転生するにしても回りくどくありませんっ?!

あたまんなか

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わたしの部屋?

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〈〈ジリリリリリリリリリリリリリリリリリッ〉〉

あーーーっ! もーーーっーー うっさいなぁーーーー!!!

けたたましい音のする方を手でまさぐりながら音源を探す!
2、3回と空を切った手になにかが触れた…
なにかを掴んだ指先から伝わる感触… これだっ!!!

ー カチッ ー

さっきまでわたしを悩ませていた『けたたましい音』は消え、少しの静寂が訪れる…
窓の方を見るとカーテンの隙間から漏れる陽光…
あぁもう朝なんだ… どうして眠りってこう一瞬って感じるんだろう?
重い瞼を無理やりこじ開け天井をみつめる…
天井にぶら下がる照明から長いヒモが手元近くまで伸びてる… そのヒモの先端にはピンクのリボンがついてる… どことなく感じる懐かしさ…
何気なくもう一度窓の方に目をやると…

(んっ? カーテンってあんな柄だっけ?)

見慣れているハズのカーテンになぜだか違和感を感じる 

(寝起きってこんな感覚に陥ることってたまにあるか…)

なんてさほど気にもせずボーッと部屋の中を見回す… 見回す… そこにも数々の違和感と懐かしさが点在していた

(寝起きの覚醒してない頭じゃいろんな記憶が混在してるのかな?)

目にした壁に貼られてるのは『宇宙戦艦ヤマト』のポスターだ

(ヤマト好きだったなぁ… 女の子のくせに、なんてよく言われてたっけ まぁお目当ては古代くんだったんだけどね!)

反対側の壁にはピンクレディのポスター

〈懐かしい~ ミィちゃん、ケイちゃん、わたしはミィちゃん派だったなぁ〉
(よく友だちと振り付け真似してたなぁ~)

いくつになっても昔の記憶って忘れてないものはあるんだなぁとつくづく思う

枕元に手を伸ばし さっき止めた目覚まし時計で今の時間を確認する

6時38分⋯えっ!! 6時38分っ!?

(ヤバい! 寝過ごしてる!! 継人《つぐと》のお弁当作んなきゃ!!)

寝起きの【ボーッと】がなかなか晴れないまま布団の中でゆっくりしすぎてた!!

夫は退職後も元いた職場で再雇用されていたので 引き続き朝の支度とお弁当を作るのがわたしの日課だった!
ここんとこ朝は目覚ましよりも早くに起きるのが当たり前になっていたのでいつもよりもだいぶ寝坊してる!と慌てて わたしはベッドから飛び起きた!!
飛び起き‥た⋯ あれ…?
ベッドから上体を起こしたわたしはある違和感に気づいた さっきまでは寝起きの【ボーッと】で頭が覚醒していな状態だと思っていたんだけど、今は違う…
意識はハッキリしている 時間だって認識できてるし なんならやらなきゃいけないことだって把握してる
だけど…だけど、今わたしが見ている光景はおかしい… 知らないようで知ってる世界⋯
わたしはその違和感の正体を知るべく 周り、つまり部屋の中をゆっくりと観察していった

部屋の中には大きな勉強机、窓の近くの小さな棚、その横には少し背の高い本棚

さっき感じたカーテンの違和感… あれは間違いじゃなかったんだ…
カーテンにもう一度視線をやる 白だかアイボリーだかの生地にたくさんの赤いリンゴと緑の葉っぱが散りばめられているかわいい柄のカーテン…いや、かわいいと言うよりかわいすぎる

窓の横には小さな棚がありたくさんの小物が飾られている
ぬいぐるみやかわいらしい小物の類が狭い棚の上の面積でひしめき合うように並べられていた

(えっ?待って?見覚えがあるんだけど… どうして?)

わたしはベッドから立ち上がって部屋の中でも一際大きな存在感を放つ勉強机の方へ向かった
薄い緑の絨毯が敷かれた床に足をつける
なんだか懐かし感触… この絨毯の感触もわたしは知っている気がした

勉強机の前まで来て感じた強烈な既視感!!
勉強机そのものに関してもさることながら 机の上に広げられたノートや筆記用具たちも、あちらこちらに貼られたシールもすべてわたしは知っていた!

わたしはキャラクターが描かれた筆箱を手に取る
懐かしい…キキ&ララの筆箱…ううん、これはカンペンって呼んでたな(たぶん缶のペンケースだからカンペンなんだよね?)
とくにこの絵が可愛くてお小遣いはたいて買ったの覚えてる… 大事に使ってたな~
少しヘコんで開くのにコツがいるカンペン
だけどわたしは難なく開けれる だってコツ知ってるから…
中に入ったエンピツもシャーペンもケシゴムも15センチ定規(これはキティちゃんの)も全部知ってる… だってわたしのお気に入り達だったんだから

机の上で開かれたノートはどうやら英語のノートみたいだ 英単語を何度も書いた後がある
ノートを閉じ表紙を見てみると、そこには
2年C組 重命(しげなが)美紗緒(みさお)と書かれていた⋯ わたしが中学生の時に使ってたノートだ
ノート自体になんの思い入れもないけど このノートがわたしのノートだと言うことはわかる…
事態をまだ飲み込めてはいないけど なんだか胸がドキドキしている 頭の片隅には『もしかしたら』が思い浮かんではいるけど、それを確かめるために辺りを見回す

ふと、勉強机の横に貼られたカレンダーを見つけた

カレンダーには…1978年と記されていた⋯⋯⋯

1978⋯  1978⋯  1978⋯

え? え? ええぇーーーーーーーっ!?

せんきゅうひゃくななじゅうはちねんっ!?

ちょっと待って…え?じゃあ令和なんねん? 平成か…?! ええっ!? 昭和!?!?
よく見るとカレンダーには昭和53年と書いてあった
わたしはドキドキしてる心臓に落ちつけ落ちつけとなだめながら大きく深呼吸をする



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