20 / 20
21
しおりを挟む
8月になり、退院できる日も少しずつ近づいてきた。仲良しの同室だった仲間も一人一人と、退院してしまった。
いつ頃からか。
手摺が設置されている病院のお風呂は介護されなくても入れる様になった。
シャワーチェアを使っての話だけど。買っても椅子の手入れとかで、手間がかかるのでお風呂場に座り込み、立ち上がる練習を組み込んでもらった。自力で出来るか、検査してくれた結果は、△でちょっと危なっかしい。外に出て練習できる内に杖無しで歩く、バスの乗り降り、階段の上り下りと言った、練習を取り入れてもらった。
週に2回程使える畳の部屋で、何もなくても立ち上がる練習をしたけど、小さなちゃぶ台や窓枠を使わないと、難しかった。
そんな時に、帰宅訓練なるものをやった方がいいと言われた。けれど、某ウイルスの関係で、漏れなく10日間の謹慎期間がついてくる。正直、文鳥達には会いたかったけど、個室に閉じ込められるのはごめんだと言ってはいた。だけど、それは決行される事になった。
前日の夜、数人に明日から個室に入るのでほとんど会えない旨を、汚い字だけど手紙に書き、お世話になりましたと告げてお手紙を渡した。
帰宅訓練の当日、晴れていたら杖で、駐車場からの道程を、歩く予定だったけど、生憎の雨で危ないという事になり、車椅子に変更された。
車の助手席に乗り込むためのイメージ練習は、キッチンにある椅子や3階にあっあった椅子などを使ってやっていたので、車に乗り込むのは、そう苦でもなかった。
外に出てから、強く感じたのは、歩道のアップダウンに対する恐怖感だった。何も気にせず歩けた道が、車椅子に乗っていても怖い。帰って無事に過ごせるのだろうか。正直そんな不安が一番強かった。
家に帰って感じたのは、やって行けるだろうかという不安と、もうすぐ帰れるという実感だった。
相変わらず、ぴちゅぴちゅ楽しそうな文鳥の鳴き声が聞こえる空間。帰ってきたと思えた。
でも、ベッドから立ち上がるには、高さがなくてしばらくは立ち上がる時に毛布とかタオルケットで、腰の位置を上げると言った事で文鳥にサヨナラして、また帰路についた。
そのまま個室にうつった。
個室から出てはいけないので、歩く練習はままならなかったけど、空いてる時間に干渉を受けないので、「いつもありがとうございます。お世話になりました」と、汚い字だけど看護師さんやお世話になったリハビリの先生にお礼のお手紙を書いた。
ただ引き篭もってる日々にモチベーションが下がってしまいそうだったので、旦那にお願いして少し早く退院するとこになった。
未だに、みなとみらい散策をしたい。映画を見に行きたい。そんな野望は叶ってないけど、はめ○ら映画とか転ス○映画見に行きたいので、頑張る。
体は不自由になったけど、健康の大切さ普通に動ける事の有り難さ、そういうものを痛感出来た。
家族には迷惑かけてるけど、貴重な体験をしたと思います。まだ下の広場の様な土地を歩く、階段を降りるくらいしか自由になっていませんが、自分一人でて歩ける日を夢見て頑張ろうと思います。
いつ頃からか。
手摺が設置されている病院のお風呂は介護されなくても入れる様になった。
シャワーチェアを使っての話だけど。買っても椅子の手入れとかで、手間がかかるのでお風呂場に座り込み、立ち上がる練習を組み込んでもらった。自力で出来るか、検査してくれた結果は、△でちょっと危なっかしい。外に出て練習できる内に杖無しで歩く、バスの乗り降り、階段の上り下りと言った、練習を取り入れてもらった。
週に2回程使える畳の部屋で、何もなくても立ち上がる練習をしたけど、小さなちゃぶ台や窓枠を使わないと、難しかった。
そんな時に、帰宅訓練なるものをやった方がいいと言われた。けれど、某ウイルスの関係で、漏れなく10日間の謹慎期間がついてくる。正直、文鳥達には会いたかったけど、個室に閉じ込められるのはごめんだと言ってはいた。だけど、それは決行される事になった。
前日の夜、数人に明日から個室に入るのでほとんど会えない旨を、汚い字だけど手紙に書き、お世話になりましたと告げてお手紙を渡した。
帰宅訓練の当日、晴れていたら杖で、駐車場からの道程を、歩く予定だったけど、生憎の雨で危ないという事になり、車椅子に変更された。
車の助手席に乗り込むためのイメージ練習は、キッチンにある椅子や3階にあっあった椅子などを使ってやっていたので、車に乗り込むのは、そう苦でもなかった。
外に出てから、強く感じたのは、歩道のアップダウンに対する恐怖感だった。何も気にせず歩けた道が、車椅子に乗っていても怖い。帰って無事に過ごせるのだろうか。正直そんな不安が一番強かった。
家に帰って感じたのは、やって行けるだろうかという不安と、もうすぐ帰れるという実感だった。
相変わらず、ぴちゅぴちゅ楽しそうな文鳥の鳴き声が聞こえる空間。帰ってきたと思えた。
でも、ベッドから立ち上がるには、高さがなくてしばらくは立ち上がる時に毛布とかタオルケットで、腰の位置を上げると言った事で文鳥にサヨナラして、また帰路についた。
そのまま個室にうつった。
個室から出てはいけないので、歩く練習はままならなかったけど、空いてる時間に干渉を受けないので、「いつもありがとうございます。お世話になりました」と、汚い字だけど看護師さんやお世話になったリハビリの先生にお礼のお手紙を書いた。
ただ引き篭もってる日々にモチベーションが下がってしまいそうだったので、旦那にお願いして少し早く退院するとこになった。
未だに、みなとみらい散策をしたい。映画を見に行きたい。そんな野望は叶ってないけど、はめ○ら映画とか転ス○映画見に行きたいので、頑張る。
体は不自由になったけど、健康の大切さ普通に動ける事の有り難さ、そういうものを痛感出来た。
家族には迷惑かけてるけど、貴重な体験をしたと思います。まだ下の広場の様な土地を歩く、階段を降りるくらいしか自由になっていませんが、自分一人でて歩ける日を夢見て頑張ろうと思います。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
16話まで読みました。
ブランコの話、なるほど!動画も見ましたが、あの揺らし方に動じないのはすごい!
しっぽの話、鳥飼ってると、わかる部分ですよね。しっぽからの情報に敏感に反応する鳥、多いですものね
ありがとうございます!
いつも怒っていたらしいです。
最近はあまりしなくなったようです。学んだのか。
14話まで拝読です。
この頃になると持ち前の明るさが徐々に出てきたように思いますね。
今や杖だけ、にわかには信じられないほどの快復です。
ありがとうございます!
何やら奇跡的回復を見せていると周りに驚かせてました。
あとはいたずらっぽい面やらが前面にで始めた頃のように思います。
13話まで読みました。
歩行用の道具の写真をアップされていましたよね。道具がどんどん変わっていったのを、覚えています。
でも、文章で読むと、やはり、写真ではわからない、いろんな思いがあるんだなぁと思いました。重りをからだに付けて筋肉つけるんですね。
ありがとうございます。 少しずつ使う道具が変わって今は杖です。懐かしくもなります。