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■謎解き×「闇堕ちメモリアル」 ◆とともに出てきた人々
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作中で浮いた章がいくつかあったと思います。
登場人物の名前と◆が付いた章(例:金森研二◆)がありますが、この章ではインタビューらしき形式で話が進んでおり、各々が「あの男」とか「あの人」といった言い方である人物について語っています。
種明かしをすると、現実世界で風俗嬢とその恋人を滅多刺しにして殺した凶悪犯罪者、織田童夢について実話系週刊誌のインタビュアーが話を聞いて回っている章になります。
何も前置きがなくインタビューが始まっている上に、その前後の章と話が食い違うので多くの読者は◆の付いた章で「一体何の話をしているのだろう?」と思ったかと思います。
このインタビューでは(一般人にとっての)現実世界で事件を起こした織田童夢の存在がどのようなものだったのかを少しずつ明らかにしていく事によって、最後の点と線が繋がる仕掛けにしてあります。別にこの章が理解出来なくても作品全体の理解においては大したことはありませんが。
ただ、それに気付いた人は「ああ、これって本物の童夢がどんな奴だったかを話していたんだ」と腑に落ちたかと思います。まあ、私の筆力に不足がなければの話になりますが。
そのため、たとえば「ゲーム」と現実の両方に出てくる「間宮梨乃◆」の章では、同じ人が描かれているはずなのにそれぞれが全くの別人に見えるため、鋭い人はこの仕掛けにうっすらとでも気が付でしょうが、多くの人はそれまでになかった風俗嬢という設定に混乱したものと思われます。これは意図的にそのように書きました。狂人の思考をそんなにすんなりと理解出来たら面白くないですからね。
要はですね、童夢は現実世界で会った人を自分の妄想であり「ゲーム」に登場させている(というか全く別の世界を創り上げている)ため、◆の付いている世界(つまり現実)と妄想の中での人物が全然別の生き物になっているわけです。
恐らく誰もが程度はあれ、妄想癖の強い人を見たことがあるかと思います。
そういう人達を思い浮かべてもらうと分かりやすいかとは思いますが、彼らは悪い意味で「見えている世界が違う人」になります。
人は害を及ぼした他者を貶める傾向があるので、ただの善人でも狂人の妄想では極悪人にされているというのはよくある話です。だから彼ら善人は理解不能な理由で刺されてしまうことだってあるのです。
ちなみに自己評価が「見た目だけはイケメン」であった織田童夢は物語が進むとチビデブハゲの三冠を持っていることが判明します。ここからも「自己の評価と他者の評価は全く違う」ということが暗に示されているわけです。そういったことは良くも悪くもありますよね。自戒も込めてですが。
登場人物の名前と◆が付いた章(例:金森研二◆)がありますが、この章ではインタビューらしき形式で話が進んでおり、各々が「あの男」とか「あの人」といった言い方である人物について語っています。
種明かしをすると、現実世界で風俗嬢とその恋人を滅多刺しにして殺した凶悪犯罪者、織田童夢について実話系週刊誌のインタビュアーが話を聞いて回っている章になります。
何も前置きがなくインタビューが始まっている上に、その前後の章と話が食い違うので多くの読者は◆の付いた章で「一体何の話をしているのだろう?」と思ったかと思います。
このインタビューでは(一般人にとっての)現実世界で事件を起こした織田童夢の存在がどのようなものだったのかを少しずつ明らかにしていく事によって、最後の点と線が繋がる仕掛けにしてあります。別にこの章が理解出来なくても作品全体の理解においては大したことはありませんが。
ただ、それに気付いた人は「ああ、これって本物の童夢がどんな奴だったかを話していたんだ」と腑に落ちたかと思います。まあ、私の筆力に不足がなければの話になりますが。
そのため、たとえば「ゲーム」と現実の両方に出てくる「間宮梨乃◆」の章では、同じ人が描かれているはずなのにそれぞれが全くの別人に見えるため、鋭い人はこの仕掛けにうっすらとでも気が付でしょうが、多くの人はそれまでになかった風俗嬢という設定に混乱したものと思われます。これは意図的にそのように書きました。狂人の思考をそんなにすんなりと理解出来たら面白くないですからね。
要はですね、童夢は現実世界で会った人を自分の妄想であり「ゲーム」に登場させている(というか全く別の世界を創り上げている)ため、◆の付いている世界(つまり現実)と妄想の中での人物が全然別の生き物になっているわけです。
恐らく誰もが程度はあれ、妄想癖の強い人を見たことがあるかと思います。
そういう人達を思い浮かべてもらうと分かりやすいかとは思いますが、彼らは悪い意味で「見えている世界が違う人」になります。
人は害を及ぼした他者を貶める傾向があるので、ただの善人でも狂人の妄想では極悪人にされているというのはよくある話です。だから彼ら善人は理解不能な理由で刺されてしまうことだってあるのです。
ちなみに自己評価が「見た目だけはイケメン」であった織田童夢は物語が進むとチビデブハゲの三冠を持っていることが判明します。ここからも「自己の評価と他者の評価は全く違う」ということが暗に示されているわけです。そういったことは良くも悪くもありますよね。自戒も込めてですが。
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