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第二章 迷宮都市ロベリア
085 ミノタウロス討伐作戦10 めそめそテトちゃん
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■ガルフSIDE
一体何が起きたんだ?
気が付くと自分を取り巻く世界が真っ暗闇になっていた。
周囲の音は全く聞こえず、キーンという耳鳴りが鳴り続けている。
体はしびれたように感覚が希薄で、さっきから指を動かしているつもりなのだが、本当に動いているかどうかわからない。
どうしてこうなった?
落ちつけ、落ちついて思い出すんだ……ああ、そうだ、俺はさっきまで30階層のボス討伐作戦に参加していた。
馬鹿な貴族のせいで、予定は大幅に狂ってしまっていたが、作戦が始まってからは順調に事が運び、仲間たちとミノタウロスを囲んで、少しずつダメージを積み重ねていたはずだ。
あとすこしで、作戦の次の段階に移行するかと思われた矢先に、急に目の前が真っ白になって……。
何か強烈な衝撃を受けて吹き飛ばされたように思うが……今は自分がどんな体制で倒れているのかすらわからない。
しかし、何はともあれ急いでこの場を離れるべきだろう。
俺はなんとか起き上がろうと、必死に体を動かそう試みるが、思うように動かない体と一向に良くならない視界に、焦りや不安ばかりが大きくなっていく。
もし、今も近くにミノタウロスがいるとしたら、早く起き上がらなければ止めを刺されてしまう。
ずいぶん長いこと足掻いていたような気がするが、10分以上だろうか? それとも数秒だったのだろうか? 全く分からない。
突如陥った異常事態に、時間の感覚がおかしくなっている気がする。
しかし、そうこうするうちに、少しずつ体の感覚が戻ってきたようだ。
視界もぼんやりとだが復活してきた。
何とか動けるようになった俺は、上半身を起こして周りを見回す。
「何があったんだ……?」
そこには大きくえぐれた地面と、その周囲に倒れ伏す仲間たちの姿があり、辺りにはそれらを覆い尽くす様な大量の白い靄の様なものが立ちこめている。
その靄の発生源を辿ってみると、一番濃い場所に座り込んで蹲っているミノタウロスの姿があった。
ミノタウロスは、全身から立ち上る蒸気(?)の様なものに包まれており、奴の褐色だった肌は赤熱したように真っ赤に発光している。
その状況に、全てを理解した俺の全身を悪寒が襲い、冷たい汗が全身から吹き出す。
まずい! 既にミノタウロスは第二形態になろうとしている。
今のボロボロの状態で、コイツが動き出してしまったら、数秒も持たずに殺されてしまうだろう。
すぐに離れなくては、こんなところで死ぬわけにはいかないのだ。
俺は近くに落ちていた剣を杖にして、必死になって立ち上がった。
普段は片手で軽々と振り回せる愛用の両手剣だったが、今では両手で引きずっていても重く感じる。
くそったれ、身体が言うことを聞かない! どうにかここから離れなくては……そうだ、治癒のポーションがあったはずだ。
ベルトに括り付けた袋の中に、支給されたポーションがあったことを思い出し、杖がわりにした剣を片手でついたまま、反対の手を後ろにまわし袋の中をまさぐるが……
「くっ!」
いまだに上手く動かない体の所為で、バランスを崩して後ろへ倒れてしまう。
しかし、倒れかかった俺を誰かが後ろから抱きかかえてくれたようだ。
「********、*****!」
首を回らせると、俺を支えままの格好で、泣きそうな顔のテトが何かを言っているが、耳がどうにかなっているようで、何を言っているのか全く聞き取れない。
腰のあたりを手探りで探し当て、中からポーションの瓶を引っ張り出す。
俺は探り当てたポーションの蓋を歯で噛んで引き抜き、一気に中身を煽った。
全身を淡い光が覆い、ポーションの治癒の効果が発揮されたようだ。
「ふぅ……」
重かった身体が少しずつ軽くなる。
「ガルフさん! ガルフさん!」
周りの音も聞こえるようになってきたようだ、テトの泣き声の様な叫び声が聞こえる。
「ああ、もう大丈夫だ。なんとか耳も聞こえるようになってきた」
「あぁ、あぁ……良かった」
俺は回復した視界で、再度周りを見渡す。
どうやら他の倒れている仲間も、無事だった人間に順次回収されていっているようだ。
戦線は完全に崩壊してしまっている。この後、一体どうするつもりなのだろうか?
