リトル英雄

大型バイク

ヒーローは無事に限定解除も合格したので大型バイクを購入した。
迷うこと無くヤマハの「Ｖ―ＭＡＸ」にした。
バイクを目の前にして思った事は「デカイ」だった。
車重が大体２００Kgだったので重くて速く走るのは大丈夫？と思った。
いざ走り出すとトルクが凄い！
噂では加速が凄いとの事だったのでとりあえず軽く加速してみた。
ヤバイ！！この加速凄すぎる。
今までのバイクとは比べ物にならない。
ある日街中を走っていたら信号待ちで４００CCのバイクが横に並んできた。
やけにアクセルを吹かし意気がっていた。
信号が青になり勢い良くスタートして行った。
ヒーローは一呼吸おいてアクセルを捻った。
１速、２速とシフトアップしていく。
３速に入れた時には４００CCのバイクはバックミラーの遥か後方に映っていた。
Ｖ―ＭＡＸは加速は素晴らしかったがブレーキが弱いので急加速の後の急制動はヤバかった。
コーナーも弱くとにかくバイクが寝ない！
いろは坂に行った時は２５０CCのバイクにも抜かれた。
このバイクの長所は加速だけなので仕方の無い事だった。
ヒーローはＶ―ＭＡＸに乗る時には見た目にも気を使っていた。
シンプソンのヘルメットを被っていたので信号待ちの時にはちょっとした威圧感が有った。
街中では相変わらず中型クラスのバイクが加速競争に挑んで来た。
もちろんそのクラスのバイクには負ける理由が無かった。
ある日もう１台の愛車「ＲＺ」に乗って加速をした時に「あれ？遅い！」
Ｖ―ＭＡＸの加速に慣れていたのでＲＺの加速はバイクが壊れたかな？と思いくらい遅く感じた。
やっぱり加速最強はＶ―ＭＡＸ！！