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第1話
新居での初夜、空っぽの部屋に響く肉声
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東南アジアの熱気に包まれた古いアパートメント。
黒川が見つけてきたその部屋には、生活感など微塵もなかった。あるのは天井で緩慢に回るシーリングファンと、窓の外から聞こえる喧騒、そして床に敷かれた薄いマットレスが一つだけだ。
「……殺風景なところで悪いな、旭。」
黒川はそう言って、重いボストンバッグを床に投げ出した。
日本の豪邸に住んでいた男が、今は汗でシャツを背中に張り付かせ、不慣れな異国の地で立っている。その姿は、社会的地位という鎧を失ったことで、かえって1人の「オス」としての野性味を剥き出しにしていた。
「いいえ。……重蔵さんがいれば、どこだって天国です。」
旭は窓から見える、原色のネオンと汚れた路地を見つめながら微笑んだ。
誰の目も気にしなくていい。明日、会社へ行って冷ややかな視線を浴びることもない。その解放感が、旭の身体を芯から熱くさせていた。
黒川が背後から旭を抱き寄せた。
分厚い胸板が背中に当たり、黒川の突き出た腹の熱が旭の腰に伝わる。
「……我慢できなかった。空港からずっと、お前のこの匂いを嗅ぎたかった。」
黒川の低い声が耳元で震える。
彼は旭のTシャツを強引に捲り上げると、その大きな手で旭の白い胸を鷲掴みにした。
「あっ、ぁ……重蔵さん、まだ明るいですよ……」
「関係ない。ここには俺たちしかいないんだ。」
黒川は旭をマットレスへと押し倒した。
冷たい床の感触と、黒川の巨大な体躯の重み。その対比が旭の情欲を狂わせる。
家具1つないガランとした部屋に、肌と肌がぶつかる粘着質な音が響き渡った。
黒川は旭の服を乱暴に剥ぎ取ると、自らも無造作にシャツを脱ぎ捨てた。
50を過ぎた男の、鍛えられた筋肉と、年齢相応の厚みを増した肉体。
旭は、自分を支配するその巨大な影を見上げ、うっとりとため息をついた。
黒川の太い指が、旭の脚をM字に割り、その中心にある弱点へと侵入する。
「ひぅ、っ、あ……! 重蔵さんの指……すごく、熱い……っ!」
「……ここも、熱帯の熱に浮かされているようだな?」
黒川の舌が旭の乳首を執拗に転がし、もう片方の手が旭の核心を力強くしごき上げる。
上下からの容赦ない攻めに、旭の頭の中は真っ白に弾けた。
やがて、準備もそこそこに黒川が自身を旭の奥深くにねじ込んだ。
「あ、あああぁーーっ!!」
旭は絶叫し、黒川の分厚い背中に爪を立てた。
狭い部屋だからこそ、声が壁に跳ね返り、自分の喘ぎ声にさらに興奮させられる。
黒川は獣のように腰を打ち付け、旭の身体をマットレスごと揺らした。
汗が混ざり合い、ムスクの匂いと異国のスパイスの香りが部屋中に充満する。
絶頂の瞬間、黒川は旭の耳元で「愛している」と何度も、呪文のように繰り返した。
それは、すべてを捨てた男が、唯一手放さなかった宝物を確かめるような、悲痛なまでの情熱だった。
黒川が見つけてきたその部屋には、生活感など微塵もなかった。あるのは天井で緩慢に回るシーリングファンと、窓の外から聞こえる喧騒、そして床に敷かれた薄いマットレスが一つだけだ。
「……殺風景なところで悪いな、旭。」
黒川はそう言って、重いボストンバッグを床に投げ出した。
日本の豪邸に住んでいた男が、今は汗でシャツを背中に張り付かせ、不慣れな異国の地で立っている。その姿は、社会的地位という鎧を失ったことで、かえって1人の「オス」としての野性味を剥き出しにしていた。
「いいえ。……重蔵さんがいれば、どこだって天国です。」
旭は窓から見える、原色のネオンと汚れた路地を見つめながら微笑んだ。
誰の目も気にしなくていい。明日、会社へ行って冷ややかな視線を浴びることもない。その解放感が、旭の身体を芯から熱くさせていた。
黒川が背後から旭を抱き寄せた。
分厚い胸板が背中に当たり、黒川の突き出た腹の熱が旭の腰に伝わる。
「……我慢できなかった。空港からずっと、お前のこの匂いを嗅ぎたかった。」
黒川の低い声が耳元で震える。
彼は旭のTシャツを強引に捲り上げると、その大きな手で旭の白い胸を鷲掴みにした。
「あっ、ぁ……重蔵さん、まだ明るいですよ……」
「関係ない。ここには俺たちしかいないんだ。」
黒川は旭をマットレスへと押し倒した。
冷たい床の感触と、黒川の巨大な体躯の重み。その対比が旭の情欲を狂わせる。
家具1つないガランとした部屋に、肌と肌がぶつかる粘着質な音が響き渡った。
黒川は旭の服を乱暴に剥ぎ取ると、自らも無造作にシャツを脱ぎ捨てた。
50を過ぎた男の、鍛えられた筋肉と、年齢相応の厚みを増した肉体。
旭は、自分を支配するその巨大な影を見上げ、うっとりとため息をついた。
黒川の太い指が、旭の脚をM字に割り、その中心にある弱点へと侵入する。
「ひぅ、っ、あ……! 重蔵さんの指……すごく、熱い……っ!」
「……ここも、熱帯の熱に浮かされているようだな?」
黒川の舌が旭の乳首を執拗に転がし、もう片方の手が旭の核心を力強くしごき上げる。
上下からの容赦ない攻めに、旭の頭の中は真っ白に弾けた。
やがて、準備もそこそこに黒川が自身を旭の奥深くにねじ込んだ。
「あ、あああぁーーっ!!」
旭は絶叫し、黒川の分厚い背中に爪を立てた。
狭い部屋だからこそ、声が壁に跳ね返り、自分の喘ぎ声にさらに興奮させられる。
黒川は獣のように腰を打ち付け、旭の身体をマットレスごと揺らした。
汗が混ざり合い、ムスクの匂いと異国のスパイスの香りが部屋中に充満する。
絶頂の瞬間、黒川は旭の耳元で「愛している」と何度も、呪文のように繰り返した。
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