とりあえず、なんとか動けるようにはなってきたが、今のままミノタウロスのを相手にするには分が悪いだろう。早くここから離れなくては。
「それで、今はどういう状況なんだ?」
「それが……貴族の方が、バリスタに装填されていた爆裂槍を勝手に発射してしまったらしくて……」
「なっ……」
テトから聞かされたまさかの事態に、思わず絶句するガルフ。
爆裂槍というのは、今回の討伐作戦のために大枚をはたいて用意された武器である。
魔術的な加工が施された槍であり、一種の魔剣でもある。
刃の部分と柄をつなぐ、口金という部品に特殊な加工がされており、槍が一定以上の強さの衝撃を受けると、中に埋め込まれた仕掛けに引火し、数秒後に大爆発を起こすのだ。
攻城兵器としても用いられるほどの破壊力がある武器で、今回の討伐作戦の要となる攻撃手段だったのだのだが……。
それを台無しにしてしまうだけでは飽き足らず、味方に甚大な被害を与えてしまうとは……全く何をしてくれているんだ。大人しく後方で見学していればいいものを。
「ど、どうしましょうガルフさん……ムッカさんは負傷して後方に連れていかれちゃいましたし、コルツさんも大きな音に目を回しちゃって、しばらくは復帰できそうにないみたいです」
不安そうにこちらを見上げてくるテト。
どうするって……こんな状況じゃどうにもならないだろう。
「撤退命令は出てないのか?」
「出てないみたいです。いまはドノバンさんが前線の指揮を執っているみたいで、とにかく負傷者を後方に連れていってます」
くそ! どうせまた貴族がゴネてでもいるのだろう。
負傷者の回収はそろそろ済みそうだが……ここから入り口の扉までは結構な距離がある。
このまま撤退行動に移ったとしても、奴隷の半数以上は犠牲になるだろう。
……楽観的に見て、だが。
「おい、テト! お前の持ってるポーションを全部よこせ」
「え?」
「さっさとしろ!」
「は、はいっ」
俺はテトがバッグから取り出したポーションを奪い取り、色違いの2本のポーションを一気に飲み下し、残った分を腰に吊るした袋に突っ込んだ。
「ちょ、ちょっとガルフさん! さっき治癒のポーションを飲んだばかりなのに、そんなに連続で服用したら副作用が」
「うっ……」
本日二本目の治癒のポーションに加えて、身体強化のポーションを飲んだ反動か、胃が燃えるように熱くなり、不規則に脈打つ心臓が痛みを伴いながら暴れまわる。
「ぐぅっっっぅ!!」
身体の内側で暴れまわる痛みを気合で押さえ込むように、歯を食いしばり全身に力を籠める。
そのまま亀のように、背中を丸めてしゃがみ込むガルフ。
「だ、大丈夫ですか!? そんな無茶な飲み方したら身体が壊れちゃいますよぉ!」
涙目でこちらを心配してくるテトに、にやりと笑い返しながら、後方の避難した仲間が集まっている場所を指差す。
「はぁっはぁっ、お、お前は後方に行って、さっさと避難するように、マトゥーのおっさんに言ってこい」
「えっ? ガルフさんはどうするんですか?」
「俺は、少し時間を稼いでからそっちに合流する」
そう言って愛用の両手剣を体の正面に構えた。
構えた剣の先には、うずくまっているミノタウロスの体が見える。
さっきまで真っ赤に発光していたミノタウロスの体が、焼けた鉄が冷えていくように赤黒く変色していく。
もうすぐ動き出すのだろう、辺りに立ち込めていた霧も少しずつ晴れてきた。
身体の痛みは粗方とれたし、ポーションの副作用もなんとか押さえ込めている。
よし、ギリギリ間に合ったようだ。
本当はさっきまでの、動かない状態のミノタウロスに爆裂槍をお見舞いしてやる予定だったのだが、いまさら言ってもしょうがない。
今できることをやるしかないだろう。
「お前はさっさと全員を避難させるんだ、俺もある程度アイツの相手をしたら撤退する。入り口の扉まで先に行って待ってろ」
「そ、そんな……一人でなんて、無茶です! ガルフさん死んじゃいますよぉ!」
そう言って、テトはとうとう泣き出してしまった。
「俺は死なない、メソメソしてないでさっさと行け」
「む、無理ですよぉ、前回の討伐で何人死んだと思ってるんですかぁ……ぐすっ、あの時の生き残りのガルフさんが一番良くわかってるんじゃないんですかぁ」
ダメですぅ~と言いながら俺の服の裾を掴んで、ボロボロと涙をこぼすテト。
しかし、俺はそんなテトの手を振り払い、突き放す様に怒鳴りつけた。
「さっさといけっ! みんなそろって死にてぇのか!!」
「ひぃっ」
突然の大声に、ビクンと震えたテトは、それでも首を横に振って嫌がっている。
いったいどうやってテトをこの場から離れさせたらいいのかと、頭を悩ませはじめたガルフだったが、すぐに視線をテトから外し、真剣な表情で両手剣を構えた。
「おい、もう時間切れだ」
「はぇ……?」
「俺の後ろに移動しろ、第二段階のミノタウロス様のお出ましだ」
一体何が起きたんだ?
