5 / 20
6
しおりを挟む
リハビリは言われた事を、こなすそんな感じで続いてたけど、私の前の時間の足のリハビリをしている男性の患者さんも頑張れなくなったらしくて、私の時間にずれ込んできた。
「時間ずれ込んでてごめんね」なんて担当の人に言われながら、一人で二人を見るのは大変だったと思う。
リハビリを嫌がってた方は、片脚を切断したらしく、歩行のために義足をつけての練習。大変だなと他人事ながらに思った。
でも、帰りたいなら、家族におんぶに抱っこな生活。それが嫌なら…、負担を減らしたいなら、やるしかないじゃないかと、ある意味酷いことを考えてた気がする。
そんなある時、消化器内科で検査があると言われた。どうせしばらくバルーン外せないし、オムツも変わらない。何を見ると言うのか、そんな軽い気持ちで看護師さんに車椅子を押され向かう。
検査結果だけを聞きに行ったらしく、言われたのは、一生自分での排泄は、無理かもしれないという話だった。
ただ、可能性はまだあるから、薬を1週間飲んで様子を見よう。そんなことを言われた気がする。
え…、オムツはずれない?バルーンも?
一生このままの可能性があるんだとその時自覚した。その診断には、かなりショックを受けた気がする。
その日から、薬が増えた。
ショックだったし絶望感はあったけど、でもまだ決まったわけじゃないし、あまり考えないようにした。
歩ける様になりたい。好き勝手に本読みたい。ゲームだって買って放置してるのあるし、少しでもやりたい事をやれる為に、自力ではどうしようもない事以外では、ナースコールで呼ばない。それだけは自分の中で守るべきルールとしてやっていた。
病院内で、人に聞かないと時間がわからないままは、なんだか不安だったので、時計も持って来て貰って、少しずつ時間に合わせて動こうとしてみた。リハビリ前に荷物をまとめたりといった本当に小さな事。
小さなポーチを持ち歩いていたけど、自分でファスナーをしめる練習とか、歯磨き粉を自分でつける練習とか。
お水を飲む許可が降りてからは、ペットボトルの蓋を自分で開けられる様にもがいたりしていた。
車椅子はこいでもこいでも、自力では全くと言っていいほど、進まなかったけど、どうやったら足に力がつくのか。何が必要だろうかと、アドバイスを受け、リハビリのない日曜には車椅子をこぐ練習を、無駄かもしれないそう思いながらも出来るだけしていた気がする。
また、一週間後の消化器内科検査があって、このまま薬を飲んでいれば、バルーンやオムツ外す練習が出来そうだと言われた。とにかく頑張るしかない。
超回復と呼ばれる期間があり、それが大体半年。その期間にできること増やそう、そんな風に過ごしていたら、「〇〇さん、月曜に転院決まった」そう言われた。
頑張ってれば家に帰れる。そう思ってたけど、そうじゃなかった。お家から通うのは無理だ。今ならわかる。お家に帰った所でベッドの上で起きれるだけ。トイレすら自力では行けない。でも、騙されたような裏切られたようなそんな気持ちになってしまった。
だから、「ごめんね…」と謝るばかりの相方に、どうしようもないやるせなさとか、どうして家からじゃ駄目なのと泣きながら責めたてた気がする。
今だからわかる。
何もできないのに、家に一人でおいていけるわけがない。なのに、責めてしまった事。本当にごめんね。私の為だったのに、理解できなくてごめんねと、今だからこそすごく思う。
「時間ずれ込んでてごめんね」なんて担当の人に言われながら、一人で二人を見るのは大変だったと思う。
リハビリを嫌がってた方は、片脚を切断したらしく、歩行のために義足をつけての練習。大変だなと他人事ながらに思った。
でも、帰りたいなら、家族におんぶに抱っこな生活。それが嫌なら…、負担を減らしたいなら、やるしかないじゃないかと、ある意味酷いことを考えてた気がする。
そんなある時、消化器内科で検査があると言われた。どうせしばらくバルーン外せないし、オムツも変わらない。何を見ると言うのか、そんな軽い気持ちで看護師さんに車椅子を押され向かう。
検査結果だけを聞きに行ったらしく、言われたのは、一生自分での排泄は、無理かもしれないという話だった。
ただ、可能性はまだあるから、薬を1週間飲んで様子を見よう。そんなことを言われた気がする。
え…、オムツはずれない?バルーンも?
一生このままの可能性があるんだとその時自覚した。その診断には、かなりショックを受けた気がする。
その日から、薬が増えた。
ショックだったし絶望感はあったけど、でもまだ決まったわけじゃないし、あまり考えないようにした。
歩ける様になりたい。好き勝手に本読みたい。ゲームだって買って放置してるのあるし、少しでもやりたい事をやれる為に、自力ではどうしようもない事以外では、ナースコールで呼ばない。それだけは自分の中で守るべきルールとしてやっていた。
病院内で、人に聞かないと時間がわからないままは、なんだか不安だったので、時計も持って来て貰って、少しずつ時間に合わせて動こうとしてみた。リハビリ前に荷物をまとめたりといった本当に小さな事。
小さなポーチを持ち歩いていたけど、自分でファスナーをしめる練習とか、歯磨き粉を自分でつける練習とか。
お水を飲む許可が降りてからは、ペットボトルの蓋を自分で開けられる様にもがいたりしていた。
車椅子はこいでもこいでも、自力では全くと言っていいほど、進まなかったけど、どうやったら足に力がつくのか。何が必要だろうかと、アドバイスを受け、リハビリのない日曜には車椅子をこぐ練習を、無駄かもしれないそう思いながらも出来るだけしていた気がする。
また、一週間後の消化器内科検査があって、このまま薬を飲んでいれば、バルーンやオムツ外す練習が出来そうだと言われた。とにかく頑張るしかない。
超回復と呼ばれる期間があり、それが大体半年。その期間にできること増やそう、そんな風に過ごしていたら、「〇〇さん、月曜に転院決まった」そう言われた。
頑張ってれば家に帰れる。そう思ってたけど、そうじゃなかった。お家から通うのは無理だ。今ならわかる。お家に帰った所でベッドの上で起きれるだけ。トイレすら自力では行けない。でも、騙されたような裏切られたようなそんな気持ちになってしまった。
だから、「ごめんね…」と謝るばかりの相方に、どうしようもないやるせなさとか、どうして家からじゃ駄目なのと泣きながら責めたてた気がする。
今だからわかる。
何もできないのに、家に一人でおいていけるわけがない。なのに、責めてしまった事。本当にごめんね。私の為だったのに、理解できなくてごめんねと、今だからこそすごく思う。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる