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 7月が来て、誕生日と結婚記念日が来て、おめでとうとかありがとうを、伝えられるだけマシになったはずなのに、珍しくご機嫌斜めだった。
 ホームシックなのか、なぜ今家にいないのかと、悲しくて仕方なかった。

 2日間、ご飯を食べないと駄々をこねた。飲むゼリーなどの摂取で一応ご飯は食べない方向になった記憶がある。心配してくれた看護師さんが、おめでとうとカードを手作りしてくれて今いるメンバーだけでごめんねと言う。気持ちがありがたいなと思う。

 確かこの時期くらいに、はめ○らXのほうそうがやって時間に起きれたらテレビを見るようになった。早く起きれたら、その前にお手洗いと痛み止めのお薬は必須だった。タブレットとかで、アマプ○とかのような、みたい時に見れれば良かったけど、Wi-Fiが入ってなかったので諦めた。

 その代わりに、リハビリの合間にポケモン映画のBOXを、ポータブルDVDでみたり本を読んで過したり、ポータブルゲーム機に入れた、音楽を聞きながら杖で歩く練習したり、しゃがんでから立ちあがる様な練習をした。


 中旬頃にワクチン1回目の接種と、料理の練習予定が入った。

 先にワクチン接種が来た。微熱程度しか出ない。
 だからこそ、リハビリが普通にあってかなり心が折れた。
 理学の先生は、短距離でも歩こうねと、スパルタだった。


 そして、お料理実習。
 念願のはんばーぎゅ!

 普通は簡単な物を作るらしいけど、私としては出来なかったら助けてもらえる環境にいるからこそ、試食は駄目でも個人的に難しい。でも頑張ればできるかもな、ハンバーグを作るのだ!

「はんばーぎゅ、はんばーぎゅ~、作るのだ~」と浮かれていたら、周りに面白がられてはんばーぎゅ作り頑張ってね!なんて真似された。

結果から言えば、見た目は美味しそうに出来た。
 味見は某ウイルスの関係で、出来なかったので適当。

 とりあえず、一時間立ちっぱなしで作業は出来た。 これが出来ればできるはず!そう思っていましたが自分で後片付けができないので、この時に使ったチョッパーは、使うのが難しいと感じた。

 1年経った今も、右手が暴れるのでコントロールは出来ないけど、筋力つければ操縦できるかなと練習、です。

 お料理は難しいけど、ご飯をざる使って洗って炊いたり、タンブラー系にドリンク淹れたり。左手だけで出来る事はなれてきました。諦めたら負けかもしんないと思って今に至ります。

 凹むべき事かもだけど、だから練習しないでいたら治るのか?とか、今後諦める事ばかりな人生になる事を、享受出来るのか?

 多分できないから、今やるだけ。動けないと人に当たるより、いいし。

 まだまだ遠いけど、入院中からの野望、みなとみらい散策目指して、これからも頑張る。
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