【本編完結】森の中に取り残された私と…

皇ひびき

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本編

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 私は、軽くパンと手を叩き、今後の目標を言う。

「トマトを使ったソースも作ってみたいのです。またふたりに採取から、手伝って欲しいです。あと、塩と油が簡単に手に入るのなら、ジャガイモを領地の人に分け与えてはいかがですか? 領地でも少しずつ定着させつつ、土質を変えて自力で育てて行けるようにしていけば少しは、食料不足の力になりませんか?」

「やってみてもらっていいか? うちの領地の事で煩わせてすまない」

「それは拾ってもらう時のお約束でしたし今は夢のお料理を試せて楽しいです。では畑で必要な物を作って来ますね!」

 そう言うと、セイルとフィールと会話しながら、城の3階にある庭園に向かった。


 オリーブの木やタマネギ、タカノツメ、ニンニク、ニンジン、コメやコムギといった材料を植える。

 トマトやジャガイモも多めに植え、魔力を注ぎ成長させる。

 必要な物を、収穫すると厨房に戻り、トマトケチャップに必要な具材の皮を剥き、玉ねぎやニンニクを風の魔法ですりおろす。

 フィールには持ってきたジャガイモの皮を剥き、見本にスティック状へと切り、同じものをたくさん作ってもらい、水につけておいてもらう。

 私は風の魔法でジュース状にした、トマトを鍋に入れる。

 別の鍋にレモン汁とおろしたタマネギやニンニク、やタカノツメ、塩や砂糖と、夢の記憶にあるハーブを入れ、火を通す。

 それらを混ぜ合わせとろりとするまで煮込んだら完成だ。

 ジャガイモを煮て、サラダも作りたい。

 セイルには、得意の魔力を使って、コメの精米とコムギを小麦粉にしてもらう。

 コメを削って白くすると、水で洗い流してから、水を足して火にかけていく。

 セイルに頼んでオーク肉のような味の魔物の肉をを、一口サイズに切ってもらっておくことにした。

 それを鍋に入れ、油で炒めて皿に出す。

 少し大きめの一口大に切った、ジャガイモとニンジン。半分に切ってから縦に長細く切ったタマネギを順に炒め、取り出しておいた肉を足して、グツグツと煮込む。沸騰してきたら浮いてきたものを取り除き、砂糖と塩を入れ、味を見ながら煮込んでいく。

 記憶の中でみたショウユというものを使う肉ジャガというものらしいけれど、タネコウジなるものの生成ができなければ、作れないらしいので塩味にアレンジして作ってみる。

 フィールに頼んでいたジャガイモの水を切り、油でじっくりと揚げていく。

 炊きあがったばかりのハクマイに、塩味の肉ジャガとポテトサラダ…、フライドポテトの完成だ。

 これでも食糧難の今なら、領地の人にも受け入れて貰えるかもしれない。

 そんな事を考えながら、ワゴンに作ったものを乗せ、アレクシア様の元へとむかうのだ。

 あの方には望みすらしなかった、喜んでくれるかしらと、期待で胸を膨らませながら…。
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