新たな世界へ導かれた俺と、迎え入れてくれたきみ。

皇ひびき

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仲良くなれるのか?

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「なんだか人は怖い。何考えてるかわからないし、疲れちゃうね」

 めいが、らしくもなく、そんなことを言った。 

「きっかけはね、わかるんだ…。あの人達が投げた消しゴム…。なんかあたったなって思ったけど、寝ちゃったの…、それからなんだ…」

 めいは、ポツリと言った。

「なんか迷惑かけたかなぁ? なんか…、傷つけることしたかなぁ? やだよ。心痛いよぉ…。蹴られなきゃならない程、何をって思うけど、あの人達は遊びの一環なんじゃないかなぁ…」

 大粒の涙が頬を伝う。
 どれだけの言葉や、それ以外も暴力を受けたのだろう…。 

「机を蹴りつけるから、痛いわけない? そんなわけないじゃない…。もうやだよ……、学校なんて行きたくない…」

 そんな泣きじゃくるめいは、初めて見た。

「本当はね、辛くて悲しい…。でも、笑ってそんな事する人達より…、痛い思いした私の方が…、人の痛みわかるんじゃないかって。痛い思いした分…、してない人よりは…って思おうとしたけど…。私に言い聞かせていたけど……、やっぱり…、痛いよ…、辛いよ……」

『チッ…』

 舌打ちすると、人型になってめいをギュッと、泣き止む様にと願う様に抱きしめる。

 急に日焼けした肌の男性が現れて驚くめい

「大丈夫だ…。大丈夫…」

 黒よりほんのりと淡い色合いの髪。

 急に現れた男性は、青みがかったシャツに、ジーンズを身に着け、すごく高い体温の身体で、抱きしめてくる。

「文鳥さん……なの…? なんかお兄ちゃんが出来たみたい……、温かい…。夢でも嬉しいな……」

 目から大粒の涙を零しつつ、めいは言う。

 そう経たない内に、出て行くつもりだとは、口に出来なかった。

あお……、俺の名はあおっての。 普通の鳥じゃなくて悪かったな…」

 気まずそうにそう口にするあお

「今は泣きたいだけ、泣いて休めばいい…。ついててやるから…」

 驚いた様子のめいだったが、これが現実だとは思えていないようだった。

「夢なのだろうけど……。目醒めた時に……、あおお兄ちゃんにいて欲しいな…」

 その言葉を聞きながら、頭を撫ぜつつ頷くあお

 安心したのか、まだ頬に涙は残っていたけれど、眠りについてしまった様子のめい

 でも彼女の母親にも正体がバレたら、有無を言わさず追い出されるだろうと思った。

 意を決して、彼女の母親にも正体を話そう。

 そして、出来るのであれば、彼女の望みを叶えさせて貰えないだろうかと、願うつもりでいた。

 そうしたら、彼女を元気づけられたら、心置きなくここから出て行こう。

 買ってくれたのに、悪いとは思うが、元々ペットとして育てられたわけではない。

 最初から、無理があったのだ。正体を明かすつもりはなかったのに…。あおは、きちんと事情を話して、ここから出ていくことを決めた…。
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