残念ハイスペ女子なんて 言うな

あたまんなか

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スーパーへ買い出し

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結局週末に買い出しに行くことはすんなり決まった
わたしに予定があるとすれば部活だったけど事前に顧問に言っておけばどうってことないことだし 本条くんの都合も週末ならお母さんが家にいるので問題なかった

少し大きなショッピングセンターは電車で二駅程のところにあるのでそこへ向かうこととなった
買い物もショッピングセンターみたいに大きいところだと一箇所で済むしね

んで今は駅で待ち合わせ
自転車だし帰りにわたしが荷物持って帰んなきゃってなっても楽に持って帰れる
わたしが約束の時間より早く着くのはいつものこと
待たせるのなんか気ぃ使うんよね
だったら少し早目に着いてもわたしは問題ないから

それより家出るまでのが大変だった
わたしが着替えてたらカノンのやつがやいやい言ってくるんよね

「かりにも男子と二人で出かけるんだろ? なんだよその格好は!! 今日くらいスカート履け! 真っ黒とかやめとけ!! ほら これなんかかわいい」

抵抗すると更にムキになるからわたしはカノンの言われるがまま せめてスカートはやだって言ったんだけど 逆にそこを押されて大変だった
これもし中学のときにされてたらって想像するだけで怖くなったし…

「あのさネオン あんた背も高くて見映えすんだからこんくらいはがんばれ?」

結局カノンにおされわたしの主張は髪型くらいにとどまった 
あんま普段はしない格好…買い出しなのにめっちゃ気合い入れてきたみたいになってて逆にハズいんだけど
コンビニの窓に映る自分を見ながらおかしくないかチェック うん まあ我ながらイケてる と思う

あ でも髪の毛乱れてるんかな 駅来るまで風まぁまぁ強かったもんな 髪をちょこちょこなおす
あ 自転車のサドルでスカートしわしわ なんかやだなぁ スカートのしわをテキトーにごまかす
まぁこんなもんかな って振り返ると本条くんがいた

「女子って大変なんだな」

おい いつからいたんだ 見つけたら即声かけてよ
なんか妙にはずかしくなるんですけど…

「こんくらい身だしなみだから いつものこと」

取り乱してるように思われてないか心配なる

「それよか おはよ お待たせ」

「おはよ べつに待ってないけど」

わたしは横目で駅の時計を見る ほぼ約束の時間

「けっこう律儀なとこあるのね 本条くん」

「どういうこと?」

「時間守るタイプなんだなぁって」

「あたりまえのことすぎて神楽の言ってる意味わからん」

はいはい 素直じゃないやつでしたね

「じゃあ行くか」そう言うと本条くんは駅の階段へと歩き出した

本条くんの後ろ姿を見ながらわたしは

私服けっこうオシャレなんだ いつもボサボサの髪の毛もなんだかんだ綺麗にしてるし へぇ…わたしはなぜだか感心してた

「神楽 210円あるか」

「あるよ バカにしないで」

わたしの返事に本条くんは笑いながら

「じゃ貸せ キップ一緒に買うから 手間が一度ですむ」

わたしは本条くんにお金を渡すと彼はキップ二枚買いのボタンを押す
効率重視するタイプなのかな なんて思う

「はいよ じゃ いこ」

「ありがと うん」

キップを受け取って二人してのりばへ向かう
なんか思ってたのと違う距離感
階段降りてホームへ向かう間 本条くんはずっと前だった 「あのさぁ」って彼が振り向いてわたしの方を見たあと言葉が途切れた

「ん どうしたの? なになに?」

わたしは途切れた本条くんの言葉の続きを急かした

「神楽 こうやって見ると更に大きく見えるんだな」

また笑ってる それ以外で笑うことないかのように

「はぁ? 階段上にいるんだから そりゃ大きく見えるだろ! なに言うかと思えば!」

バカなやりとりしてる間にホームについた
電車のドアマークのとこに並ぶ
わたしはわざと本条くんの真横に並んだ
やっぱわたしのが少し背が高かった

「おい わざわざ真横に来んなよ なんかおれ背が低く見えるだろ」

そんなこと意識するんだ?
ほんの少しだけどわたしを見上げる感じで話す本条くん

「本条くん 身長なんセンチ?」

「172」

「わたし175」

「だからなんだよ おれで平均だから 日本男子の平均だから」

まるで用意してきたかのような台詞
正直いつの間にかコンプレックスだった身長で冗談言えるくらいになってる 
でもこれはわたしの成長ってか周りの成長もある
そんなこと本条くんには関係ないんだけど
少しくらいいぢらせろ? 

「なにニヤついてんだ わざと横に来たんだろ」

教室よりかぜんぜん話す本条くん
まだこないだのトーンには戻ってないけど
やっぱちがう

《まもなく〇番線乗り場に列車が到着します 白線内にお下がりください》

駅のアナウンスのあと電車がやってきた
ホームに入ってくる電車を見る
本条くんも電車を見てた
ぐんぐん大きくなる車両はまるでわたしを異世界に誘ってるかのように思えた







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