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Ox Head
16:夜と月と
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薄暗い部屋、コオロギの声が庭から聞こえる。少女の形をしたソレは、上半身を夜風に晒し男にされるがままとなっている。
「ん・・・」
肌を触れる節くれだった指に、少女の口からくぐもった声が漏れる。指は声を意に介さぬように優しく、時に強く少女の体を這って行く。少女の顔に嫌悪が浮かぶ。
「痛いか」
男の声に視線を向ける。月が雲に隠れ、部屋の中は暗い、顔は輪郭だけでお互いの表情は見えない。細い指を硬く拳に握り締める。
ある時から続く、屈辱の時間。最も憎い男の指にされるがままにされるこの時間。永遠にも思えるこの時間が、早く過ぎ去ってくれればと思う。今はもう見ることも少ない、古びた掛け時計の針が進む音がやけにゆっくりに聞こえる。
「正直に言ってくれたほうが助かるんだが」
暗闇の中の男の表情が見えないのは幸いだと思う。手を開き、男の額に指を伸ばす。ほんの少しの異物感、乾いた血の跡。
「気になるか」
男の声は穏やかだ、それが癪に触る。何か言おうとした瞬間、男が強く動く。不意の感触に声を出さないように奥歯を噛み締める。
「惜しいな」
こういう児戯がこの男を好きになれない理由の1つだろうか、まったくあの人もこんな男のどこに惹かれたんだか。
「いいから、早く終わって」
搾り出すように言った言葉に、男の動きに優しさが増す。どうにも気に入らない。じっとりと肌が汗ばんでいるのを感じる。境内で鳴く虫の声が鮮明に聞こえる。
穏やかな風が流れ、隠れていた月がその姿を現す。正対する少女と男の姿が月明かりの中浮かび上がる。男の動きが唐突に止まる。
「なあ、シロが行方不明なのは知っているか」
男は視線を真っ直ぐに少女に向けている。少女の脳裏にかつて殺しあった、同じ血の半分流れる男の姿が浮かぶ。
「寿命なんじゃない」
殺し合いの結果、少女が勝ち幸か不幸か二人とも生き残ってしまった。あれからもう20年が経っている。少女の答えに愉悦の表情を浮かべ男が軽く少女の背を叩く。
「なるほど、面白い答えだ。さすが殺しあった仲だ」
無邪気な笑み。少女が銃で打ち抜いたはずの頭蓋には僅かに、固まった血が剥がれた跡のみが残っている。
「私達は死ににくいだけ、そう言ったのはアンタだったと記憶しているが」
少女は僅かに目を細める。もしかして嘘だったのか、そんな考えが過ぎる。だとしたら、それは私達にとって・・・
「まさか信じたのか」
男は軽く自身の頭を指す。銃で頭蓋を吹き飛ばして尚生き返る・・・いや、死なない化け物を果たして殺せるのか。確かに20年前の戦いでは同族が多数死んだと聞いてはいるが、実際息絶えた姿を見ていない。
現に、自身とシロウはあれだけの傷にもかかわらず生きてはいる。
「冗談だよ、我々は死ぬよ。間違いなく」
男は苦笑し、少女の頭を撫でようと手を伸ばす。少女は軽くそれを払いのける。
「診断には関係ないところで、触らないで」
20年前、死に掛けた少女とシロウは男によって一命を取り留めた。
「診断は終わり、もう服を来て大丈夫だ」
手元に置かれた紙に何かを記載していく、ドイツ語で書かれたカルテ。少女にとって口惜しいことにこの男の診断は確かだ。このカルテをもとに繰島医院で薬を処方してもらう、それがこの壊れてしまった身体をどうにか維持する手段。
「お前が望めば、終わらせることも出来るぞ」
自愛に満ちた瞳、中途半端に丈夫なこの身体は楽に死ぬことさえ許さない。
「アンタに殺されるのは御免」
未だに痛みで眠れない夜もある、姉弟喧嘩のツケにしては割に合わないとも思う。その一方の相手は綺麗に記憶をなくしてるとなれば愚痴の言いようも無い。
「けど・・・シロウが行方不明、ね。私と同じで身体もぼろぼろなはずだけど」
少女の呟きに男は苦笑する。どうやらこの少女は自分と同じように、家族の死を微塵も考えてないようだ。
「弟想いの娘を持って、父さんは嬉しいぞ」
芝居がかった男の声に、刺す様な少女の視線が返ってくる。
「私の前でそういう冗談は間違えてもしないで、また頭吹き飛ばすわよ」
手元に無い愛銃が恋しかった。
燃え盛る町、マルバスは黒い風のように火の粉の中を駆けていた。対峙するの1人の騎士と獣人。黒い刀身を長い爪が受け止める。獣人、獣化したその姿を見たのは僅か数度のみ。父の友人という男が後学のためと目の前で変わる姿を見せてくれて以来だろうか。