気が付くと自分を取り巻く世界が真っ暗闇になっていた。
周囲の音は全く聞こえず、キーンという耳鳴りが鳴り続けている。
体はしびれたように感覚が希薄で、さっきから指を動かしているつもりなのだが、本当に動いているかどうかわからない。
どうしてこうなった?
落ちつけ、落ちついて思い出すんだ……ああ、そうだ、俺はさっきまで30階層のボス討伐作戦に参加していた。
馬鹿な貴族のせいで、予定は大幅に狂ってしまっていたが、作戦が始まってからは順調に事が運び、仲間たちとミノタウロスを囲んで、少しずつダメージを積み重ねていたはずだ。
あとすこしで、作戦の次の段階に移行するかと思われた矢先に、急に目の前が真っ白になって……。
何か強烈な衝撃を受けて吹き飛ばされたように思うが……今は自分がどんな体制で倒れているのかすらわからない。
しかし、何はともあれ急いでこの場を離れるべきだろう。
俺はなんとか起き上がろうと、必死に体を動かそう試みるが、思うように動かない体と一向に良くならない視界に、焦りや不安ばかりが大きくなっていく。
もし、今も近くにミノタウロスがいるとしたら、早く起き上がらなければ止めを刺されてしまう。
ずいぶん長いこと足掻いていたような気がするが、10分以上だろうか? それとも数秒だったのだろうか? 全く分からない。
突如陥った異常事態に、時間の感覚がおかしくなっている気がする。
しかし、そうこうするうちに、少しずつ体の感覚が戻ってきたようだ。
視界もぼんやりとだが復活してきた。
何とか動けるようになった俺は、上半身を起こして周りを見回す。
「何があったんだ……?」
そこには大きくえぐれた地面と、その周囲に倒れ伏す仲間たちの姿があり、辺りにはそれらを覆い尽くす様な大量の白い靄の様なものが立ちこめている。
その靄の発生源を辿ってみると、一番濃い場所に座り込んで蹲っているミノタウロスの姿があった。
ミノタウロスは、全身から立ち上る蒸気(?)の様なものに包まれており、奴の褐色だった肌は赤熱したように真っ赤に発光している。
その状況に、全てを理解した俺の全身を悪寒が襲い、冷たい汗が全身から吹き出す。
まずい! 既にミノタウロスは第二形態になろうとしている。
今のボロボロの状態で、コイツが動き出してしまったら、数秒も持たずに殺されてしまうだろう。
すぐに離れなくては、こんなところで死ぬわけにはいかないのだ。
俺は近くに落ちていた剣を杖にして、必死になって立ち上がった。
普段は片手で軽々と振り回せる愛用の両手剣だったが、今では両手で引きずっていても重く感じる。
くそったれ、身体が言うことを聞かない! どうにかここから離れなくては……そうだ、治癒のポーションがあったはずだ。
ベルトに括り付けた袋の中に、支給されたポーションがあったことを思い出し、杖がわりにした剣を片手でついたまま、反対の手を後ろにまわし袋の中をまさぐるが……
「くっ!」
いまだに上手く動かない体の所為で、バランスを崩して後ろへ倒れてしまう。
しかし、倒れかかった俺を誰かが後ろから抱きかかえてくれたようだ。
「********、*****!」
首を回らせると、俺を支えままの格好で、泣きそうな顔のテトが何かを言っているが、耳がどうにかなっているようで、何を言っているのか全く聞き取れない。
腰のあたりを手探りで探し当て、中からポーションの瓶を引っ張り出す。
俺は探り当てたポーションの蓋を歯で噛んで引き抜き、一気に中身を煽った。
全身を淡い光が覆い、ポーションの治癒の効果が発揮されたようだ。
「ふぅ……」
重かった身体が少しずつ軽くなる。
「ガルフさん! ガルフさん!」
周りの音も聞こえるようになってきたようだ、テトの泣き声の様な叫び声が聞こえる。
「ああ、もう大丈夫だ。なんとか耳も聞こえるようになってきた」
「あぁ、あぁ……良かった」
俺は回復した視界で、再度周りを見渡す。
どうやら他の倒れている仲間も、無事だった人間に順次回収されていっているようだ。
戦線は完全に崩壊してしまっている。この後、一体どうするつもりなのだろうか?
