23 / 48
馬車 ※口で 性描写アリ
しおりを挟む
しかし。
「おまえの…を、しゃぶりたい」
シェスリタは、もう一度はっきりと口にした。
長い睫毛が、頬に影を落としている。
ルートリヤは、流されそうになる自分を戒めるように首を振った。
「あのね、シェス。俺たち今馬車に乗ってるんだよ。昼間だし。
せっかく、きれいな景色が見えるのに」
「ならおまえは外見てろよ。俺は勝手にするから」
座席を下りて、ルートリヤの脚の間にしゃがんだシェスリタは、馬車の揺れも気にせずに、下着を寛げて性器を取り出す。
「もうっ…」
主導権を奪われつつあるのを感じながら、ルートリヤは抗えなかった。
「はむ…っ、ん…ん」
音をたてて吸われ、ルートリヤは無意識にシェスリタの後頭部に手を回す。
「気持ちいいか?」
顔を上げて訊かれ、うなずくと、シェスリタは嬉しそうに口角を上げた。
「もうだめ…ッ、出るっ」
「ん…ふぅっ」
ごく、と精を飲み下して、シェスリタは荒れた息を整えている。
「ありがと」
再び隣に座った彼を抱き寄せると、「ん」と控えめにうなずいて、シェスリタは頭をあずけてきた。
夕刻、二人を乗せた馬車はネロ―レントという小さな村に到着した。
都から離れるごとに、家よりも木々や畑が多くなり、この辺りまで来ると周囲は農地ばかりである。
放牧されていた牛や馬、羊たちが、日暮れに少年に追い立てられて畜舎に戻っていく。
歩いていくと、村の中心部に着いた。仕事を終えた男たちが酒を飲み、語り合っている。
にぎやかな大衆居酒屋が並ぶ中、落ち着いた雰囲気の小さなバーが目についた。
「あそこに入る?」
「いいな」
二人は今夜、軍服ではなくラフな私服に身を包んでいる。
それでも、村人とは装いが異なるため、店のドアを開けると視線が集まってきた。
「おぉ、見ない顔だな」
入り口付近に座っていた常連らしき白髪の男が言う。
「都から来たんだ」
ルートリヤは、初めて会う相手とも気軽に言葉を交わす。
カウンターに並んで腰かけると、マスターが二人のほうを見た。
「あら、色男が肩寄せあっちゃって。お熱いわね、お二人さん」
栗色の髪に濃いヒゲ、人懐こそうだが鋭い印象の瞳の、がっちりした体型の店主だ。
「そうだよ、新婚旅行なの」
ちゅ、とシェスリタのこめかみに口づけて、ルートリヤはふざける。
「結婚してないだろっ」
シェスリタは恥ずかしいのか、軽く肘鉄を食らわせた。
「何にする?」
「葡萄酒二つ」
この辺りは果実が多く採れるので、ワインやカルバドスが多く作られている。
「乾杯」
グラスをかち合わせて、二人は初めていっしょに酒を飲んだ。
「ねぇ。シェスは酔うほうなの?」
「さぁな。昔は強かったが、第九部隊は酒宴禁止だから、誘われることもなくて」
「あー、隊長厳しいもんね。
酒もダメ、女もダメじゃストレスたまるよね」
「……」
「おまえの…を、しゃぶりたい」
シェスリタは、もう一度はっきりと口にした。
長い睫毛が、頬に影を落としている。
ルートリヤは、流されそうになる自分を戒めるように首を振った。
「あのね、シェス。俺たち今馬車に乗ってるんだよ。昼間だし。
せっかく、きれいな景色が見えるのに」
「ならおまえは外見てろよ。俺は勝手にするから」
座席を下りて、ルートリヤの脚の間にしゃがんだシェスリタは、馬車の揺れも気にせずに、下着を寛げて性器を取り出す。
「もうっ…」
主導権を奪われつつあるのを感じながら、ルートリヤは抗えなかった。
「はむ…っ、ん…ん」
音をたてて吸われ、ルートリヤは無意識にシェスリタの後頭部に手を回す。
「気持ちいいか?」
顔を上げて訊かれ、うなずくと、シェスリタは嬉しそうに口角を上げた。
「もうだめ…ッ、出るっ」
「ん…ふぅっ」
ごく、と精を飲み下して、シェスリタは荒れた息を整えている。
「ありがと」
再び隣に座った彼を抱き寄せると、「ん」と控えめにうなずいて、シェスリタは頭をあずけてきた。
夕刻、二人を乗せた馬車はネロ―レントという小さな村に到着した。
都から離れるごとに、家よりも木々や畑が多くなり、この辺りまで来ると周囲は農地ばかりである。
放牧されていた牛や馬、羊たちが、日暮れに少年に追い立てられて畜舎に戻っていく。
歩いていくと、村の中心部に着いた。仕事を終えた男たちが酒を飲み、語り合っている。
にぎやかな大衆居酒屋が並ぶ中、落ち着いた雰囲気の小さなバーが目についた。
「あそこに入る?」
「いいな」
二人は今夜、軍服ではなくラフな私服に身を包んでいる。
それでも、村人とは装いが異なるため、店のドアを開けると視線が集まってきた。
「おぉ、見ない顔だな」
入り口付近に座っていた常連らしき白髪の男が言う。
「都から来たんだ」
ルートリヤは、初めて会う相手とも気軽に言葉を交わす。
カウンターに並んで腰かけると、マスターが二人のほうを見た。
「あら、色男が肩寄せあっちゃって。お熱いわね、お二人さん」
栗色の髪に濃いヒゲ、人懐こそうだが鋭い印象の瞳の、がっちりした体型の店主だ。
「そうだよ、新婚旅行なの」
ちゅ、とシェスリタのこめかみに口づけて、ルートリヤはふざける。
「結婚してないだろっ」
シェスリタは恥ずかしいのか、軽く肘鉄を食らわせた。
「何にする?」
「葡萄酒二つ」
この辺りは果実が多く採れるので、ワインやカルバドスが多く作られている。
「乾杯」
グラスをかち合わせて、二人は初めていっしょに酒を飲んだ。
「ねぇ。シェスは酔うほうなの?」
「さぁな。昔は強かったが、第九部隊は酒宴禁止だから、誘われることもなくて」
「あー、隊長厳しいもんね。
酒もダメ、女もダメじゃストレスたまるよね」
「……」
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【BL】こんな恋、したくなかった
のらねことすていぬ
BL
【貴族×貴族。明るい人気者×暗め引っ込み思案。】
人付き合いの苦手なルース(受け)は、貴族学校に居た頃からずっと人気者のギルバート(攻め)に恋をしていた。だけど彼はきらきらと輝く人気者で、この恋心はそっと己の中で葬り去るつもりだった。
ある日、彼が成り上がりの令嬢に恋をしていると聞く。苦しい気持ちを抑えつつ、二人の恋を応援しようとするルースだが……。
※ご都合主義、ハッピーエンド
【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話
紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。
理想の彼氏はスパダリよ!
スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。
受:安田陽向
天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。
社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。
社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。
ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。
攻:長船政景
35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。
いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。
妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。
サブキャラ
長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。
抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。
兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。
高田寿也:28歳、美咲の彼氏。
そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。
義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる