新たな世界へ導かれた俺と、迎え入れてくれたきみ。

皇ひびき

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仲良くなれるのか?

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 部屋へと案内されるあお。その両手には大量のシャツとウクレレがあり、落とさない様にと、気をつけながら階段を登り、歩を進める。

 めいが「じゃじゃ~ん」とばかりに開けた部屋は、客間だったのか、ベッドがあった。すぐに人が住める状態のようだ。

 空の箪笥があり、「ここにシャツをしまって? お兄さん畳み方わかる? 手伝うよ!」

 そう言うと、テキパキとあおに畳み方をわかりやすく教えながら畳んでいく。

「手慣れてんだな。意外…」

 失礼な感想を漏らすあおに、めいは笑って答える。

「なんかお兄さん失礼! でもなんでかよく言われる。なんでかなぁ…」

 少し考えた風なめいだったが、「まぁいいか…」と小さくこぼすと、衣類をまた畳み始める。

千聖ちさとさんには言わねぇの?」

 何をとは口に出していないけれど、多分彼女の中で、多くを占めている出来事だろう。

「なんかさ…。心配かけたくない。ただ…、それだけじゃなくて…。なんか格好悪いじゃない。クラスメイトに認められないからなんて、メソメソしてるのって…」

 また少し泣き笑いに、近い様子でそういうめい

「なんかお前格好良いな…。すげぇと思うぞ!」

「本当は……。文鳥さんだと思ってたから、言えたんだよ? 責任とってたまにはお話聞いてくれる? お兄さん……?」

 不安げに目を揺らしながら、聞いてくるめい

「当たり前だろ! なんの為にお前にも千聖ちさとさんにも、正体明かしたと思ってんだよ、ばぁか!」

 あおはそう言うと、泣きそうなめいをグリグリと撫でる。

『口は悪そうにしてるけど、お兄さんは、すごく優しいな……。あたたかいな……』

 めいはあえて、口には出さないけれどそう感じた。


「一通りお洋服、片付いたかな。ウクレレも黒いケースついてるんだねぇ、お母さんらしい…」

「俺は鳥だからさ、よくわかんねぇけど。どこから持ってきたんだ。普通、こういうの手に入れるのに、金いるんじゃねえの?」

「あはは。お母さんの知り合いの白い長髪で着物着てるイケメンなお兄さん? おじさん? なんかそういうデザイナーさんの、知り合いがいるみたいだから、その人にもらったんじゃないかな。ウクレレは、わかんないけど……」

「らしいっちゃらしいか。でも底知れねぇな……。千聖ちさとさんって…」

 ちょっと呆れたみたいに言うあお。 

『でも、お母さんらしいと言ってくれて、なんか嬉しいな…。周りには、お母さんは変わっていると、言われる事が多いし…』

 そのままのめいも認めてくれて、肯定してくれそうだ。
 クラスメイトや周りに合わせないと…、自分はいらない存在なのだろうか…。そんな思いが、めいにはあった。
 納得はいっていなくても、それはめいにとっての現実だった。 

 けれど、ありのままの自分達を見て、受け入れてくれる、そんなあおの存在に救われた気がしためいだった。
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