ミステリーサークルって言っても あのミステリーサークルじゃない ー鏡編ー

あたまんなか

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ねぇ、知ってる?

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    『ねえ、知ってますか?』


お決まりのフレーズ

誰かがわたしにおもしろい話しを持って来た時のフレーズ

わたしはそのフレーズに弱かった

そのフレーズにぐいっと身を乗り出し耳をそばだてる
わたしの前のめりで聞く姿勢は そのフレーズを放った当人には申し分ないリアクションだったはずだ

わたしは佐倉《さくら》神子《みこ》 

大学へ通う2年生 20歳 彼氏なし

どうしてわたしにこんな話しが舞い込むかと言うと なにを隠そうわたしは大学で一年生の時にミステリーサークルを立ち上げた張本人かつ部長だから

同期の友だち 峯岸《みねぎし》深鈴《みすゞ》 と
オカルトの話しで意気投合しサークルを立ち上げるまでに至ったってわけ

それもオカルトならなんでもって訳じゃなく地域に土着したオカルト現象に着目してる点がポイント
その土地の文化や風俗を知れる上でも好都合だった

とは言ってもそんなに毎日毎日おもしろい話しが舞い込むって訳でもなく、普段は地域の民話を読んでみたり、土地土地の怪談を調べてみたり、いわくつきの場所を訪れてみたりと活動は様々だった


で、冒頭の話し…

持ち込んで来てくれたのは代々この土地に住んでる一年生の 恩田《おんだ》美夜《みや》さん
この子は入学したての頃はうちのサークルの見学に来たりして仲間になってくれるのかと期待してたんだけど、結局『放送研究会』に入っちゃった子だった

不思議な雰囲気の持ち主で 是非ともうちへ!と思ってはいたけど、現実そんな甘くはなかった
まあそもそもうちのサークルに理解ある人は稀有な存在であったろう

「なになに? 美夜ちゃん どんな情報持ってきてくれたの??」

美夜ちゃんとテーブルを挟んで向かい合わせに座る
深鈴は腕を組みながら立ってわたしたちの話しを聞いている

食い気味のわたしと冷静な深鈴《みすゞ》と言った構図だった

実際のところ考えるより行動に出ちゃうわたしと、いつも冷静に考えて行動している深鈴との二人の立ち位置を明確に示しているかのようだった




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