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第二章 迷宮都市ロベリア
076 ミノタウロス討伐作戦1 ふぁに~の~ぶる
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■貴族の薔薇 ボス討伐隊SIDE
青の中月3日、迷宮の30階層にあるボスの扉の前には沢山の人間が集まっていた。
迷宮の10階層毎にある転移魔法陣からは、ボスの扉の前まで続く通路が伸びている。
その道は扉の前から左右に分かれて、それぞれ上下の階層へと続いているのだが、その道が交差しているこの場所はちょっとした広場となっているのだ。
その広場で、貴族の薔薇の討伐隊が、ミノタウロスとの戦闘に備えて準備をしているのだった。
クランの中心となる金級のPTが引き連れた大人数の戦闘奴隷と荷運びの奴隷たち、そして今回の討伐作戦に参加しているスポンサーの貴族のお偉方と、その護衛と思われる騎士の集団を含む大所帯である。
そんな一団の中でも特に豪奢な、真っ白な鎧を着こんだ青年が、その集団をすこし離れた位置からイライラした様子で眺めている。
その鎧は傷や汚れはひとつも無く、良く磨かれた金色の装飾部分は、迷宮内の松明の灯りを受けてキラキラと光を反射している。
髪油でべっとりと整えられた金色の髪の毛には一筋のほころびも見られず、その整った貴族然とした顔からは少しの疲労も見られない。
おそらくこの30階層に辿りつくまでに、一度の戦闘もこなしてはいないのだろう。
「おい! まだ準備は出来ないのか? 一体いつまで待たせるつもりだ!?」
白い鎧の青年が、腕を組みマントをたなびかせながら、苛立たし気に隣に控えている中年の男を叱責している。
そんな彼の様子とは対照的に、広場に座り込んで休憩している荷運び奴隷や戦闘奴隷たち、そして彼らを引き連れている探索者PTの面々は、泥や血で所々汚れた格好をしており、一様に疲れた表情をしている。
「はっ、現在先行していた我々のクランの別動隊に、補給物資を受け渡しているところでございまして……」
五月蠅く喚いている青年の前に膝をつき、頭を垂れたまま報告をする中年男、名前は"マトゥー"という。
探索者クラン"ノーブルローズ"を取りまとめるリーダーである。
額の方から禿げ上がったその頭は、短く刈り上げられており、日に焼けた地肌が見えている。
マトゥーは、膝をついた足元へと視線を落としたまま、不機嫌そうな青年へ報告を続ける。
「討伐部隊の移動の疲れを取るために、今日はここで野営を行います。ボスの討伐は、当初の予定通り、明日の朝から開始する手筈となっておりますので……」
「なにぃ……貴様、この私をこんな汚い場所で寝泊まりさせるつもりなのか!」
「い、いいえ、ヘルベルト様とお連れの方々には、専用に用意した天幕でお休みいただく予定ですのでご安心ください」
今回、ミノタウロス討伐に同行をしてきた、クランのスポンサーであるヘルベルトには、迷宮に入る前にも一度説明したはずなのだが……この貴族様は全く話を聞いていなかったようだ。
本当にこいつらには手間ばかりかけさせられる。
大体、こいつらが無理やり付いてくるなどと言い出した所為で、すでに討伐計画は2日も遅れているのだ。
溜息をつきたい気持ちをぐっとこらえながら、マトゥーは貴族の男に頭を下げて、迷宮の外で一度したはずの討伐作戦の説明を繰り返した。
今回のミノタウロス討伐作戦では、まずは貴族の薔薇のメンバー数人と討伐に参加させる大量の奴隷たちを20階層の転移魔法陣から30階層へと向かわせていた。
30階層のボス部屋の前にある広場で、補給物資を運んできた残りのメンバーと合流する計画だ。
10階層もの移動となると、長距離の移動とモンスターとの戦闘が見込まれるので、奴隷たちやPTメンバーには、かなりの疲弊が予想される。
その疲れを癒す為に一泊……必要なら数日の野営をしてから、ミノタウロスへと挑む手はずになっていた。
