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しおりを挟むこの頃だったかな、私のいた大部屋に新しい人が入ったのは…。
この時期にコロコロと二人変わったように思う。
一人は、すぐにオムツを脱いでしまい、大惨事になってることが多いらしい。
よく休憩時間に、事件が起こり何かしら、パニックが起きていたので、看護師さんも療法士さんも大変だなと思った。
もうひとりは耳が悪いのか挨拶しても、反応しないけど療法士さんや看護師さんには甘えていくタイプの人で、個人的な印象としては、かなり感じが悪かった。
個室から来たらしく、自由にトイレに行けるようになったのに、またやり直しなの?なんて声も聞こえる。
耳が悪いせいか、声もでかい。 それはいいけどリハビリの時間以外で、ベッドでのんびり過ごしていると、人が来るたびに、あーしたいこうしたいと同じことを大きな声で話す。
療法士さんや看護師さんに、こういう事がしたいから、こういうものが欲しいと言っては、安いとはいえ、用意をさせているみたいで、正直好きなタイプではないなと薄っすらと思った気がする。
そんなある時、消灯後にトイレに行きたいその人が、トイレの前で看護師さんに、不満を打ち明けていた。
声がデカイから筒抜けだったのが耳に入ってしまう。
「柑橘系の匂いがして気持ち悪いから、誰か知らないけどやめさせて欲しい」
そこからバカバカしいことに、犯人探しが始まった。
疑われたのは、お隣のSZさんのつけ置きの食器洗い洗剤が原因かと水面下で、当たりをつけたらしい。
ただ自分が感じるのは、きちんと挨拶して仲良くしようと努力してれば、犯人探しなどせずに、言えたのではないかと少し思う。
その日からその人は、私の苦手な人から、声も聞きたくない程嫌いな人になった。
お隣にとっても結局嫌いな人に落ちついてしまった。
そして、その出来事が原因で、病室内で移動が起こった。
その日の翌日だったろうか、よく覚えていないが、犯人探しをした人とは違うYNさんは夜中にベッドから落ちてしまったらしく、看護師さんの目が届く場所に移動した為、私の板大部屋はしばらく三人で過す事になる。
何日か日を開けて、新しい人が入って来る。 相変わらず、看護師さんや療法士には媚を売り、同じルームに過ごすメンバーは、シカトしているように見えた問題の人は、検査のため他の病院に行き隔離。 それを繰り返していたらしくあまり遭遇しなくなった。
その方を私が苦手としている、理由を知っている療法士さんは、あまり一緒にならないようにしてくれていた。
今考えても、ありがたい。
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