入院中に思ってた事や夢みてたこと。

皇ひびき

文字の大きさ
7 / 20

8

しおりを挟む
 病院が変わってから、食堂に運んでもらったり、薬を確認後飲んだり、ハミガキを自分でしたり、リハビリの人が、午前2回、午後3回のリハビリのお迎えに来るのを待つくらいしかやることがなかった。


 前の病院のリハビリで何食べたい?
そう聞かれわけもわからず「ビーフシチュー」と答えた事があった。
 スプーンにお手玉を乗せてスプーンの練習。お手玉をビーフシチューとは思えないなぁ、そんな事を言いながら、笑いながら練習した日があったのを思い出した。

 新しい病院に行ってすぐ、タイムリーにもご飯にビーフシチューが出てきて、前の病院を思いだして笑ったのは、いい思い出かもしれない。

そんな中、入院している私を気遣ってくれる人がたくさんいた。

「もしかしたら買えてないかもしれないから」と、作家Lさんが送ってくれたYさんの新刊や、文鳥グッズ。
なんとも「きさまの手に乗ってやろうか」的な、かなり上から目線なステッカーに笑みがこぼれた。またKさんからはお手紙を貰った。
皆さんの優しさに、すごく励まされたし、頑張ろうと思えた。


 そうしながらも、いつもしてもらわないと何も出来ない自分が、歯がゆくて仕方なかった。移動すらままならない。

 食事の消化の時間を合わせても歯磨きが終わるまで、さっくり40分はかかる。

 正直、前回の病院の患者さんが問題児の多い事。その影響か入院している患者さんとは会釈するくらいで、会話はしていなかった。

 個人的に理由もなしに、ぼんやりと食堂で過ごす事自体がストレスだったけど、相変わらず自身で立てない、バルーンが取れてない、オムツもまだ使用中だったのでストレスは続いたし、相変わらず何も出来ない自分に腹がたった。

 周りにあたっても仕方ない事くらいはわかる。最初は立つことさえできなくて、リハビリの先生に立たせてもらい、そのままを維持するのもやっと。
力加減したり、体を動かす為のコントロールをする器官が正常に動かないから、治るのに時間がかかると言われた。

 手に力を入れようとすると何故か肩もあがる。力がはいった状態から自力で力を抜く事ができない。。
そういった部分の改善の為マッサージなども頻繁にされていた気がする。

 そう言いながら、アニメ好き、文鳥好き、ゲーム好き、異世界モノ好きというのを隠さない、マイペースな状態で、自然体が一番をモットーに出来るだけ自分らしく、どうせ我慢しなきゃいけない事はたくさんあるのだしと、趣味などに関してはオープンで過ごしていた。

 待ち時間などはストレスしか感じないけど、空き時間は本を読む練習をするための時間や、ポータブルゲーム機に入れていた音楽やアニメを見る時間として使おうとした。

 なれてきた頃には、本を読んでいようが、周りから普通に話しかけられたので諦めて会話に参加していた気がする。お願い空気読んで?とこっそり願ったのは、今としてはいい思い出かもしれない。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...