全員を30階層の転移魔法陣から転移させられれば、こんな手間をかける必要はないのだが……残念ながらノーブルローズが所持している転移石はたったの一つだけなのだ。
今回の討伐に向けて、30階層へ転移する青い転移石の確保に奔走したのだが、そもそもミノタウロスの討伐に成功しているクラン自体が殆どおらず、大変貴重なその転移石を売りに出すような奇特な者はいるはずもなかった。
ひとつの転移石では、貴族の一団と補給物資の運搬が関の山だ。
それ以外のボス攻略に必要なものは、20階層の転移魔法陣から運び入れるしか方法が無い。
そんなわけで、その他のメンバーは作戦の前日から1日かけて、10階層を大人数で移動してきたのだった。
そんなクラン側の苦労を理解しているのかいないのか……、貴族の薔薇のスポンサーを務める大貴族、ゴンドラン家のご子息のヘルベルト様は、マトゥーの説明を聞き終えた後に、こんな場所で野営をするのは嫌だとゴネ始めた。
「物資も人数もそろっているのだ、こんな辛気臭い場所で野営をしている暇があったら、さっさと討伐を始めてしまえば良いではないか!」
そう言って、ボスの討伐を開始しろと喚き始めた。
せっかく説明をしたのに、何一つ理解していない様だ。
「私共のクランのメンバーも奴隷たちも、一日かけて迷宮の中を移動してきており、とても疲弊しております。このままミノタウロスの討伐を開始するのは、あまりにも無謀ですから……」
「なにを甘いことを言っている。奴隷なんぞ使いつぶすのがお前らのやり方なのだろう? お前らが疲れているのならば、我らに任せてお前らは後ろで見てるがいい。我々が迷宮のモンスターなんぞ容易く屠ってくれる!」
マトゥーは冷や汗をかきながら、なんとか諫めようと説得をする。
確かにうちのクランの活動資金の大半を出したのはゴンドラン家かもしれないが、ここまでクランを育ててきたのは俺たちなのだ、このままではボンクラ貴族の思い付きでクランをめちゃくちゃにされてしまう。
世間ではノーブルローズは奴隷を使いつぶすだの、人を人と思っていないだの散々言われてはいるが、奴隷だって只ではない。絶対に失敗するような作戦で無駄に死なせるわけにはいかない。
探索者が迷宮の上層を目指していけば、多少の損耗・犠牲は必ず出るモノなのだ……それをPTメンバーではなく奴隷に被害が行くように調節しているだけなのである。
大体、我々に任せろだなんて言っているが、彼らは騎士団に入ったばかりでまだ配属先すら決まっていないはず……いったいどこからそんな自信が出てくるのか? 30階層のボスであるミノタウロスの討伐で、新米騎士が戦力になるはずがない。
「なにとぞお考え直しを! 迷宮のボス討伐には細心の注意と綿密な計画が必要なのです。それに、今回の討伐作戦は見学だけで口を出さないというお約束だったではないですか!」
「だから、それを我々がやってやると言っているのだ、お前たちは任せておけばよい」
どう説得しても聴く耳持たない。
このままでは下手をすれば貴族のご子息が迷宮で戦死、その責任でノーブルローズ全員縛り首とかいう最悪の展開になりかねない!
そんな状況にマトゥーは震え上がる。
そんなマトゥーをしり目に、ヘルベルトは自分が連れてきた護衛部隊の(新米)騎士たちの元へと歩み寄っていった。
「貴様ら、戦闘準備はいいか!? この討伐でミノタウロスの討伐の功をもって騎士団配属の発表の日に臨めば、おそらくセリシア様直属の近衛兵へと配属されるに違いない! 我々自身の手でその栄誉を勝ち取るのだ!」
そう叫んで腰の剣を抜いて天高くつき上げる。
「「「オオーーーッ!」」」
ヘルベルトのの声に合わせて、一緒に来ている騎士団は鬨の声をあげる。
「いざ! 出陣!!」
「「「オオーーーッ!」」」
いかん! このままではこの馬鹿どもは全滅してしまう。
そうなっては、自分たちのクランも全員首をくくることになってしまう!
そう思ったマトゥーは、今にも出発してしまいそうな集団の前に走り出て、マトゥーは大声で引き留める。
「お待ちくださいヘルベルト様!」
なんとかしなくてはならない。
こちらになんの責任もないというのに全く理不尽なことだが、貴族と付き合うという事はそういうことなのだ。
「なんだ、腰抜けは黙って我らを見ていると良い!」
クッ……言い返したくなる気持ちをぐっと抑え、なんとか全滅を回避する提案を絞り出す。
「半刻……半刻だけお待ちください! その時間で我らの出発準備を整えますので……」
青の中月3日、迷宮の30階層にあるボスの扉の前には沢山の人間が集まっていた。
迷宮の10階層毎にある転移魔法陣からは、ボスの扉の前まで続く通路が伸びている。
その道は扉の前から左右に分かれて、それぞれ上下の階層へと続いているのだが、その道が交差しているこの場所はちょっとした広場となっているのだ。
その広場で、貴族の薔薇の討伐隊が、ミノタウロスとの戦闘に備えて準備をしているのだった。
クランの中心となる金級のPTが引き連れた大人数の戦闘奴隷と荷運びの奴隷たち、そして今回の討伐作戦に参加しているスポンサーの貴族のお偉方と、その護衛と思われる騎士の集団を含む大所帯である。
そんな一団の中でも特に豪奢な、真っ白な鎧を着こんだ青年が、その集団をすこし離れた位置からイライラした様子で眺めている。
その鎧は傷や汚れはひとつも無く、良く磨かれた金色の装飾部分は、迷宮内の松明の灯りを受けてキラキラと光を反射している。
髪油でべっとりと整えられた金色の髪の毛には一筋のほころびも見られず、その整った貴族然とした顔からは少しの疲労も見られない。
おそらくこの30階層に辿りつくまでに、一度の戦闘もこなしてはいないのだろう。
「おい! まだ準備は出来ないのか? 一体いつまで待たせるつもりだ!?」
白い鎧の青年が、腕を組みマントをたなびかせながら、苛立たし気に隣に控えている中年の男を叱責している。
そんな彼の様子とは対照的に、広場に座り込んで休憩している荷運び奴隷や戦闘奴隷たち、そして彼らを引き連れている探索者PTの面々は、泥や血で所々汚れた格好をしており、一様に疲れた表情をしている。
「はっ、現在先行していた我々のクランの別動隊に、補給物資を受け渡しているところでございまして……」
五月蠅く喚いている青年の前に膝をつき、頭を垂れたまま報告をする中年男、名前は"マトゥー"という。
探索者クラン"ノーブルローズ"を取りまとめるリーダーである。
額の方から禿げ上がったその頭は、短く刈り上げられており、日に焼けた地肌が見えている。
マトゥーは、膝をついた足元へと視線を落としたまま、不機嫌そうな青年へ報告を続ける。
「討伐部隊の移動の疲れを取るために、今日はここで野営を行います。ボスの討伐は、当初の予定通り、明日の朝から開始する手筈となっておりますので……」
「なにぃ……貴様、この私をこんな汚い場所で寝泊まりさせるつもりなのか!」
「い、いいえ、ヘルベルト様とお連れの方々には、専用に用意した天幕でお休みいただく予定ですのでご安心ください」
今回、ミノタウロス討伐に同行をしてきた、クランのスポンサーであるヘルベルトには、迷宮に入る前にも一度説明したはずなのだが……この貴族様は全く話を聞いていなかったようだ。
本当にこいつらには手間ばかりかけさせられる。
大体、こいつらが無理やり付いてくるなどと言い出した所為で、すでに討伐計画は2日も遅れているのだ。
溜息をつきたい気持ちをぐっとこらえながら、マトゥーは貴族の男に頭を下げて、迷宮の外で一度したはずの討伐作戦の説明を繰り返した。
今回のミノタウロス討伐作戦では、まずは貴族の薔薇のメンバー数人と討伐に参加させる大量の奴隷たちを20階層の転移魔法陣から30階層へと向かわせていた。
30階層のボス部屋の前にある広場で、補給物資を運んできた残りのメンバーと合流する計画だ。
10階層もの移動となると、長距離の移動とモンスターとの戦闘が見込まれるので、奴隷たちやPTメンバーには、かなりの疲弊が予想される。
その疲れを癒す為に一泊……必要なら数日の野営をしてから、ミノタウロスへと挑む手はずになっていた。
全員を30階層の転移魔法陣から転移させられれば、こんな手間をかける必要はないのだが……残念ながらノーブルローズが所持している転移石はたったの一つだけなのだ。
