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ー悪ー 第一章 アタラヨ鬼神
第十一話 眠り
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鬼神王は気になり集まっている方へ走り出した。メリーナもついて行く。
「どうしたの?!」
「悲鳴をあげたのはだれ?何があったの?」
鬼神が集まりすぎて何が起こっているのかわからない。身長が低い鬼神王は背伸びをしたり、飛び跳ねたりした。
「私の友が急に倒れたんです!!」
「倒れただと!?」
ざわつき出した。鬼神は熱や風邪は引くことはありえないそうだ。病気になることもない。そのため、倒れたということは本当に珍しいことだ。
「すいません、通してください」
「ちょっと、きじ......あっ、待ってください!」
鬼神王がそう言うと、皆は道を開けてくれた。当然このフードを被った男が鬼神王だとは思っていない。メリーナも鬼神王のすぐ後ろについて行った。
倒れている鬼神が見えた。二十代ぐらいの若い女鬼神だった。鬼神王はしゃがみ、女鬼神の様子を確認した。集まっている鬼神たちは、このフードを被った鬼神は一体何者なのか怪しそうに見つめている。
(息はしてる......)
変わったところは特にない。眠っているだけなのだろうか。
次は女鬼神の右手を手に取った。鬼神の力が多いものは、相手の手に触れると鬼神の力の量がわかる。
「鬼神の力を使いすぎたのでしょうか」
メリーナが恐る恐る聞くと、女鬼神は首を横に振った。
「いいえ、この子は最近、鬼神の力をあまり使っていません」
(......たしかに使ってない)
最初てっきり力の使いすぎだと思っていたのだが、どうやら違うようだ。力はまだ沢山残っている。......となると、鬼神王の知識では原因が何も分からない。
(ヴェルを呼ぶか......)
シュヴェルツェはなんでも知っている。鬼神王である自分より詳しいのだ。けれどシュヴェルツェを呼ぶとなると、勝手に部屋から抜け出してここにいることがバレてしまう。鬼神王、そしてメリーナは頭を抱えた。けれどこの倒れている鬼神を放っておく訳にはいかない。
(ん......?)
鬼神王は倒れている鬼神の前髪を横に分けた。額になにか描かれている。花の紋だ。この花は......桜だろうか。
鬼神王は右手でそっと紋に触れてみた。するとバチッと大きな音がなり、同時に鬼神王の手に電気が走った。そこまで痛くないが、驚いて勢いよく手を引っ込めてしまった。
「鬼神王様......?」
(しまった)
なんとフードが外れてしまったのだ。皆はフードを被っていた男が鬼神王だとわかり、騒がしくなった。そして鬼神王の手を心配する者もいた。
「お怪我は無いですか!?」
「すごい音がしましたけど......」
「だいじょ......ん...?」
右手の指先には光でできたツタが絡みついていた。そのツタはどんどんと伸びていき、鬼神王の手、そして手首まで絡みついた。このままでは体全体に巻きついてしまうかもしれない。
鬼神王は右手に力を入れ、炎を出し、ツタを燃やそうとした。しかし少しの火力では燃えなかった。そのため、先程より力を込め、火力を増やした。
威力が強く、一瞬強い風が吹き、皆の髪を揺らした。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
この炎はどれだけ強くても、鬼神を傷つけることはない。そのため、鬼神王の右手は火傷をすることなく、綺麗にツタだけが取れた。そして落ちたツタは光の粒となって消えていった。
「物凄い威力......」
「さすが鬼神王様だ......」
けれど倒れている鬼神は目を覚まさない。鬼神王はこの紋がどういうものなのか真剣に考えた。
触れると電気が走り、同時にツタが手に絡みつく。これは紋を触らせないようにしているのだろう。そして目を覚まさない鬼神。しかし息はある。死んでいる訳では無い。
これは......
「どうしたの?!」
「悲鳴をあげたのはだれ?何があったの?」
鬼神が集まりすぎて何が起こっているのかわからない。身長が低い鬼神王は背伸びをしたり、飛び跳ねたりした。
「私の友が急に倒れたんです!!」
「倒れただと!?」
ざわつき出した。鬼神は熱や風邪は引くことはありえないそうだ。病気になることもない。そのため、倒れたということは本当に珍しいことだ。
「すいません、通してください」
「ちょっと、きじ......あっ、待ってください!」
鬼神王がそう言うと、皆は道を開けてくれた。当然このフードを被った男が鬼神王だとは思っていない。メリーナも鬼神王のすぐ後ろについて行った。
倒れている鬼神が見えた。二十代ぐらいの若い女鬼神だった。鬼神王はしゃがみ、女鬼神の様子を確認した。集まっている鬼神たちは、このフードを被った鬼神は一体何者なのか怪しそうに見つめている。
(息はしてる......)
変わったところは特にない。眠っているだけなのだろうか。
次は女鬼神の右手を手に取った。鬼神の力が多いものは、相手の手に触れると鬼神の力の量がわかる。
「鬼神の力を使いすぎたのでしょうか」
メリーナが恐る恐る聞くと、女鬼神は首を横に振った。
「いいえ、この子は最近、鬼神の力をあまり使っていません」
(......たしかに使ってない)
最初てっきり力の使いすぎだと思っていたのだが、どうやら違うようだ。力はまだ沢山残っている。......となると、鬼神王の知識では原因が何も分からない。
(ヴェルを呼ぶか......)
シュヴェルツェはなんでも知っている。鬼神王である自分より詳しいのだ。けれどシュヴェルツェを呼ぶとなると、勝手に部屋から抜け出してここにいることがバレてしまう。鬼神王、そしてメリーナは頭を抱えた。けれどこの倒れている鬼神を放っておく訳にはいかない。
(ん......?)
鬼神王は倒れている鬼神の前髪を横に分けた。額になにか描かれている。花の紋だ。この花は......桜だろうか。
鬼神王は右手でそっと紋に触れてみた。するとバチッと大きな音がなり、同時に鬼神王の手に電気が走った。そこまで痛くないが、驚いて勢いよく手を引っ込めてしまった。
「鬼神王様......?」
(しまった)
なんとフードが外れてしまったのだ。皆はフードを被っていた男が鬼神王だとわかり、騒がしくなった。そして鬼神王の手を心配する者もいた。
「お怪我は無いですか!?」
「すごい音がしましたけど......」
「だいじょ......ん...?」
右手の指先には光でできたツタが絡みついていた。そのツタはどんどんと伸びていき、鬼神王の手、そして手首まで絡みついた。このままでは体全体に巻きついてしまうかもしれない。
鬼神王は右手に力を入れ、炎を出し、ツタを燃やそうとした。しかし少しの火力では燃えなかった。そのため、先程より力を込め、火力を増やした。
威力が強く、一瞬強い風が吹き、皆の髪を揺らした。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
この炎はどれだけ強くても、鬼神を傷つけることはない。そのため、鬼神王の右手は火傷をすることなく、綺麗にツタだけが取れた。そして落ちたツタは光の粒となって消えていった。
「物凄い威力......」
「さすが鬼神王様だ......」
けれど倒れている鬼神は目を覚まさない。鬼神王はこの紋がどういうものなのか真剣に考えた。
触れると電気が走り、同時にツタが手に絡みつく。これは紋を触らせないようにしているのだろう。そして目を覚まさない鬼神。しかし息はある。死んでいる訳では無い。
これは......
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