入院中に思ってた事や夢みてたこと。

皇ひびき

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 私は少しでも、出来る事を増やそうと思った。作業療法士の方々には、スプーンを右手に持ち、自分で食べれる様に。でも、介助用の食器はあまりうまく使えなくて、すべりどめマットをスプーンに毎回巻いて食事をした。
右手が疲れたら、左手で食べるそんな感じで慣らしていった。

 あと土曜日に相方からの差し入れがきていた。ある程度経つと、塩味のものはとってはならないけど、甘いものは問題ないと言われてたので、甘いものを持ってきてもらった。おかげで袋を自分で開ける練習をした。
ただ思うように袋を、毎回開封出来る訳ではなかったので、ジッパー付きの袋に開けたお菓子などを入れる様にした。

 相変わらず立つ練習は続いているけど、距離は行ってて15mくらい支えられて歩くのがやっと。ベッドから車椅子 逆もだが、介助してもらってやっと移れる感じだった様に思う。

 そうこうしている内に、第一目標だった、車椅子で自分のいる階の棟内だけ自分で移動する為の看護師さん見守りの期間を設けてもらった。

 1週間程経った頃、許可がおりて棟内だけ自走出来る様になった。
 言うなれば、ワンコのごとく周回した。ただスピードを上げすぎて、足首を痛めそう、人と接触事故を起こしそうと言われたので、その点は気をつけようと思った記憶がある。

 スタミナをつけるべく、90mの距離を、朝3周・昼3周・夜3周まわれるように、動くようになった。

 因みに車椅子を「回し車」と言い間違いかけ続けた時期でもあって、よく考えてから口にしないと、恥ずかしい事にしょっちゅう間違えていた。

 ハムスターを育てていた弊害かもしれないなぁと思いつつ、恥ずかしくはありつつも、しばらく直せなかった記憶がある。


 入院する前に通販で頼んでいたものも、結構覚えていた。けれど、記憶力を使わないと、どんどん覚えられなくなるような恐怖感があった。

 転院して少し余裕が出てきたと思ったのが、大体1か月経過した頃だった。今更名前を聞き直すのは申し訳なくも恥ずかしかったけれど、療法士の方々や看護師さん、介護士さんの名前を教えて貰い覚える事にした。


皆さんはとても優しくて「何度でも聞いて」と言って、教えてくれたので、名前で呼ぶように心がけた。

 私がその立場だったら「看護師さん」と呼ばれるより、「○○さん」と呼ばれた方が、やっぱり嬉しいと思うから。
 あんまり人の名前と姿を覚えるのが、苦手だったけど名前を呼ぶようにすることで覚えた。

 そして、初めて連れて行って貰う事で、売店デビューを果たした。
相変わらずトイレは一人で行けないままだった気がする。
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