力任せに跳ね飛ばされ膝をつく、追撃の爪を咄嗟に後ろに飛んで避ける。爪が頬を掠める、薄皮一枚もっていかれた。頬に赤い筋が走る。
「強いな」
思わず口に出る。獣人の口が僅かに歪む、あれは笑みだろうか。その巨躯が雄たけびをあげ襲い掛かってくる。
「お下がりください」
短刀が1本、2本、3本、間髪いれずに投擲される。闇色に塗られた短刀は、それは風を切る音だけを発し獣人へと向かう。獣人は1本、2本と弾き飛ばし、3本目が僅かに肩を掠める。
「ベリト、何故前に」
住人達の誘導を指示していたはずの男がそこにいた、痩せすぎの体に眼だけが輝いている。
「使えるものは何でもお使いください」
懐から追加の短刀を手に持ち、静かに告げる。軽く頷き剣を獣人に向ける。一合、二合、剣と爪がぶつかり火花が散る。足の止まった獣人に漆黒の刃が闇に混じり飛来する。獣人の口から呻き声が聞こえる。短刀の一本が獣人の腕に刺さる。
「今です、マルバス様」
ベリトの声と同時、マルバスの突きが獣人の頭に向かって伸びる。爪では防げない、その確信があった。
「なっ・・」
思わず声が漏れる、頭を半回転させ避け、そのまま口で剣を噛み止める。反撃の裏拳がまともに当たる。鎧のへこむ嫌な音、真後ろに吹き飛ばされ、勢いを殺すため流れに逆らわず一回転する。獣人の咆哮、大きく2度吼え、獣人が駆けて来る。
大きな脚が、目の前に振り下ろされ大地を踏み勢いのままに、頭上をそして、後ろの建物を飛び越えていく。駆け寄ってくるベリトの姿、背後を振り返り咄嗟に手に持つ剣を力任せに獣人に投げ飛ばした。剣は獣人に当たり、獣人のおちる姿が見えた。
「いくぞ」
ベリトの投げた短刀の一本を手に、建物を迂回する。
「この先は広場になっているはずです。住人の避難は済んでおりますので居るとすれば騎士団の団員様か獣人と共に村を襲ってきた狼達かと」
軽く頷く、住人達にこれ以上被害が及ぶことは考えたくもない。家を失っただけでも大損害だというのに、命まで失っては我々が来た意味がない。
広場に着いた時、そこには予想とは異なる光景が広がっていた。剣を突き立てられた獣人と巨躯の男。マルバスとベリトの足音に1度振り返り、剣を獣人の身体から引き抜く、そして、胸を貫いていた剣を首に向かって振り下ろした。
赤い月の下、コロコロと炎を煽る風に吹かれながら、獣人の頭が広場を転がっていった。
「ん・・・」
肌を触れる節くれだった指に、少女の口からくぐもった声が漏れる。指は声を意に介さぬように優しく、時に強く少女の体を這って行く。少女の顔に嫌悪が浮かぶ。
「痛いか」
男の声に視線を向ける。月が雲に隠れ、部屋の中は暗い、顔は輪郭だけでお互いの表情は見えない。細い指を硬く拳に握り締める。
ある時から続く、屈辱の時間。最も憎い男の指にされるがままにされるこの時間。永遠にも思えるこの時間が、早く過ぎ去ってくれればと思う。今はもう見ることも少ない、古びた掛け時計の針が進む音がやけにゆっくりに聞こえる。
「正直に言ってくれたほうが助かるんだが」
暗闇の中の男の表情が見えないのは幸いだと思う。手を開き、男の額に指を伸ばす。ほんの少しの異物感、乾いた血の跡。
「気になるか」
男の声は穏やかだ、それが癪に触る。何か言おうとした瞬間、男が強く動く。不意の感触に声を出さないように奥歯を噛み締める。
「惜しいな」
こういう児戯がこの男を好きになれない理由の1つだろうか、まったくあの人もこんな男のどこに惹かれたんだか。
「いいから、早く終わって」
搾り出すように言った言葉に、男の動きに優しさが増す。どうにも気に入らない。じっとりと肌が汗ばんでいるのを感じる。境内で鳴く虫の声が鮮明に聞こえる。
穏やかな風が流れ、隠れていた月がその姿を現す。正対する少女と男の姿が月明かりの中浮かび上がる。男の動きが唐突に止まる。
「なあ、シロが行方不明なのは知っているか」
男は視線を真っ直ぐに少女に向けている。少女の脳裏にかつて殺しあった、同じ血の半分流れる男の姿が浮かぶ。
「寿命なんじゃない」
殺し合いの結果、少女が勝ち幸か不幸か二人とも生き残ってしまった。あれからもう20年が経っている。少女の答えに愉悦の表情を浮かべ男が軽く少女の背を叩く。
「なるほど、面白い答えだ。さすが殺しあった仲だ」
無邪気な笑み。少女が銃で打ち抜いたはずの頭蓋には僅かに、固まった血が剥がれた跡のみが残っている。
「私達は死ににくいだけ、そう言ったのはアンタだったと記憶しているが」
