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しおりを挟む病院の掛け布団は、個人的にいうとすごく重かった。 心做しか麻痺の痺れが増す気がする。
朝起きる時、リハビリの合間の仮眠の時、なんだか体が重く感じて、掛け布団をかけるのが苦痛になった。
仕方がないので、日に3回の痛み止めに頼ってしまう。
仕方がないので、冬用の掛け布団は返却し、バスタオル数枚を借りて1週間程過ごす。
しばらくやり過ごし、購入したブランケットを持ってきてもらい、その1枚で退院まで過ごした。
夏布団も借りては見たけれど、やはり重かったので、しばらくは足置きにして、やはりしばらく経った後に、返却をした。
さて、自由に動ける様になり、電話はヘッドセットを使う様になり、土曜日の日中しか話さなかったのが少しずつ、相方が休みの日で午後のリハビリ終了後に、自由に会話する様になった。
そうしてくると、欲も出てくる訳だ。 他の人からしたら、他愛のない事かも知れないけど、文鳥の声を聞きたかった。
正直な所、入院中に何度となく、彼らと会えないままに、お別れしなければならない夢を見た。
最後を看取ってあげれなくてごめんねとかなりブルーになった。
ただの夢だったけど。
だからだろうか。 声だけでも聞きたいと思うようになったのは…。
声の聞き分けが出来る訳ではないし、そう思いながらも平日や休日の夜間に電話をする。
普段は、相方の実家に居る時に電話をしていたので、家に居る相方と話すと、なにやら空気が懐かしい。
わ~い! 文鳥の声聞ける?そう思って話したけれど、電話ごしにもあまり喋ってくれない。
まぁ、そんな事あるかなと思うと、またたまた声が聞こえるけど、なんというか無口だった。
うーん、何度電話しても何時までも喋らない。 相方と思った事は、奴らなりに空気読んでる?と言う事だった。
見当違いにも程があるんですけど。 声聞きたくて家に電話するけど。、なにやら文鳥達はいつも黙るみたいで期待をするのはやめた。
相方といらん空気しか読まんね~…と最近話していたのだけど、今思うと、怒っていたのかもしれない。
なんで帰ってこない、顔見せないんだって。
私が帰れないのは、不可抗力だったけど、相方のお母さんから電話が来たり、相方が仕事の関係で電話をかける。
すると、「私達ここにいますよ~!」とばかりに喋る彼らを見、今更ながら拗ねていたのかなーと思ったりするのは気の所為だろうか…。
文鳥とは残念ながら、そんな感じだったけど、タンクトップを手洗いしたい。 洗顔料使って顔洗いたい。 麦茶などのお茶を、500mlのボトルに入れて、洗う練習しつ水出ししたい。 …とか、わがままを今まで以上に言い出した頃でもあった様に思います。
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