残念ハイスペ女子なんて 言うな

あたまんなか

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また逃げる

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「おはよー」

少し時間を遅らせて家を出たにも関わらず花凜ちゃんはわたしを待っててくれた

「おはよ」

ちょっとでも腫れぼったい目が目立たないように前髪をおろしてた 

「いつもより少し遅かったね 寝坊した?」

「あはは ちょっと、ね」

うまく話せずわざわざわたしを待っててくれた花凜ちゃんに申し訳なかった
押し黙ったままスタスタ歩くわたしに歩調を合わせてくれる花凜ちゃん
きっとわたしの様子がおかしいの気づいてるはずなのになんにも聞いてこない
わざと当たり障りのない会話してくれてる花凜ちゃんの気遣いにわたしは情けなく思った

例の三叉路にはフミアキがいた
いたって言うか、待ってた

「おはよう」

花凜ちゃんがフミアキに挨拶する

「おはよ」

フミアキはわたしと花凜ちゃんに向かって挨拶をする

「おはよ」

わたしはフミアキと目も合わせずに挨拶をして前を通り過ぎる
え?って感じで花凜ちゃんがわたしとフミアキのことチラチラ見ながらわたしについてくる
なんなら何度も振り返りながらフミアキの様子を見ながらわたしについてきてた

どうしていいか[わかんない]しかなかった
意識し過ぎて、その意識を考えたくなくて、そんなことできるわけもないから…無視してた
絶対にこんなのよくないってわかっててもどうしようもなかった
なにもかも未熟なわたしの部分が出てた

フミアキはなんも言わなかった
わたしの態度には気づいてるはずだけど

結局その日はフミアキとなんにも話さなかった
朝と帰りの挨拶をかわしただけ
だけど部活の最中もずっと頭の中にはあった
おかげでタイムは散々だった 身が入ってないって言われて理由《わけ》はわかってなくても見抜かれてるって感じた

学校帰り 例の三叉路 部員たちともバイバイしてわたしが家に帰ろうとした時 そこにフミアキがいた
正確には待っていたってこと

「よう 奇遇だな」

もうちょっとマシな嘘つけないのかって思った
本人もバレバレなのわかって言ってんだろけど
笑えるわけなかった

わたしはフミアキを無視して歩き出した
フミアキはわたしの真横につけて一緒に歩く
ここから家まで20分くらい
無言で歩く二人 不思議な光景 周りにはどう見えるんだろう わたしたち

「避けてんの? おれのこと」

「…。」

返事ができないわたし

「ちゃんと話ししたいんだけどな」

「……。」

「ネオンはおれのこと引っ張り出しといて おまえは殻に籠もるんかよ」

その一言にわたしは耐えれなかった
一刻も早くこの場から消えたかった
気づけばわたしは走ってた フミアキを置いて走ってた わたしを待っててくれたフミアキを置いて…

『やだやだやだやだやだやだやだ』

頭の中をぐるぐると回る【なにも考えたくない】って気持ち 
自分勝手だって思った わかってた 自分勝手ってことだけはハッキリわかってた



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