残念ハイスペ女子なんて 言うな

あたまんなか

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高校1年生 暗雲…?

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だけど…やはり、わたしの【目立つ】は常に良い方に転ばない
わたしの思いとは裏腹に…

体育祭のあった一学期 わたしはまたもや思い切り躍動した もちろん自分が楽しいってのがあるからだった 100メートル走やリレーのような走る競技は独壇場だったしダンスも高身長を活かした目立つ場所に配置されてた 体育祭はわたしをいつも輝かせてくれる
クラスの団結感も高まりわたしは大いに満足していた

あれは一学期も終わりを迎える頃
クラスの男子に体育館裏に呼び出された
もしや?とは思ってたけどやはり、そのもしやだった

正直『つきあう』なんてことに懲りてたわたしは丁重にお断りをした また中学3年生のときのような思いはしたくなかった 男子に興味はないどころかまだ嫌悪感すら残っているわたし… 高校に入ってからの男子にわたしをからかうとかそんな人はいなかったにも関わらずだ
『恋』ってもんに惹かれはしてたけどそれがなんなのかわかんなくて不器用さだけを曝け出してた

その後も何人かに告白された
今までとなんにも変わらないわたしには どうして急にこんな事態になるのかの意味がわからなかった

いつの間にかわたしが男子をふっているという事実だけが一人歩きし始めた
わたしのなんにも知らないくせに無慈悲にも噂と言うのは不思議なものでこちらが気にしていなくても耳に入ってくる 
女子の中にはわたしのことを『いい気になってる』『変人なんだよ』なんて揶揄してる人もいるって聞いた

【まただ…なんでまたこんなことになってんだ…】

わたし自信が戸惑っている望んでもない現状…
わたしは今までの経験から自分が好きにならないとつきあうとか考えられないってわかってるだけなんだ
わたしに好意をもってくれること自体は嬉しいけど今のわたしにはそれに応えることができない だから断ってるだけなんだ その気もないのにつきあうなんてもうできない ただそれだけ なのに、なのになんで
やっと普通に高校生活が送れるって思ってたのに…

花凜ちゃんは「ほうっておきなよ ネオンちゃん目立っちゃうからヤキモチ妬かれやすいんだよ」なんてわたしを庇ってくれる
 
「ネオンちゃんてさ 自分の魅力に気づいてないの?」 花凜ちゃんの一言はわたしにとって思いがけない一言だった

そりゃわたしは自分をずっと肯定し続けてきた
その為の努力だってしてきたし実際そう実践してきた
わたしの特徴だった背の高さや身体能力の高さだって高校生になった今は活きてるって思ってる
読書だって勉強だって今は役立ってる
なんにも悪くないわたしが自分を見失わないようにするために強くあり自分を肯定する術を持っていたのは全部自己肯定感を高めるためだった
だけどその為にすごく身近にある自分の魅力なんてもの考えもしなかった
花凜ちゃんの何気なく放った言葉はわたしを大いに戸惑わせた

「どういうこと…?」
わたしの言葉に花凜ちゃんは ほらね と言った表情をしていた

「ネオンちゃんさ かわいいんだよ」
花凜ちゃんのその言葉はマンガの台詞のようにわたしの頭の中でリフレインした

「わたしね思ってたんだ 中学2年の時にクラス離れたじゃん あそこでネオンちゃんと1年くらいのブランクあってさ 3年でまた一緒になった時に 思ってたんだ
ネオンちゃんかわいくなったな って」
クスクス笑いながらもホントのことだからって言ってくれる花凜ちゃんこそ可愛かった
でもその可愛い花凜ちゃんがわたしをかわいいって言ってくれた 今まで親にしか言われたことなかった言葉を… 

「かわいい? そうなの?」実感がなかった
ずっとずっとからかわれ続けてきたわたしにかわいいなんて実感がなかった コンプレックスこそあれ自分の容姿になんてまったく自信がなかった
負けない心は鍛えてきたつもりだったけど それは自分でどうにかできることだったから

「ネオンちゃん 自信もて?」
少しおどけながらわたしを見て花凜ちゃんが言う

「だからつきあってとか言われるんだから」
さも当たり前と言わんがばかりに花凜ちゃんが言った

「それって見た目ってことだよね 正直わたしは全然今までと変わってないのに どうしてこうも状況変わってんのかわかんないんよ」
いろんな感情が倒錯してた わたしは変わってないって思っていたのにいつの間にかかわいいとか意味わかんなかった

「みんなの成長がネオンちゃんに追いついてきたってことなのかな ネオンちゃんは変わらなくても周りは変わったよね 男子だって大きくなってネオンちゃんと変わらなくなってる」

「うん」

「みんなが変わってるんだからネオンちゃんだって変わってるんだよ 自分じゃ気づかなくてもね」

「でもね わたし見た目でからかわれて 今度は見た目で気になられて ずっと全部見た目しか見られてないのやなの」
「わたしはわたしが好きにならないと恋愛とか無理だと思ってる」

「それはそれでいいじゃん ネオンちゃんにはネオンちゃんの考えがあっていいと思う あの時も苦労してたしね」

そう言ってイタズラぽく笑う花凜ちゃん
その節もお世話になりました

わたしがどうあろうとわたしはわたし
いきなり変わることもできないし変われない
ここまでのわたしを形成してきたのは今まで置かれてた環境とそれに屈しないわたしの努力
年頃だし恋愛に興味がないわけじゃないけど わたしがどうなるかなんてわたしにもわかんないから…
今まで通り自分を信じてがんばるしかない

⋯なんて言ってるけど

どうなるんだ!?わたしの青春!!!






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