少女は僅かに目を細める。もしかして嘘だったのか、そんな考えが過ぎる。だとしたら、それは私達にとって・・・
「まさか信じたのか」
男は軽く自身の頭を指す。銃で頭蓋を吹き飛ばして尚生き返る・・・いや、死なない化け物を果たして殺せるのか。確かに20年前の戦いでは同族が多数死んだと聞いてはいるが、実際息絶えた姿を見ていない。
現に、自身とシロウはあれだけの傷にもかかわらず生きてはいる。
「冗談だよ、我々は死ぬよ。間違いなく」
男は苦笑し、少女の頭を撫でようと手を伸ばす。少女は軽くそれを払いのける。
「診断には関係ないところで、触らないで」
20年前、死に掛けた少女とシロウは男によって一命を取り留めた。
「診断は終わり、もう服を来て大丈夫だ」
手元に置かれた紙に何かを記載していく、ドイツ語で書かれたカルテ。少女にとって口惜しいことにこの男の診断は確かだ。このカルテをもとに繰島医院で薬を処方してもらう、それがこの壊れてしまった身体をどうにか維持する手段。
「お前が望めば、終わらせることも出来るぞ」
自愛に満ちた瞳、中途半端に丈夫なこの身体は楽に死ぬことさえ許さない。
「アンタに殺されるのは御免」
未だに痛みで眠れない夜もある、姉弟喧嘩のツケにしては割に合わないとも思う。その一方の相手は綺麗に記憶をなくしてるとなれば愚痴の言いようも無い。
「けど・・・シロウが行方不明、ね。私と同じで身体もぼろぼろなはずだけど」
少女の呟きに男は苦笑する。どうやらこの少女は自分と同じように、家族の死を微塵も考えてないようだ。
「弟想いの娘を持って、父さんは嬉しいぞ」
芝居がかった男の声に、刺す様な少女の視線が返ってくる。
「私の前でそういう冗談は間違えてもしないで、また頭吹き飛ばすわよ」
手元に無い愛銃が恋しかった。
燃え盛る町、マルバスは黒い風のように火の粉の中を駆けていた。対峙するの1人の騎士と獣人。黒い刀身を長い爪が受け止める。獣人、獣化したその姿を見たのは僅か数度のみ。父の友人という男が後学のためと目の前で変わる姿を見せてくれて以来だろうか。
力任せに跳ね飛ばされ膝をつく、追撃の爪を咄嗟に後ろに飛んで避ける。爪が頬を掠める、薄皮一枚もっていかれた。頬に赤い筋が走る。
「強いな」
思わず口に出る。獣人の口が僅かに歪む、あれは笑みだろうか。その巨躯が雄たけびをあげ襲い掛かってくる。
「お下がりください」
短刀が1本、2本、3本、間髪いれずに投擲される。闇色に塗られた短刀は、それは風を切る音だけを発し獣人へと向かう。獣人は1本、2本と弾き飛ばし、3本目が僅かに肩を掠める。
「ベリト、何故前に」
住人達の誘導を指示していたはずの男がそこにいた、痩せすぎの体に眼だけが輝いている。
「使えるものは何でもお使いください」
懐から追加の短刀を手に持ち、静かに告げる。軽く頷き剣を獣人に向ける。一合、二合、剣と爪がぶつかり火花が散る。足の止まった獣人に漆黒の刃が闇に混じり飛来する。獣人の口から呻き声が聞こえる。短刀の一本が獣人の腕に刺さる。
「今です、マルバス様」
ベリトの声と同時、マルバスの突きが獣人の頭に向かって伸びる。爪では防げない、その確信があった。
「なっ・・」
思わず声が漏れる、頭を半回転させ避け、そのまま口で剣を噛み止める。反撃の裏拳がまともに当たる。鎧のへこむ嫌な音、真後ろに吹き飛ばされ、勢いを殺すため流れに逆らわず一回転する。獣人の咆哮、大きく2度吼え、獣人が駆けて来る。
大きな脚が、目の前に振り下ろされ大地を踏み勢いのままに、頭上をそして、後ろの建物を飛び越えていく。駆け寄ってくるベリトの姿、背後を振り返り咄嗟に手に持つ剣を力任せに獣人に投げ飛ばした。剣は獣人に当たり、獣人のおちる姿が見えた。
「いくぞ」
ベリトの投げた短刀の一本を手に、建物を迂回する。
「この先は広場になっているはずです。住人の避難は済んでおりますので居るとすれば騎士団の団員様か獣人と共に村を襲ってきた狼達かと」
軽く頷く、住人達にこれ以上被害が及ぶことは考えたくもない。家を失っただけでも大損害だというのに、命まで失っては我々が来た意味がない。
広場に着いた時、そこには予想とは異なる光景が広がっていた。剣を突き立てられた獣人と巨躯の男。マルバスとベリトの足音に1度振り返り、剣を獣人の身体から引き抜く、そして、胸を貫いていた剣を首に向かって振り下ろした。
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