そのことを考えていなかった天光琳は、あの女神に好きなタイプを伝え、期待させてしまった。
「だから俺は今まで断ってきたんだ。でも、その女神の気持ちを考えると、すごく苦しいよ」
「い...今まで?」
天光琳は一回だけではなく、何度もあることに気づいた。
「お前もあるでしょ?辛くないか?」
「ないよっ!!!」
「あっ......ごめん......」
天光琳は口を尖らせ、よそを向いた。
天俊熙は聞かなければよかったと反省した。
別に自慢しようと聞いた訳では無い。
小さい頃、『王一族はよく告白されるから良かったな』と天浩然に言われたそうだ。
天浩然も小さい頃はよく告白されたそう。......天宇軒もだ。
そのため、悪気があって聞いた訳では無かった。
「いいなー、僕は俊熙みたいに人気者じゃないし。嫌われてるからさー」
天光琳は腕を組み、少し怒っているようだった。
しかし突然、表情が暗くなった。
「でも......他神に興味無いんだよね...」
「え?」
天光琳はボソッと小さな声で呟いた。
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