今回の討伐に向けて、30階層へ転移する青い転移石の確保に奔走したのだが、そもそもミノタウロスの討伐に成功しているクラン自体が殆どおらず、大変貴重なその転移石を売りに出すような奇特な者はいるはずもなかった。
ひとつの転移石では、貴族の一団と補給物資の運搬が関の山だ。
それ以外のボス攻略に必要なものは、20階層の転移魔法陣から運び入れるしか方法が無い。
そんなわけで、その他のメンバーは作戦の前日から1日かけて、10階層を大人数で移動してきたのだった。
そんなクラン側の苦労を理解しているのかいないのか……、貴族の薔薇のスポンサーを務める大貴族、ゴンドラン家のご子息のヘルベルト様は、マトゥーの説明を聞き終えた後に、こんな場所で野営をするのは嫌だとゴネ始めた。
「物資も人数もそろっているのだ、こんな辛気臭い場所で野営をしている暇があったら、さっさと討伐を始めてしまえば良いではないか!」
そう言って、ボスの討伐を開始しろと喚き始めた。
せっかく説明をしたのに、何一つ理解していない様だ。
「私共のクランのメンバーも奴隷たちも、一日かけて迷宮の中を移動してきており、とても疲弊しております。このままミノタウロスの討伐を開始するのは、あまりにも無謀ですから……」
「なにを甘いことを言っている。奴隷なんぞ使いつぶすのがお前らのやり方なのだろう? お前らが疲れているのならば、我らに任せてお前らは後ろで見てるがいい。我々が迷宮のモンスターなんぞ容易く屠ってくれる!」
マトゥーは冷や汗をかきながら、なんとか諫めようと説得をする。
確かにうちのクランの活動資金の大半を出したのはゴンドラン家かもしれないが、ここまでクランを育ててきたのは俺たちなのだ、このままではボンクラ貴族の思い付きでクランをめちゃくちゃにされてしまう。
世間ではノーブルローズは奴隷を使いつぶすだの、人を人と思っていないだの散々言われてはいるが、奴隷だって只ではない。絶対に失敗するような作戦で無駄に死なせるわけにはいかない。
探索者が迷宮の上層を目指していけば、多少の損耗・犠牲は必ず出るモノなのだ……それをPTメンバーではなく奴隷に被害が行くように調節しているだけなのである。
大体、我々に任せろだなんて言っているが、彼らは騎士団に入ったばかりでまだ配属先すら決まっていないはず……いったいどこからそんな自信が出てくるのか? 30階層のボスであるミノタウロスの討伐で、新米騎士が戦力になるはずがない。
「なにとぞお考え直しを! 迷宮のボス討伐には細心の注意と綿密な計画が必要なのです。それに、今回の討伐作戦は見学だけで口を出さないというお約束だったではないですか!」
「だから、それを我々がやってやると言っているのだ、お前たちは任せておけばよい」
どう説得しても聴く耳持たない。
このままでは下手をすれば貴族のご子息が迷宮で戦死、その責任でノーブルローズ全員縛り首とかいう最悪の展開になりかねない!
そんな状況にマトゥーは震え上がる。
そんなマトゥーをしり目に、ヘルベルトは自分が連れてきた護衛部隊の(新米)騎士たちの元へと歩み寄っていった。
「貴様ら、戦闘準備はいいか!? この討伐でミノタウロスの討伐の功をもって騎士団配属の発表の日に臨めば、おそらくセリシア様直属の近衛兵へと配属されるに違いない! 我々自身の手でその栄誉を勝ち取るのだ!」
そう叫んで腰の剣を抜いて天高くつき上げる。
「「「オオーーーッ!」」」
ヘルベルトのの声に合わせて、一緒に来ている騎士団は鬨の声をあげる。
「いざ! 出陣!!」
「「「オオーーーッ!」」」
いかん! このままではこの馬鹿どもは全滅してしまう。
そうなっては、自分たちのクランも全員首をくくることになってしまう!
そう思ったマトゥーは、今にも出発してしまいそうな集団の前に走り出て、マトゥーは大声で引き留める。
「お待ちくださいヘルベルト様!」
なんとかしなくてはならない。
こちらになんの責任もないというのに全く理不尽なことだが、貴族と付き合うという事はそういうことなのだ。
「なんだ、腰抜けは黙って我らを見ていると良い!」
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