とりあえず、なんとか動けるようにはなってきたが、今のままミノタウロスのを相手にするには分が悪いだろう。早くここから離れなくては。
「それで、今はどういう状況なんだ?」
「それが……貴族の方が、バリスタに装填されていた爆裂槍を勝手に発射してしまったらしくて……」
「なっ……」
テトから聞かされたまさかの事態に、思わず絶句するガルフ。
爆裂槍というのは、今回の討伐作戦のために大枚をはたいて用意された武器である。
魔術的な加工が施された槍であり、一種の魔剣でもある。
刃の部分と柄をつなぐ、口金という部品に特殊な加工がされており、槍が一定以上の強さの衝撃を受けると、中に埋め込まれた仕掛けに引火し、数秒後に大爆発を起こすのだ。
攻城兵器としても用いられるほどの破壊力がある武器で、今回の討伐作戦の要となる攻撃手段だったのだのだが……。
それを台無しにしてしまうだけでは飽き足らず、味方に甚大な被害を与えてしまうとは……全く何をしてくれているんだ。大人しく後方で見学していればいいものを。
「ど、どうしましょうガルフさん……ムッカさんは負傷して後方に連れていかれちゃいましたし、コルツさんも大きな音に目を回しちゃって、しばらくは復帰できそうにないみたいです」
不安そうにこちらを見上げてくるテト。
どうするって……こんな状況じゃどうにもならないだろう。
「撤退命令は出てないのか?」
「出てないみたいです。いまはドノバンさんが前線の指揮を執っているみたいで、とにかく負傷者を後方に連れていってます」
くそ! どうせまた貴族がゴネてでもいるのだろう。
負傷者の回収はそろそろ済みそうだが……ここから入り口の扉までは結構な距離がある。
このまま撤退行動に移ったとしても、奴隷の半数以上は犠牲になるだろう。
……楽観的に見て、だが。
「おい、テト! お前の持ってるポーションを全部よこせ」
「え?」
「さっさとしろ!」
「は、はいっ」
俺はテトがバッグから取り出したポーションを奪い取り、色違いの2本のポーションを一気に飲み下し、残った分を腰に吊るした袋に突っ込んだ。
「ちょ、ちょっとガルフさん! さっき治癒のポーションを飲んだばかりなのに、そんなに連続で服用したら副作用が」
「うっ……」
本日二本目の治癒のポーションに加えて、身体強化のポーションを飲んだ反動か、胃が燃えるように熱くなり、不規則に脈打つ心臓が痛みを伴いながら暴れまわる。
「ぐぅっっっぅ!!」
身体の内側で暴れまわる痛みを気合で押さえ込むように、歯を食いしばり全身に力を籠める。
そのまま亀のように、背中を丸めてしゃがみ込むガルフ。
「だ、大丈夫ですか!? そんな無茶な飲み方したら身体が壊れちゃいますよぉ!」
涙目でこちらを心配してくるテトに、にやりと笑い返しながら、後方の避難した仲間が集まっている場所を指差す。
「はぁっはぁっ、お、お前は後方に行って、さっさと避難するように、マトゥーのおっさんに言ってこい」
「えっ? ガルフさんはどうするんですか?」
「俺は、少し時間を稼いでからそっちに合流する」
そう言って愛用の両手剣を体の正面に構えた。
構えた剣の先には、うずくまっているミノタウロスの体が見える。
さっきまで真っ赤に発光していたミノタウロスの体が、焼けた鉄が冷えていくように赤黒く変色していく。
もうすぐ動き出すのだろう、辺りに立ち込めていた霧も少しずつ晴れてきた。
身体の痛みは粗方とれたし、ポーションの副作用もなんとか押さえ込めている。
よし、ギリギリ間に合ったようだ。
本当はさっきまでの、動かない状態のミノタウロスに爆裂槍をお見舞いしてやる予定だったのだが、いまさら言ってもしょうがない。
今できることをやるしかないだろう。
「お前はさっさと全員を避難させるんだ、俺もある程度アイツの相手をしたら撤退する。入り口の扉まで先に行って待ってろ」
「そ、そんな……一人でなんて、無茶です! ガルフさん死んじゃいますよぉ!」
そう言って、テトはとうとう泣き出してしまった。
「俺は死なない、メソメソしてないでさっさと行け」
「む、無理ですよぉ、前回の討伐で何人死んだと思ってるんですかぁ……ぐすっ、あの時の生き残りのガルフさんが一番良くわかってるんじゃないんですかぁ」
ダメですぅ~と言いながら俺の服の裾を掴んで、ボロボロと涙をこぼすテト。
しかし、俺はそんなテトの手を振り払い、突き放す様に怒鳴りつけた。
「さっさといけっ! みんなそろって死にてぇのか!!」
「ひぃっ」
突然の大声に、ビクンと震えたテトは、それでも首を横に振って嫌がっている。
いったいどうやってテトをこの場から離れさせたらいいのかと、頭を悩ませはじめたガルフだったが、すぐに視線をテトから外し、真剣な表情で両手剣を構えた。
「おい、もう時間切れだ」
「はぇ……?」
「俺の後ろに移動しろ、第二段階のミノタウロス様のお出ましだ」
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