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僕の好きな子
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僕には3つ歳下の幼馴染がいた。可愛くて目に入れても痛くない様な、そんな大切な子だった。
その子が11歳の頃、馬車の事故に巻き込まれ、愛らしい笑顔をなくした。
自身の力で寝返りもうてず、起き上がる事も、ましてや立ち上がって大好きな花を見に行くこともできない。
彼女の笑顔が、大好きな僕は精一杯考える。どうしたら笑ってくれるのかと。
そこで思い付いたのが、今開発中という椅子に車輪をつけたものだった。
寝たきりになっている彼女を、抱き上げ階段を降り、車輪のついた椅子に座らせ庭園の花を見せてあげる。
「どう?」
言葉にならない彼女は、「もう二度と見ることは出来ないと思ってた…」
そう言って、涙を流した。
「また自分の力で見れる様に私頑張るわ…!」
そう言って、見てるこっちが心配になるくらい、頑張る彼女。
でも、すごく練習したのか、杖もなく普通に歩くだけなら出来るようになった彼女、笑ってくれるからすごく幸せな気持ちになる。
そんなある日、彼女の友達を名乗る子爵家の令嬢に声をかけられた。
寝たきりで邸から出ることもできなかった彼女に僕の知らない友達がいるなんて考えられないのに、気づけなかった。
彼女の話をたくさん聞いてくれるから嬉しくて、たくさん話した。
多分話の内容を聞いていたら、幼馴染の彼女に誤解されてはいなかったのかもしれない。
でも僕は怠ったんだ…。いつでも伝えられると思って、彼女に「好きだ」と伝えていなかった。
言わなくても伝わってるはず、そう思っている内に彼女と会うこともなくなり、僕は恋を喪った。
好きだと伝えるチャンスはいくらでもあった。でも行動に起こせなかった。関係が変わってしまうのが怖い。言わなくても伝わってるはず。なんて思考が堂々巡りで。
彼女は自分の意志で立ち上がり前を向いた。
そんな彼女にいつか胸が張れる様に、今度好きになれる人ができた時には、きちんと伝えたい。
後悔するなら、やらない後悔よりやって後悔するべきだった。そんな自分になれるように。今は辛くて苦しいけれど、僕も前を向いて歩いていきたい…、そう思った。
その子が11歳の頃、馬車の事故に巻き込まれ、愛らしい笑顔をなくした。
自身の力で寝返りもうてず、起き上がる事も、ましてや立ち上がって大好きな花を見に行くこともできない。
彼女の笑顔が、大好きな僕は精一杯考える。どうしたら笑ってくれるのかと。
そこで思い付いたのが、今開発中という椅子に車輪をつけたものだった。
寝たきりになっている彼女を、抱き上げ階段を降り、車輪のついた椅子に座らせ庭園の花を見せてあげる。
「どう?」
言葉にならない彼女は、「もう二度と見ることは出来ないと思ってた…」
そう言って、涙を流した。
「また自分の力で見れる様に私頑張るわ…!」
そう言って、見てるこっちが心配になるくらい、頑張る彼女。
でも、すごく練習したのか、杖もなく普通に歩くだけなら出来るようになった彼女、笑ってくれるからすごく幸せな気持ちになる。
そんなある日、彼女の友達を名乗る子爵家の令嬢に声をかけられた。
寝たきりで邸から出ることもできなかった彼女に僕の知らない友達がいるなんて考えられないのに、気づけなかった。
彼女の話をたくさん聞いてくれるから嬉しくて、たくさん話した。
多分話の内容を聞いていたら、幼馴染の彼女に誤解されてはいなかったのかもしれない。
でも僕は怠ったんだ…。いつでも伝えられると思って、彼女に「好きだ」と伝えていなかった。
言わなくても伝わってるはず、そう思っている内に彼女と会うこともなくなり、僕は恋を喪った。
好きだと伝えるチャンスはいくらでもあった。でも行動に起こせなかった。関係が変わってしまうのが怖い。言わなくても伝わってるはず。なんて思考が堂々巡りで。
彼女は自分の意志で立ち上がり前を向いた。
そんな彼女にいつか胸が張れる様に、今度好きになれる人ができた時には、きちんと伝えたい。
後悔するなら、やらない後悔よりやって後悔するべきだった。そんな自分になれるように。今は辛くて苦しいけれど、僕も前を向いて歩いていきたい…、そう思った。
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